[>>4――澄んだ音が、した。
寂しげなその音をこの一年の間に幾度か聞いたようにも思う。
音のする方にいたのは、神社の跡取り息子と、少女。
彼女の周囲で飛ぶ真白の蝶が、ひどく懐かしいと感じた。
もしかしたらこの世界に自分達を呼んだのは彼女かもしれない、とも。]
……覚えてない?
まぁ、俺もその辺りはあやふやなんだけど。
多分、俺達は神隠しに遭ったんだよ。…杏奈ちゃんと同じように。
それでもう、一年も過ぎてしまった。
[>>5スグルの問いかけには努めて冷静に返す。
漫画雑誌の頁の間から舞い上がった蝶の行く先を見つめながら。]**
大学生 フユキは、お疲れ様です!ノシ[栞]
…帰れたのかな。
[しん、と静まり返る境内。
杏奈は何処に居るのだろう。視線を巡らせても見つからない。]
――俺は、
[かえりたい。
だけど]
…放っておけないんだよね。
[青年は眉尻を下げて笑う。
一年、この世界に身を浸していたからだろうか。
招いた本人が誰かを知っても、恨む事も出来なくて。
鈴の音がする。
迷い子のように頼りない、か細い音だ。]
[少女が‘終わり’にしようとしている事を、青年はまだ知らない。]
親不孝な息子を、許して下さい。
[――どうか、この寂しさが僅かばかりでも癒えますように。
そう願いながら、青年はそっと目を閉じた。*]
―2016年・出店―
…え、寝てないよ?!
[妹に肩を揺すられて、青年は慌てて口元を拭った。
どうやら涎は出ていないようだ。
寝てはいない。恐らくは。
只、少しぼぅっとしただけだ。
そう言うと、熱中症かと騒がれるだろうから言わないけど。
――少しだけ、寂しいような。
何が原因かは分からないが、青年は宥めるようにそっと左胸の辺りを押さえる。]
…あ、いらっしゃいませ。
一杯如何ですか?
[妹の声に我に返ると、青年は出店に視線を向ける客に笑顔を向けた。
聞こえてくる祭囃子に耳を傾ければ、寂しさも紛れるような心地がして。
青年は接客に集中する事にした。
本蔵酒造は、秋祭りでは毎年、自分の蔵で作った清酒と近隣の村で作られた地ビール、そして幾つかの清涼飲料水を販売している。
お手軽な紙コップ一杯から一升瓶まで。一杯300円とお買い得だ。
道の向かいにある、親戚の柳樂商店の出店の方が置いている商品の数は多いだろう。]*
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と、現代に戻ってみました。
多分、過去編のふゆきは失踪届が出て死亡扱いになるんじゃないかなと。
進行中のログ読みしてきます。**
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進行中の灰
>>0:-4ニキ うちのラ神の通常運転でした。
>>0:-15ニキ 食べたかった!エンカ有り難うございました、と。
>>1:-6モチキ まさかのでっちあげに驚いています。
>>2:-6ニキ それ、おいしいです(もぐもぐ)>「お兄ちゃん」
>>2:-7ニキ ひえっ。
>>2:-12モチキ 素村なので、颯爽と挙手したとか。
モラトリアムの葛藤大好きPLでした。
最終日、残ってたらどうなっていたでしょうね(時間ちゃんと持てていれば、でしょうか)
いっそ自分も隠してくれ、となっていたかも。
>>2:-12>>2:-22ネギヤ 狂信者に見られていた!
もし狂信者だったら、近野物語手放さなかったかもしれません。
>>3:-8ニキ にきちゃん…!(涙ぶわわっ)
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忘れない内にー。
蒼生です。
普段はどたばたしたり、ラ神と戦ったり、たまーに恋愛RPしたりしております。
勤務の都合上、最近のRP村の活動はゆるめ。
専用IDでランダ村に顔を出したり。
初執事国、初小喉RPでしたが、動き悪くてここは反省だなぁと思いつつ。
話して下さった方はありがとうございました、と。
また何処かの村でご一緒する機会がありましたら、宜しくお願い致します。
[園長と話している双季らの姿を見とめたなら、何故かほっとする。
その理由は、今の青年には分からない。
祭りの最中に双季が出店の前を通った時には、笑顔でこっちにおいで、と招こうか。
彼女は未成年だから酒類は出さないけれど、ソフトドリンクはあるから。]
[ふと、客と笑顔で話している妹の姿を見る。
もしも妹が青年の‘兄’だったなら。
きっといいリーダーとして酒蔵を仕切ってくれるだろう。
青年がいなくても大丈夫なくらいには。
――時折、そんな事を考えないではいられない。
それでも。]
…俺が、此処に居たいからいるんだ。
[そうして来年も、再来年も。
*この村で秋祭りを。*]