23 追憶の村
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【独】 歌姫 ザクロ
ああ、いつか、未来の私から。
「歌を歌うのはやめなさい」って手紙が届くのかしら？
それとも……やっぱり止められないと知っている？
人形師 ボタン
忍耐です。忍耐。
［ゼンジに一言残すと、ザクロの笑顔には会釈で応えて］
セイセイも、ふぁいと！
［慣れない横文字を口走って、食堂を*後にした*］
学生 セイジ
[うふふときますかー。とか心の中でもう一度]
旦那さんにですかー。うん。
なんとなく、そうなのかなと思いました。
さっき、ボタンさんがした顔で、なぜかそう思った。
ありがとうございます。教えてくれて。
[先刻見た表情を反芻するように目を瞑って、礼を言った]
歌姫 ザクロ
旦那さま。
[ボタンの言葉に目を細めて微笑む]
セイセイとゼンゼンも仲良くね。
私も、お散歩でもしながら、どんな手紙を書くか考えようかな。
若旦那 ゼンジ
何だか色々あるみたいですね。
[手紙についての人々の表情を見ての感想]
はい、わかりました。
一に忍耐、二に忍耐。
……そんな友情やだなあ。
学生 セイジ
[してやったりの表情をすまし顔に押し隠して]
はい。じゃあぼくたち友達ですね。ゼンゼン。
友達から始めて、親友を終点にしましょう。
[女将はヤです。とか]
学生 セイジ
[皆の言葉を聞いて、こくり頷き]
では、とりあえず解散かな。
ぼくも一度部屋に戻ろうと思います。よっこいしょ。
[じじ臭いかけごえと共に席から立ち上がった]
歌姫 ザクロ
若旦那さん。
セイジ君となら耐え忍ばなくても楽しい友情が育めるんじゃないかしら？
手紙は面白いわよね。
まるで、気持ちをとじこめて、いつでも聴くことが出来るレコードみたい。
じゃあ。また後でね。
若旦那 ゼンジ
俺も部屋行くかな。
[食堂を離れようと足を進め、ふと立ち止まった]
ああ、そうだザクロさん。
散歩に行くのなら、小鳥に気をつけて。
[目を細めてそう言って、*自室へと*]
歌姫 ザクロ
[ゼンジとセイジのやり取りを本当におかしそうに笑いながら見やり]
もう、十分過ぎるくらいに息があっているんじゃないかしら。
あとは、若い２人にお任せするわね。
[セイジが立ち上がったのに気づいているが、冗談めかしてそう言うと*お散歩に出かけた*]
学生 セイジ
そんなものでいいのです。
[訳知り顔でこくこく頷いてみた]
じゃあ、また次のご飯時に、でしょうか。
[そんなことを言いながら、誠司も部屋へ戻っていった*]
【独】 若旦那 ゼンジ
/*
占いの詳細も考えていなければ、手紙をどうするかもまったく考えていないのだった。
自分宛か兄さん宛だろうな。うーん。
もしかして明日って溶けが出た方が霊話発動でいいのかな。
と言っても、誰もそれっぽい動きしてないんで検討も何もない。
さておやすみなさい。
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