人狼物語 執事国


134 白鳥の歌 2nd

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外科医 ユウキ


 そうかい、それは羨ましい

[寒いのは、嫌いじゃない。
そう言う彼女に、若者は笑った。
若者は、寒いのが苦手だ。
貧血で冷え性な若者は、寒いとどうしても指が痛くて嫌なのだ。]

 楽しんでくれているようで、よかったよ

[何故彼女が、寒いのが好きなのか。
そんな事を聞くのは、野暮のような気もして。
楽しそうなのだから、それでいいかと。
自分で納得していた。]

 私は寒いのが苦手でね
 珈琲、買っておいて良かった

(40) 2013/12/20(金) 21:38:02[廊下 自動販売機前]

外科医 ユウキ


 そうだね、ぎゅっとすればいいのかもね
 でもそれは、自分を想う人がいて
 初めて成り立つ温かさなんだよ

 ロッカさんには、そうしてくれる人がいる
 それは、とても羨ましい事だよ

[戻ろう、と促されれば頷いて。
満足したなら、それでいいと思うから。
認知症は、過去の記憶を蝕んでいくから。
今を幸せに生きる事が、一番良い事だと若者は想う。
失う物の価値に比べれば、まったく足りないものなのだろうけれど。
ほんの一欠片でも、何かを残す事が出来たなら。]

 私は医者だから
 患者の為になるのなら、何でもするよ
 その為に、私はいるのだから

[そうして、小さく笑ってみせた。]

(46) 2013/12/20(金) 21:55:59[廊下 自動販売機前]

外科医 ユウキ


 煙草?

[病院に戻る途中、問われた言葉に首を傾げる。
何か、意図のある質問なのだろうか?
といって、偽る意味も特にない。
若者は、素直に答える事にした。]

 ああ
 院内は基本禁煙だし、家にいる時に咥える程度だけれどね

 患者さんには、煙草を嫌う人もいるから
 本当は秘密なんだ、内緒にしておいてね

(49) 2013/12/20(金) 22:11:50[廊下 自動販売機前]

外科医 ユウキ


 ん…―――

[差し出された、さっき買ったばかりの煙草。
二つ買った事に、何か意味があったのではなかったのだろうか。
貰ってしまって、良いのだろうか。
だが、断るのも無粋と言うものだろう。
若者は、素直に受け取る事にした。]

 ありがとう、頂くよ
 ロッカさんは物知りだ
 覚えておく事にするよ

[自分の銘柄とは違うけれど。
それでも、彼女の願いを受け取る事にして。]

(52) 2013/12/20(金) 22:23:18[廊下 自動販売機前]

外科医 ユウキ、926号室の住人 ロッカに小さく微笑んだ [飴]

2013/12/20(金) 22:23:52

外科医 ユウキ


 そうかい、ぜろくんが

[誰かは知らないが、笑顔で頷いて。
彼女の振る手に、こちらも手を振った。]

 ああ、また
 何かあったら、ナースに言っておくれ
 私を探す時は、そっちの方が早いから

[そう言って、彼女を見送った。
さて、これから何をしようか。
彼女の姿が見えなくなってから、私はまた歩き出す。
珈琲を、何処かで飲みたい。]

(54) 2013/12/20(金) 22:32:48[廊下 自動販売機前]

外科医 ユウキ

[いくらか歩いた後、結局ロビーにやってきた。
理由があるとはいえ早く着てしまった分、次の予定まで大きく時間がある。
ああ、売店でサンドイッチでも買えばよかった。
朝食がまだだった。]

 お洒落な気がする普通の朝食を取り損ねた

[小さくぼやくと、珈琲の缶を開けた。
微糖はまだ少し熱かったけれど、外に出て冷えた体を温めるには十分だ。]

(55) 2013/12/20(金) 22:38:40[廊下 自動販売機前]

外科医 ユウキ

[新聞でも読もうか。
いやいや、ロビーで珈琲飲みながら新聞って、医者のとる行動として絵にならないだろう。

心の中でそんな事を想いながら、往来する患者達や医師、看護師達の姿を眺めていた。
変わらない、いつも通りの病院。

薬の匂いがして、落ち着く場所とは程遠く。
笑い声がする場所もあれば、鳴き声の聞こえる場所もある。
命が生まれるかと思えば、命が失われる。
そんな矛盾する場所。]

 ある意味面白い場所だな

[そう思うと、ただ往来を眺めているだけでも多少気がまぎれる気がした。]

(56) 2013/12/20(金) 22:44:54[廊下 自動販売機前]

外科医 ユウキ

[そうして眺めていると、どこからか視線を感じ。
白衣は目立つか、と思って視線の方を見る。
車椅子の女性が、こちらを眺めている様子で。
何かあるのかと思い、自分の姿を確認した。

いや大丈夫、たぶん何もない。
寝癖でもあるのか?
寝起きですぐ出てきたからな。]

 何か、変かい?

