プロローグ / 23 追憶の村 - 人狼物語執事国

23 追憶の村

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　とある夫婦が、二人の馴れ初めである人里離れた場所で、念願のペンションを始めました。
　そこにある洞窟には、不思議な言い伝えがあったのです。
「洞窟で取れる鉱物で作った瓶に手紙を詰める。それに一晩月光を浴びせると、手紙は昔へ配達される」

　夫婦は、友人知人に宿泊チケットを贈りました。
　僻地なだけに、チケットは流れ流れて見知らぬ人にまで渡っているかもしれません。従業員も多少はやって来ることでしょう。
　最初に現われたのは、卒業後の束の間の休暇をバイトにやってきた、高校生アン。夫婦は姪の来訪を歓迎しました。

　やがてその地で飢えた人狼が目を覚ますことになるとは、まだ誰も知らずにいました。

1人目、告げ人アンがきたらしいよ。

告げ人アン

こんな手紙が来たの。

(0) 2008/03/10(月) 21:31:02

告げ人アン

何度見ても、『雇用通知』。
祝・はじめてのアルバイト！

[アンは、るんたった♪と、ペンションへやってきた]

(1) 2008/03/10(月) 22:01:44

告げ人アンは、メモを貼った。

2008/03/10(月) 22:04:21

告げ人アン

うん、兄貴が送ってくれた。
よろしくお願いしまーす！

[荷物と引き換えに手渡された、ツナギと長靴を訝しげに見つめた]

え？

[夫婦の視線に答えて颯爽と着替え、これまた期待に応えるべく意気揚揚とペンション裏の*牛小屋に向かった*]

(2) 2008/03/10(月) 22:08:08

村の設定が変更されました。

2人目、若旦那ゼンジがきたらしいよ。

若旦那ゼンジ

オープンおめっとー。

[ペンションの扉の鐘が鳴り、観葉植物の鉢植えを小脇に抱えた男がやって来た］

やぁマチコちゃん今日も綺麗だね。
金屏風の前ですましていたときと変わってないじゃん。
ん、これ開店祝いな。

(3) 2008/03/11(火) 21:26:29

若旦那ゼンジは、ロビーの隅に鉢植えを置いた。

2008/03/11(火) 21:26:49

若旦那ゼンジ

はっはっは、やだな何言ってるんだい。偵察なわけないじゃないか。こんな僻地のペンション、うちの旅館の敵じゃないよ。
俺はそんな薄情な男に思われてたのか。せっかく旧友の門出を祝しに駆けつけたというのに。
あ、これはジロウにな。

[カウンターに日本酒入りの箱を一つ置いて、ロビーをうろつき始めた。
懐から取り出した手帳に、建物の間取りなどメモしながら]

何だこれ？
ギリシャ神話にでも出てきそうだな。ご利益でもあんのか？

[出窓部分に置かれている人狼像の頭をぽむぽむ]

(4) 2008/03/11(火) 21:37:29

若旦那ゼンジは、メモを貼った。

2008/03/11(火) 21:46:38

若旦那ゼンジ

ジロウ、お前って昔から変わってたけどさ、客商売の場所に人狼像なんて置くのは止めた方がいいんじゃないか。

[像の説明を聞くと、憐憫の情を顔に出した。
それに気付いたのか否か、ジロウは黒板に白墨で何かを書き付けている]

……漢字覚えてないんだな。
しかも呼び捨てかよ。おまけに何だよその似てない似顔絵。そんなの描いてる暇あるなら、“様”付けろよ。
[黒板に書かれた自分の名に文句言いまくり]

(5) 2008/03/11(火) 21:56:16