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[初めてかけられたカナメ以外からの声に不思議な感覚を抱きつつ。]
プレーチェ?それが君の、名前か。
それが、ひつじ。
ペケレ……ライデン。
君達の名前……。
[名前の一つ一つを反復する。ふと、自分が名乗っていないことに気付き。]
俺は……レン。
ああ、そうだ…起きたら、「おはよう」だな…。
みんな、おはよう。
『説明はいらない、か……。レン。実に君らしいね。
君は自分で感じるように考え、感じたまま動く。
大抵の人間は何もかもわからない状況ではカナメにあれこれ聞くというのに。実に面白く、君らしい。
もう、私があれこれと助言する必要はないだろう。
なに、あらゆる「物の名前」くらいは教えてもいい。
後は君の意志のままに動くといい。
―――幸運を祈るよ。
"結ぶ者"、レン。』
結ぶ者……
[言葉に出そうとするが、何故かそれを言葉に出してはいけないような気がして、心の中に留める]
結ぶ者……レン、だと?
何を結ぶというんだ?
……いや、それは自分で考える。意味はいらない。
俺は、俺の感じるままに。
[カレーを食べ終え、感謝を込めて手を合わせて]
ごちそうさま。美味かったよ、ペケレ。
…ん?ペケレは眠ったのか?
『眠る事』はしても良いことなのか?
できることならば、俺も眠りたいが…
[響く大きな声で否定されるのを予想して身構えたが、先ほどと違い、カナメの声は響かない。]
カナメ……否定しないのか?
眠っても、いいのか…?
夜だから?
よる?
[自分の口から出てきた単語に考え込む。ぼんやりとした意識の中から意味を模索するが]
夜……わからない。繋がらない。あまりにも多すぎて。
眠っても、良い時間……?俺も眠る事ができるのか?
[空腹が満たされ、『眠る事は』しても良いことだと解釈し。一気に眠りの精が意識を遠くに追いやろうとやってくる。ぼうっとして――いつの間にか、テーブルの上にもたれて眠りの中へ*]
[眠りの中。意識と無意識の狭間と言うべきであろうか。
夢を見るような、けれども夢と違う。
頭の中で、ぼんやりとしていたピースが繋がっていく感覚。]
よ、る……。
空が暗くなる。『眠ること』をしてもいい。
星…きらきらしているもの。月、輝くもの。
星と月が見守る静寂、安息。
同時に、漆黒の闇。暗きもの。時に、恐ろしき。
…どちらにしろ、人の心の奥底に入り込む魔力を持つ。
かならず明けるもの。必ず……。
定義が難しいな…まだ足りない気がする。だけど。
……結びついた。繋がった。
このぼやけた感覚は、自分で拭い去ろうと思えばどうにかなるもの……なるほど、ね……。
[その眠りは、とても浅くて。周囲の音が混じる。]
……だれか、いる。声がする。
眠い……俺は眠い…眠っている、でも何かが違う。
カナメに起こされる前の眠りと何かが違う。『眠ること』であるはずなのに、何が違う……
『眠ること』、それが…繋がらない……。
俺が望むあの『眠ること』と、何が違うんだ……?
[霧の掛かったようなぼんやりとした意識の中での自問自答。]
眠りたい……ずっと、ずっと眠っていたい。
この感覚は嫌だ。
この妙な…ビオトープを見たときのようなこんな感覚のする世界は………繋がっているようで、断たれている……感じる。心が。
違う。違うんだ。何かが……違う。
ほんものの世界との結びつきを断たれたままであるくらいならば……眠り続けるか……
…それとも、いっそ還ることによって再び結びつくか……
…かえ、る?『むすびつき』?『せかい』と?
[意識の中に浮かんだ言葉の意味が繋がらない。
確かに自分が浮かべた言葉であるのに、自分で解釈できない。繋がらない思考は不愉快な感覚がして。]
『…ほら、混乱してきた。
どうする?私の言葉が必要かい?』
…いらない。俺は、自分で感じるんだ。
わからない。けれど、結びつき…大切なもの。そう感じる。わからないけれど……自分で探すさ。
カナメ…お前、さっきよりもおとなしい声だな。耳の側でキンキン言うようなあんな大声よりも、今のほうがずっといい。
言葉は遠慮なくもらう。
でも、意味はいらない。
意味は自分で感じる。
『おやおや、随分と都合がいいことだね……まぁ、「物の名前」くらいなら教えてやってもいいと言い出したのは私の方だ。付き合える限りは付き合ってあげるよ。
この声が届く限りはね……。』
せか…い……?
せかい……
[浅い眠りの中で耳に入ってきた言葉をぼうっと反復する。
煮込み料理の匂いが鼻をくすぐり、意識は眠りの世界から呼び戻され。]
……ん……?
[ゆっくりと瞼を開く。
ぼやけて定まらない視界がだんだん輪郭を取り戻してゆく。]
ゆっくりと起き上がり、周りを見回せば見知った顔と見知らぬ顔。]
……眠っていたのか。
起きた時は、おはよう…だったな。
おはよう。
ペケレ、ミナツ………あと…なんて呼べばいいかわからない。
…呼び方がわからないのはそっちも同じか。
俺は、レン。
よろしく…初めて会った奴達。いや、そこの男は…どこかで、見た気がするな。どこだったか…。
[まだ少しぼうっとした声で挨拶をした]
眠りから覚めた眠り姫、か。
……無理に起こされたのではなく望んで起きたものであるなら、それは幸せな目覚めなのかね…。
[ぽつり、と呟く]
テンマ…背の高い男。…散歩か。
[ペケレに上着を渡そうとしたが、思いついたように動きを止め]
……そうだ。探して返してこようか?
俺も…体がうまく動かないから。散歩で歩いて慣らしたい。
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