人狼物語 執事国


189 あおいろ幻歌

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8人目、学生 ハツネ がやってきました。
学生 ハツネは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。

学生 ハツネ

─ 高校の音楽室 ─

[ヴァイオリンの弓をおろして大きく息を吐く。
集中が途切れると、セミの鳴き声が気になった。

アブラゼミだ。

夕刻時や夜間に鳴くことでも有名なこのセミの声が、
初音は嫌いだった。
あの事件を思い出させるから。]

 ――……。

[窓辺へと近づくと、初音はカーテンを引く。

窓を閉めたままでもこの音量だ。
開ければさぞ五月蠅いだろう。]

(49) 2016/07/17(日) 23:52:57

学生 ハツネ

[明るいチャイムの音とともに下校を促すアナウンスが流れる。

思わずスピーカーと壁の時計を仰ぎ見た。
外の明るさに惑わされるが、アブラゼミの大合唱を考えれば、
とっくにそういう時刻なのだ。

初音は手早く弦と弓を緩め、ヴァイオリンケースに仕舞う。
忘れ物がないことを確認すると、音楽室を出て鍵をかけた。

毎日放課後に練習して2年半。
音楽教諭もいちいち確認したりはしない。]

(50) 2016/07/17(日) 23:59:02

学生 ハツネ

─ 校舎→校門前 ─

[校舎の外へ出ると、ねっとりした熱気に包まれた。
海の近くの町なのに、暑さが和らいでいる実感はない。

ヴァイオリンケースと学生鞄を提げた初音は目を細め、
急ぎ足で校門を目指す。

校門前の桜の木も、この季節にはただの広葉樹にしか見えない。

足元の葉影に気を取られていたせいか、
門から一歩足を踏み出した瞬間、

波が目の前に迫っていた。]

 えっ…………?

[反射的に後ずさる。
と、肩が門柱にぶつかった。]

(52) 2016/07/18(月) 00:14:02

学生 ハツネ

[振り返ると、いつもの学校だった。
2年と数か月通い慣れ、見慣れた門柱と、門扉と、桜の木。

視線を戻すと、海岸も波もどこにもなかった。
目の前にあるのは、舗装された普通の通学路だ。]


 ……え……ええ?

[ヴァイオリンケースを抱きかかえ、初音は視線をさまよわせる。
暮れゆく空を眺め、校舎を振り返り、通学路と周囲の景色を見比べて、
足を運ぶ。

茫然と数歩進んで気づいた。

波の音がしなかった、と。]

(53) 2016/07/18(月) 00:28:22

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80回 残6361pt
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39回 残7385pt
化粧師 ンガムラ
60回 残7114pt
留学生 パオリン
3回 残8917pt
学生 ハツネ
43回 残7589pt

犠牲者 (2)

告げ人 アン(2d)
0回 残9000pt
翻訳家 モミジ(3d)
1回 残8980pt

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灯台守 ウミ(3d)
32回 残8047pt

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