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[辺りを見回すと見慣れない場所に立っていた]
『あら、遂にここまで来ちゃったみたいですね。ルリ』
[声のする方を見遣る。
どこかで見たような感じのする女性の姿があった。]
…あなたは、だれ?
…ここは、どこ?
[首を傾げ、目の前の女性に問う]
『…ふふ、
私は貴女。貴女は私。
―そして、ここは川。あちらとこちらを分ける、川。』
[そう簡単な説明をすると、女性はふわりとした笑みを浮かべつつ、懐から白銀に光るものを取り出す。
それはいつも自分が肌身離さず持っているものと同じもの。
いつから所有していたのか分からないが、とても大切なもの。]
…ルリのと――?
…じゃあ、あなたは――
[自分のものと比べるかのように、両方の鍵を並べてみる]
『そうよ。貴女のと、同じ―――』
[とそこで言葉を切ると女性は目を閉じる。
その行動に反応するかのように双方の鍵の水晶が一瞬にして砕け散った。]
………。
…石、割れちゃった、よ?
[心配そうに首を傾ぐと女性は微笑む]
『――良いんですよ。
もう、使う必要は無くなりましたから。
…あら、』
[そろそろですね。と呟き握りしめている方の左手を指す。]
『…それを大事になさい。取りあえず言いたい事はそれだけです。
後はここで好きになさい。』
[それだけ言い残すと女性は霧になり掻き消えた]
…分かったわ――ルリ。
…ちゃんと言われた事は、守るから。
[いつの間にか握りしめていた冥銭を*見遣った*]
確かに、年年言い過ぎてます。反省文。
ところで、ランダムに投票したらロッカになってたー。
がびーん。
ランダム様の思し召しって怖い。
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