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ううん、あはは。
誉めて貰えると嬉しいよ。
ヂグさんも相変わらずだね。
[そんな事を言いつつも、ポルテの冷ややかな視線には肩を竦め]
つい、ね。
そうするよ、怖いおじさんだと思われたら悲しいからねー。
[フユキにも返してバクの方を一瞥する。それから明かり、という単語に、少しく遠いアンの姿を見、目を凝らすようにして]
確かに暗い、ようだけど。
親睦会? 親睦会、なのかな。
[ごそごそと懐から折り畳まれた長方形の紙を取り出し、器用に片手で広げ持ち]
村で待つ!
……なんて、筆で書いてあったからなぁ。
誰からの挑戦状だろう、と思ったんだけど。
[どこか残念そうに息を吐くも、次にはふっと笑って]
でもこうして皆に会えたのは良かったなぁ。
……? あれは……
[立ち止まるフユキらに、己も幾らか行ってから足を止め。その視線の先を追い]
だよね、巌流島の決闘にでも呼ぶみたいだ。
遅かりし由良之介……は、歌舞伎か何かだったかな?
[独り言のように言いながらフユキの目を見返す。問いかけにはやや思案するよう]
うーん……
まー、いいんじゃないかな? ……多分。
[無責任なような返答。つと、アンに近付く人影らに目を向け]
いるよ。
[ビセの声に大きめの声で返す。暗がりの中でも何か飛び退くような動作がわかれば、首を傾げ。
フユキの声に反応してか、慌てたようなビセの言葉が聞こえると]
元村人?
慌てなくても大丈夫だよ、わたしもそうだから。
[返す声は、地下の空間で微妙に反響し]
そう、それそれ。
確か殉死に遅れたんだったかな。
[先を越されて、というフユキに]
そうらしいねー。
うん、若い人には勝てないよ。
[少々年寄り臭い事を言いながら、袂から星形の棒付き飴を取り出す。
それをくわえつつ、先程から時折出る言葉に、ふと]
……ふぃトを、捧げよ?
/*
やっぱ辛いので箱移動。遅い。
飴とか食べながら走ったりしちゃ駄目だよ!
なんという反面教師。
そしてビセのptがなくなっている。
*/
うん、わかっ……
[ポルテの指示に頷きかけるが、手早くアンを抱え上げるフユキを見、少々黙って]
……たよ。
あ、じゃあランプはわたしが持つねー。
[ランプを、との声に頷いた]
[ランプを手に、踵を返して歩き始めながらも]
……窯神様のお呼び出し、ねー。
[ぽつりと零した声は、小さくも、傍にいた者には聞こえたかもしれない。一瞬瞳に映った無機質な、しかし深い気配は、恐らく誰にも見えなかっただろうが。
ぺたぺたと、響く足音]
――昔々、村に一人の「人狼」が生まれた。
窯神様のお告げにより、その女児は村で保護される事になった。
[人狼の宴について話すヂグ、その声を継ぐように発せられたのは、御伽噺じみた語り始め]
「人狼」。
……御伽噺では、満月の下人に化ける、悪しき獣として描かれる事が多い存在だ。
でも、その時の人狼は必ずしも人を襲う存在ではなかったんだよ。
[人狼が何かと聞いたバクに答える面もあるのか、そう言って]
村の人狼の数は除々に増えていった。
そして十数年に一度、とある「儀式」が行われる風習ができたんだ。
中に幾つもの窯があるといわれている建物があってねー。
[ふと目を向けるのは、傍の壁。後ろを振り向きかけて、それはやめ]
その中で「儀式」は行われた。
詳しい内容については、参加者しか知らないんだけど。
その儀式が一部では、ヂグさんの言うように……「人狼の宴」と呼ばれていたんだよねー。
うん、わたしも似たような話が他でもあるのかと思っていたけど。
思ったよりもないみたいだねー。
[ポルテの声に、頷くような気配]
まー、ある意味では、お祭りかな。
[バクの問いにはそう返し、薄い飴をぱりんと噛んで]
そんな村だったんだけど、色々あってね。
十三年前に村人は散っていったんだよ。
[儀式に参加した者は一部しか戻ってこないという話。間際までいたからこそわかる、村が終わりを告げた理由。それらについては口にせず、話を終え]
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