[自分ではわからなかったので、その女性に話を聞こうと思った。
立ち上がり、少しだけ近寄って。
威圧感を与えないように、笑顔で。]

(58) 2013/12/20(金) 22:56:44[自動販売機→中庭→ロビー]

外科医 ユウキ


 外の匂い?

[彼女は、首を振っている。
とりあえず外見的に可笑しい所は無いらしい事には、安心しておこう。
寝癖姿で患者の前に立つと、不信感を与えてしまうから。

彼女は、車椅子に乗っているから。
外の匂いがすると言うのは、外に出たいと言う事なのだろうか。
それはそうか、この歳で足を患ってしまっては。]

 君は、外に出たいかい?

[若者は、少し気になった。
外に出たいだろう、歩きたいだろう、なんていうのは結局他人の感想であって、本人の意思を聞いたわけではない。
医師として、患者の気持ちを聞いてみたいと思ったのだと思う。]

(62) 2013/12/20(金) 23:12:16[自動販売機→中庭→ロビー]

外科医 ユウキ

 ああ、いや、失礼

[落ちた視線と、続いた言葉に。
自分が随分と、無神経だったように感じて。
反射的に、謝ってしまった。]

 そうだな、この足はあげられない
 私の足が君に適合するとは思えないから
 まず、サイズが違う

 …―――

 ああ、いや、そういう事ではないな

[今必要なのは、医学的な話ではなくて。]

 君が出たいと言うなら
 その手助けをするのが医師だと思う
 歩けるようにしてやるとは、言えないが
 経過をみて、外に連れ出すくらいなら出来るさ

(64) 2013/12/20(金) 23:25:34[自動販売機→中庭→ロビー]

外科医 ユウキ


 ああ、えっと、うん
 すまない、もう少し器用な人間ならよかったが
 上手くないな、専門の先生には敵わない

[頭を掻いて、誤魔化してみるけれど。
でも、何か答えない事にはな。]

 先へはいけない、と言うのはどう言う?

 私は外科医だから
 専門でない所もあるかもしれないけれど
 希望も無く、夢もなく、ただ耐えるのは辛い
 だから、私に出来る事をしたいと思っている

[精神科の先生なら、もう少し上手に話すのだろうか。
勉強しておけばよかったな。]

 良い所、かい?

(66) 2013/12/20(金) 23:45:50[自動販売機→中庭→ロビー]

外科医 ユウキ


 そうか、すまないね
 どうも、言わなくていい事ばかりで

[患者に何か、希望のような物を与えられたらと思うのに。
どうも、上手くそれが出来ない。
外科なんてやっていると、患者と話をする機会の少なくて。
それを改善する事が、出来ないまま。

だから、握手をしようと言われれば。
わかったと頷いて、手を差し出した。]

 出来る事があれば、言ってくれればいい
 協力出来る事には、協力するし

(68) 2013/12/21(土) 00:03:58[自動販売機→中庭→ロビー]

外科医 ユウキ


 宿題?

[嬉しくなるような事を考える。
それは、とても難しい宿題だ。
だけど、それが彼女の先になるのなら。]

 わかった、考えておこう
 君の病室を教えてくれるかい?
 宿題が出来たら、持って行こう

 私を探す時は、ナースにでも言ってくれればいい
 外科のユウキ先生を、と言えば大丈夫だから

[傾げられる首に、頷いて。
年頃の女性を喜ばせる、なんて事が出来るなら。
それはもう、不器用とは言わない気がしたけど。]

(70) 2013/12/21(土) 00:17:08[自動販売機→中庭→ロビー]

外科医 ユウキ


 クルミさん、だね
 わかった、待っていておくれ

[楽しみにしていろ、と言えるならきっと良い。
だか、自分にそこまで自信はない。
ハードルは、出来るだけ低くしておきたい。
こんな事考えてるから、駄目なんだろうな。]

