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[炊事場に行く前に交わしたタカハルとの会話(>>135)では]
そっか、なら良かった。それだけがちょっと気になってたんだ。
[そうして、おそるおそる炊事場を覗く。
昨日散っていた血の色に、分かりたくないのに
無意識に惨劇の痕を探してしまって、どこか足の置き場がない]
[そんな折、夕食の準備だとビセやフユキが炊事場に入ってきた。あまりここが舞台であったと気にしていなそうな雰囲気に目を丸くして]
………なんか、すげぇ。俺、まだまだだ。
[ここに足を踏み入れるだけでビクビクしていた自分にしょんぼりしながら渡されるままに食器を洗い、2人の邪魔にならないよう小さく身をこごませて、2人の会話を聞いていた]
[食器をあらかた洗い終えると、
シンクをぴかぴかに磨きあげてからごみをまとめ]
あ、ごめんなさい。俺、これ捨ててきます。お先に。
夕飯、よろしくお願いします。
[炊事場にいるフユキやビセ、ドウゼンに会釈をすると
ゴミ袋持って炊事場から出てきた。
一度、周囲を見渡してタカハルがいないことに気が付くと]
あれ、雨園君、もう帰っちゃったのかな。
具体的に、俺、何を手伝えば良いのか聞けばよかった。
[そんな風に首をかしげて、管理棟から出て行った]
/*
どうしよう。ニキと話をしたい。
が、ptがそんなに余ってない上に、演出的に更新時間は寝ていたい。PC的な意味で。
しかし、このままだとソロプレイまっしぐらになっちゃう。
どーしよ、どーしよ
……あれ?
[ゴミを捨て終わって、手をぱんぱんとはたけば、
遠くに兎を抱えた女の子の姿が見えた。
ふと、思い出した昨日の泣声]
……独りで、大丈夫かな。や、俺が行っても何も出来ないけど。
[ぽつりと呟いて、少し離れて後を追ってみた]
/*
親父、可愛いよ、親父。
ドウゼン先生も大好き。
は、何この親父ばっかりになついている情況。
いや、違うんだ。最初はビセやアンやニキを口説いて青春小説的な何かをするつもりだったんだ。今はその影も残ってないけど!
[後を追う。溶けかけた雪に、足が少し沈む]
[今朝見た夢を、思い出した]
[気が付けば、俺は銀色の獏になっていた。
周囲は果てしなく白色の空間で、足元には幾重にも幾重にも、
ハナミズキの花びらが積もり積もっていた。
風がその空間に渦巻いており、花びらが次から次へと振ってくる]
[花嵐]
[徐々に沈み行く自分に恐慌状態になった。
それでも、気が付けば周囲にはいくつもの人影が立ち尽くしていて。
義兄、親父、医者の先生。親父の仕事仲間。雨園君。
兎を抱えた女の子。シーツをかぶってた子に、ビセさん]
[彼らは皆、微動だにしない。
ただひたすら、うっすらと目を瞑り、少しずつ花に埋もれ行く]
[穏、と鳴いた]
[呼びかけの声は、全て鳴声に変わる。彼らにけして届かない。
ただただ、沈み行く。自分も、皆も]
[近くに、義兄が立ち尽くしていることに気が付いた。
花びらをかきわけかきわけ、必死で手を伸ばす。
どうにか、手が届いた。
くるぶしまで花にうずまりゆく義兄の腕を取り、
必死で引き上げようとして]
[そうしていたら、ずぼん、と背後で音がした。
振り返れば、そこにあった筈のふくよかな人影が消えていた。
そこに残るのは、大きな大きな波紋だけ]
[花が艶やかに吹き上がる。そんな大きな波紋だけ]
……どこまで、行くんだろ。
てか、ここ、歩きにくいな………。
[ニキを追って歩いてしばらくすれば、周囲は山道になっていた。
少し考え事をしていたこともあって、彼女との距離は
少しずつ、でも確実に離れていて]
…………あれ?
[ふと気が付けば、彼女は藪道の中に入っていったのか、
周囲に彼女の気配が消えていた。
ぽりぽりと頭を掻いて、立ち尽くす]
だめじゃん。女の子1人じゃ危ないのに。
[辺りを見回して、彼女を探す。どのくらい歩き回ったか。
やがて花水木の強い香りに包まれて、強く眠気を感じた。
とても耐え難い、その誘い]
[そこから先はよく覚えていない。
操られるかのようにいつのまにか自室に戻り、深い深い眠りについていた**]
/*
んー。
親父とオッサンがきっと致命的に合わないのは分かってるしなあ。
……夫婦喧嘩的な意味とかでも。
そこら辺はわりとすっごくドライな気がする。
親父は親父、オッサンはオッサン。
属する家族が違う、と思う。
どっちも好きだが、3人で仲良くする夢は見られない。
それぞれ、自分と親父。自分とオッサン。
それだけ。
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