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え──。
[さっきまでと変わらぬ店内。
こつりという音とともに、こんぺいとうが床に散らばる。
ペケレ、ニキ、グリタの姿だけが無かった]
…これは、狐に化かされたみたいだわ。
[ネギヤの時は暗くてよく見えなかったが、明るい店内で起きた出来事に呆然として、額に手を当てる]
あの…佐伯さん、お電話お借りしてもよろしいですか?
[店主の姿があることにほっとしながら、駐在に電話を掛ける]
まるで冗談みたいですが──。
[そうして事情だけを簡潔に説明した]
あるのは、手紙と真珠の耳飾。
こんぺいとうは…消えてしまうのね。雪みたい。
[先ほどまでペケレが持っていた手紙を拾い上げる]
神隠しはありえない。先生もそう思うわ。
でも2人が居なくなってしまったのは本当だし。
神様は居るわよ。いつも見てる。
こっそり悪いことする時も、誰にも気付かれない良いことをした時も、じーっと見てるのよ。見てるだけかもしれないけどね。
[ニキ>>9に、不思議に自信ありげな表情で笑った]
探すのはどうかしらね。ネギヤさんも見つかっていないようだし…。2人とも大人だから、大丈夫よ。
金田さんも立木さんも、おうちの方が心配するわ。暗くなる前に帰った方がいいんじゃないかしら。
[これが人外の仕業ならできることは無い。そう悟っていた]
なるべく一人にならないようにね。
[消えるときに気付かれないのは寂しいから、その真意は口には出さない]
ところで、どこかでヨシアキさんが、人のことトメと呼びましたね!
聞いてるところで呼んでくれないと怒れない!w
今日は出会えるんだろうか。
っていうか朝一で行きたいところに行かねばならぬのでは…どこ行こう。
蛍川……プレーチェが小悪魔かな? いいなぁ。
─村道─
昨年まで神隠しなんて起きて無かったわ─…たぶん。
[昼に聞いた老教師の話を思い出す]
永嶋さんも、光野さんも、集会にはいた。
ニュータウン計画が原因のとすると、集会場…神様が原因なら、神社。
神様相手じゃどうしようもないけど、人間相手なら…なんとかなるかしら。
[ぼそりと呟き、黒い鞄を叩くと*神社に向かった*]
─村道─
[神社に向かう途中で、ヨシアキの姿を見かけた]
喧嘩でもされたんですか?
[傷だらけの姿にややいぶかしみながらも、冷静に観察する]
─…威嚇、あるいは見せしめ。
[小さく呟く]
吉野さん、少し、お時間よろしいでしょうか?
[周囲に人気が無いことを確認してから、口を開く]
吉野さんは、本当にニュータウン賛成派なんですか?
神隠しが、神様の祟りなら。
吉野さんに派手な怪我を負わせる理由もない。
さらってしまえば簡単。
老人や子供相手に、大きな声や物音で威嚇したり
[ヨシアキを見た]
派手な怪我を負わせるのは、人の仕業。
吉野さんの襲われる理由はなんでしょう。誰があなたを襲ったのですか?
教師 ザクロは、ここまで読んだつもりになった。[栞]
トメとか、あなたに名前で呼ばれたくありません。
やめて下さい。
[怒りを滲ませた口調]
慧眼などありませんわ。ただの推測です。
転ばれたんですね、へぇ。
[ちらりと一瞥。まるで信じていない]
あなたが賛成派だか反対派だか知りませんが、私に答える気が無いのはよくわかりました。
[麦わら帽子を外し、1歩近づく]
こんな騒動になって、生徒達が不安がっている。
あなたはどちら側?
どちらであれ、あなたは最初から火に油を注いでいるように見えたわ。
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