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[嫌な夢を見た、気がした。はっきりとは思い出せないけれど]
はあ。夢、か。
[ホッとして目を開く、けれど。ベッドの上の少女を確認すると、息をのんだ]
まだ、夢、見てるのかな。
[夢であったら良いのに……という思いをこめて、呟いた]
ゼンジさん?
[ふと、人影に気付いた。この部屋にいるのは、自分とゼンジと、あとは、ポルテだろうか?ともかく、この無残な姿の少女と二人きりでないことに息をつく]
どういうこと?これって……。
殺された?人狼が……って。あの、御伽噺の!?
[そういえば。夢の中、誰かがアンを襲っていた。そんな曖昧な、記憶]
……でも。誰が?
[思い出そうとすると、頭の中が真っ赤に染まる気がした]
いってぇ……。
[こめかみを押さえた]
[ゼンジやヂグたちのやりとりが、遠い世界の出来事のように思われた]
どうして、みんな、そんなに落ち着いてるんですか?
これって……、さ……殺人でしょ。
[言葉にした途端、ざーっと血の気が引いた。足元がおぼつかない気がして、うずくまる]
[ふと。いつの間にか部屋に入って来たフユキの姿を認めて……。思わず、目を見張った]
お兄さん……、赤いよ。
[唇から出た声は、擦れていた。フユキの髪が目が、いやそれどころか、指の先から足の先まで全てが、返り血を浴びたように、真っ赤に、見える]
お兄さん、ヒト、だよね?ね?
[自分でも何を言っているのかわからなかったけれど、必死で声を出した。知らず瞑っていた目を、おそるおそる開けてみる]
[ポルテにしがみついていた手を緩めると、力なく返す]
こっちこそ、ごめんなさい。
何か、動転してたみたいで。
[あんまり凄惨なアンの姿を見たせいで、どこかおかしくなっているのかもしれない。……けれども、あの真っ赤なフユキの姿こそが真実なのかもしれないと、頭の中のどこかが警告を発していた]
それにしても。
何となく、煮え切らないですか?私。
もっと、「フユキさん人狼!」的なアクションあったら良かったでしょうか。
はっはっはーー!!
お前が人狼だったんだなーー!!
ギャースッ!!
……って。
そんな風に叫んでしまえる破天荒なキャラクターだったら。
……それはそれで、迷惑か。
[ポルテが部屋を出て行くのを見ても、動く気にはなれなかった]
どうして……。
[何度目かの、意味の無い問いを繰り返す。ふと、死体となった少女と同室なのだと唐突に気付いて]
と、とりあえず、出よう。
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