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・・・あれ?
[くしゃみをして目をこすりながら起き上がると、いつの間にか消え去った腕の中の熱源をきょろきょろと探す]
・・・・くしゅん。
[失った温みに、小さく震えながらもう一度くしゃみ]
あ、ナっちゃんだ。
猫缶だ。
いろんな色があるね、ごちそうの山だね。
[ギンとネギヤのやり取りを興味深そうに見ていたが]
えっと、これはおふだ?
まよけなのかな?
あっ、「ま」がある。
[「よ」を指差す。
つづいて「う」と「に」を指して]
これは「り」と「も」だね。
・・・まりも?
[首をかしげている]
リンちゃんおはよう。
じゅわじゅわ、面白い音がしてる。
煙も出てるね。
[プレートを興味津々で見ている]
うん、おこたに入ってるからだいじょうぶだよ、ナっちゃん。
わたしは寒がりだから、おそとは桜が咲いてるのに、おこたが恋しいの。
いげん?
よく分からないけれど、わたしはととさま大好き。
かかさまもほかのみんなも大好き。
[パオリンの真似をしながら、そっと肉を一枚プレートの上に置いて、焼けていく様をじーっと見つめいてる]
じゅっ、じゅっ、じゅぅ〜。
[とっても楽しそう]
おねがいごと・・・?
うーんと、えーっと、みんながいて、あったかくて、おなかがいっぱいなのがいい!
[肉から目を離さないまま]
[しっかりと焼けた肉を、みんなの真似をしてタレにつけて口へと運ぶ]
あっつ、はふはふはふ。
[熱さに慌てて、口の中で冷ましながら噛み締める]
おいしい!
あのね、ゆうちゃんのじいじは、庄屋さまなの。
でもきっと、ゆうちゃんだってこんなにおいしいもの、食べたことないよ。
こんなのが食べられるなんて、わたし、おひいさまみたい!
[食べるのと喋るのと、どちらも我慢できないといった様子で興奮気味。
落ち着いてゆっくりと食べるようにと声がかかると、口を押さえてこくこくと頷いてごくりと飲み込み、また新しい肉を一枚プレートに*載せた*]
[一心不乱に肉を焼いて食べている]
ヌイちゃん、それおいしいの?
[ヌイの作ったソースを分けてもらい、焼けたばかりの肉にべったりとつけてふーふーして、口へ運ぶ]
・・・ぅぅ・・・。
[目の端にじんわりと涙が浮かんでくる。
どうやらちかにはピリ辛過ぎたらしい。
それでもにっこり笑って]
おいしい。
猫缶はじいじのなつかしい味?
じいじは猫缶が大好きなのね。
[みんなの真似をして短冊を一枚手に取るけれど、文が書けるほど文字を知らない。
ちらりとユウキの短冊を見て]
おうまさんだ。
絵でもいいのね。
[ペンをぎこちない手つきで握って、色んな大きさの丸を次々と描いていく]
このいちばんおおきいまるが、じいじ。
次のへこんだまるが、ととさま。
へこんだまるにちょっととんがってるのが、かかさま。
[丸に髪らしきぐしゃぐしゃの線と目鼻口らしい点が、絶妙に崩れたバランスで描きこまれて行く]
さいごに、ギンちゃん。
ほら、みんな描けた!
[伸びきった輪ゴムみたいなギンを描き加えて、全部で10個の丸が短冊の中でひしめき合っている]
ぜんえいげーじゅつてき?
[意味が分からずきょとんとするが、たぶん褒められているのだろうと解釈してにっこり]
んーと、かかさまがととさまに、えっと、えいってしてるの。
だからへこんでるの。
[幼心に、力関係を正しく把握しているらしい]
ネギちゃんに、ととさま、かかさま、じいじ、あにさま、アンちゃん、リンちゃん、ナっちゃん、ヌイちゃん、そしてギンちゃん。
ほら、みんないるよ。
[丸をひとつずつ指差しながら、ツキハナに説明]
あ、ととさまへこんだ・・・。
ととさまとかかさま、いっつもなかよしで、わたしうれしい。
[愛情表現だと思っているらしい。
ツキハナの指先の動きを見て、一瞬固まって]
わたしのまる?
・・・そうだよね、わたしも・・・家族だもん。
[ペンをぎゅっときつく握って、短冊のすみっこにゆっくりと円を描く。
手がぷるぷると震えて、円もおかしな具合に縒れた]
で、できた・・・。
[感慨深げに、じっと見つめている]
[背中を撫でるツキハナの優しいぬくもりに、はにかみながら短冊の丸を指でなぞる]
いろえんぴつ?
わあ、きれい!どの色がいいかなぁ。
[アンの持ってきた色鉛筆を見て、ぱっと笑顔がはじける。
手に取り、ぐしぐしと短冊に色を塗りだすが、力が入りすぎて紙がぐしゃり]
あっ、・・・よかった、破れなかった。
[深呼吸をして、今度はゆっくりと]
アンちゃんはぽっぺたのいろがももいろだから、ももいろで塗るね。
素朴な疑問っていうか、気づいたこと。
ここってスクリプトバージョンがJANKなわけだけど、JANKって独り言にはlogidじゃなくてlogsubidが出るのね!?
それとも独自修正なのかな?
確かにその処理方法のほうがスマートだ。
( ・∀・)つ〃∩ ヘー!ヘー!ヘー!
― 夢 ―
「庄屋さまー!行き倒れですだ!母親のほうはもう駄目だが、赤子が生きてますだ。おなごの赤子ですだよ」
「赤子・・・おなごか!」
「はいだ、この赤子を―――に・・・」
「よし、村はずれの按摩の婆に育てさせるといい。名前は・・・そうだ”ちか”だ」
「”ちか”とは、ぴったりですだ」
「おお、これでわしの孫は・・・おゆうは・・・」
― 夢・*了* ―
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