門番 ノギは、作家 フユキに請われるままに肩を貸した。ずしりと重たい。

門番 ノギは、あれは艶やかに咲く為にヒトを喰らい、

門番 ノギは、ヒトを喰らう為に艶やかに咲く、そういうモノです。

門番 ノギは、少なくとも祖母からはそう聞いております。

移民 ヌイは、雑炊を食べ終え、片隅で毛布に包まって*眠った*

門番 ノギは、（残された片靴、湿った土、艶やかな木肌…）記憶に顔を顰めた

門番 ノギは、人狼…ジンロウ、わかっているつもりで居たのですが…。

門番 ノギは、小さく首を振った。

学生 ヨシアキは、台所でうろうろしている。

学生 ヨシアキは、コップを探して、水を汲んだ。

学生 ヨシアキは、風邪薬を口に入れて、冷たい水で流し込む。

門番 ノギは、作家 フユキの「桜に招かれた」という言葉に神妙に頷いて同意を示した。

門番 ノギは、どうした？と言う問いには頭を振って、前方を指差した。

門番 ノギは、作家 フユキさん、ごらんなさい。灯りです、着いたようですよ。

作家 フユキは、門番 ノギが指差した先に視線を向けた。

門番 ノギは、自然に足が速まり、疲れた足が縺れそうになる。

門番 ノギは、と、突風に煽られ、フユキを投げ出すように倒れてしまった。

門番 ノギは、フユキさん！　フユキさん！！　轟々と唸る風の音にかき消された

門番 ノギは、自分の家の１ｍ手前で凍死していた男の話を思い出した。

門番 ノギは、作家 フユキを呼びつづけながら管理棟の壁に張り付いた。