 約束だ、必ず宿題は届けよう

[笑いかける彼女に、そう言って。
去っていく車椅子を、見送った。
これは、大変な宿題が出来てしまった。]

 …―――

 あとで、誰かに相談に乗ってもらおう

(72) 2013/12/21(土) 00:32:47[自動販売機→中庭→ロビー]

外科医 ユウキ

[演歌が、微妙に聞こえた。
テレビで何かやっているのだろうか。
テレビを見よう、と言う気分ではない。
何しろ、悩みの種が一つ出来てしまったから。]

 ふむ…―――

[年頃の女性が喜びそうな事。
ナースに聞いたら、きっと白い目で見られる。
といって、患者さんにそういう質問もどうだ。]

 難しい問題だな

[首を捻って、外を眺めた。
雪は、まだ降っている。]

(82) 2013/12/21(土) 01:45:17[自動販売機→中庭→ロビー]

外科医 ユウキ


 …―――?

 ああ、聞かれてしまいましたか

[外を眺めていると、先生様、なんて聞こえて。
振り向いてみると、そこには男性の姿。
昨日、私を拝んでいた人だ。
おどけて見せているようで、心配してくださったのだろう。]

 それは、私も人ですから
 解けない問題もありますよ
 私を喜ばせるような事を見つけてくれ、と患者さんに言われまして
 どうすれば良いものかと、途方にくれていたのです

[見舞いの方であろう。
だから、多少弱音を吐いても大丈夫か。
そんな事を、自分に言い訳してみた。]

(84) 2013/12/21(土) 02:13:22[自動販売機→中庭→ロビー]

外科医 ユウキ


 ぬいぐるみ、絵、ですか
 なるほど、それも一つですね

[男性は、自分より随分と歳が上のようで。
父親ほどの年上の男性の言葉なら、アドバイスとして受け取って十分だろうと思い。]

 私と年頃の変わらぬ女性なのですけれど
 足を不自由にしているようで
 外に出たいけれど、出られないと

 だから、何か元気付ける事をしたいと思ったのですけれどね
 どうやら、私はそう言うものが苦手なようで
 先ほども、随分無神経な事を言ってしまいましてね

[苦笑いが自然と浮かんでしまう。]

 どうしたものですかね

(87) 2013/12/21(土) 02:33:19[自動販売機→中庭→ロビー]

外科医 ユウキ

 ええ、若いお嬢さんです

[頷いて、語られる内容に首を傾げる。
好きな場所に、一緒に行く?
ふむ、そんな事で相手は喜ぶものなのか。
特別に想う、とはどんな事だろう。

若者には、わからない事が多い。
だが、先達者の言う事である。
何か、大事な意味もあるのだろう。
だから、頷いておいた。]

 一緒にいるだけ、ですか
 それは、随分と簡単な方法ですね
 それで患者さんの心が元気になるのなら
 医師としては、試してみたいものです

[茶化すような言葉尻ではあるけれど。
若者には、そう言う冗談はよくわからない。
だから、真面目に全て受け取っている。]

(90) 2013/12/21(土) 02:59:42[自動販売機→中庭→ロビー]

外科医 ユウキ


 絵を書くには、絵心が必要でしょうから
 写真なんかじゃ、駄目ですかね

 好きな場所の写真を集めて、そこの話をする
 で、治ったらつれて行く、と

 こんな感じでは、喜んで貰えないでしょうか

[いたって真面目に、首を捻り。
男性に、問う。]

(91) 2013/12/21(土) 03:02:28[自動販売機→中庭→ロビー]

外科医 ユウキ


 真心、ですか
 伝わるといいのですが、難しいですね

[人を治す、と言うのが医者であるけれど。
体を治療は出来ても、心は治せない。
それをするご家族は、自分達よりよほど凄い力を持っているのだろうと想う。]

 医者は昔、命を司る神の領域を侵すもの
 そう言われていたそうです
 今でも、そう言って医術を拒む地域もある

 ですが、医者とはとても無力だ
 そう感じずにはいられないのですよ
 特に、こういう問題ではね

 その点では、貴方の方がよほど先生だ

(94) 2013/12/21(土) 03:22:17[自動販売機→中庭→ロビー]

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