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― 山のどこか ―
ちょ……マジで勘弁。マジ勘弁。
此処何処。山荘って何処。
誰かキャンユーヘルプミー俺!
[明らかにおかしい英語を叫んだりしつつ、よろよろと歩く一人の男がいた。わかりやすい山道から外れた木々の中を、掻き分けるように]
やべえって。
このままじゃ辿り着くどころか遭難する。
ワイドショーとかに出ちゃうから。
ああ、せめて焼肉のタレを持っていれば……!
[どうにもチャラい感じに独りごちる男は、しかし三十台の半ば以上と見える外見で。濃灰のスーツの上着を左腕にかけて持っている]
中身記号は無しでもいいかな……? さて。
経営者がフリーターに格下げされました。
執事国では今のところキャラを被らせない方針でいってるので、キャラに大分悩んだのですが。結局短期ではもう使ってるズイハラになりました。
今回のテーマはチャラい三十代。
某うぃっしゅレベルになりたい。
wikiでは神田でありました。
完全な余り希望の結果、村人Bに。狼と狂と残るとは、なかなかマゾくて良いですね。
『誕生石』
『狼(ABどちらでも可)を庇うような言動・行動』
お題はこんなの。誕生石は後々考え予定。
狼を庇うのは……丁度この役どころでくるとはw
そもそも、やっぱりおかしいって。
差出人が書いてない招待状とか。
山奥の山荘で集会をするから来いとか。
集会って何だよ、っつー。
いかにも怪しげな奴らが集まってたりするのか?
今夜十二時誰かが死ぬのか?
シルエットになっちゃったりするの? マジで?
……っていうか、招待状ってより、脅迫状だよな。
あの秘密をばらされたくなかったら来い、とか。
思わず来ちゃったけど……
……俺、別に、特別な秘密とかないんだよな。
高校生の時にうっかり教室の窓から黒板消し落として、校長のハゲ頭に当たっちゃった……
ってくらいで。
まさかそれで呼び出しって事はないよなあ。
ないよなあ……うん。ナイナイ。
あったらある意味超ホラーだ。
[シャツの胸ポケットから縦に二つに折り畳まれたハガキを出し、広げては裏も表もじっと見て]
それにしてもわかりにくいよな、この地図。
俺が方向音痴とかマジないし。うん。
[首を横に振る。裏面の左隅に記された山荘地図は、わかりやすい事この上ないものだった]
っていうか、あれじゃね?
実はこれは盛大なドッキリで。
辿り着いたらボァァーって感じになるんじゃね?
こんなもんわざわざ持ってこさせるとこといい……
やべえ、ありそう。
[左腕に上着と共にかけた鞄の持ち紐。その黒い鞄の奥には、[ハリセン]が入っている]
いいし。
もしそうだったら仕掛けた奴の頭全部はたいてやるし。
俺はツッコミの鬼になる!
……まあ、無事に辿り着いたらの話だけ……
って、……お?
[などと言っているうちに、視線の先に目立つ建物が見えてくる。ハガキの裏、地図の上に小さくある山荘の写真と見比べて]
っしゃー!! 山荘発見!
[俄然元気を取り戻し、山荘に向けて走り出した]
よ、っしゃ、とうちゃーく!!
[程無くして、目的の山荘の前に辿り着いた。大分走ったが、長年のフリーター生活で鍛えた男の体力は伊達ではない。ネクタイを締め直してから]
ちわー! 三河屋でーす!
[扉を開けて発した大声は、ダイニングまで響いたか。すぐにアンが姿を現し]
……あー、いや。
ほら、ちょっとやってみたかったっていうか。
別に怪しいもんじゃないんで。ほんと。
[向けられる怪訝そうな目に、弁解しつつハガキを出し]
この招待状……脅迫状?
まあ、とにかくこれに書いてあったんで。
来たんですよ。うん。
だからそんな「何このおっさん」みたいな目で見ないで下さいよ、お嬢さん。
マジ凹むから。バッキバキだから。
いや、おっさんじゃなくてお兄さんだけどね、俺。
[自分で言っておいて否定して主張した。中に迎え入れるアンに、あざーす、と言ってハガキをしまい、中に入っていく。ダイニングに案内されると]
おお。皆さんお集まりみたいで。
初めましてー。俺、ズイハラっていいます。
瑞々しいの瑞に、原っぱの原で、瑞原。
名前は源一郎っていうんですけど、あんま気に入ってないんですよね。ごつくて。
ズイズイでもズイちゃんでも、好きに呼んで下さい。
あ、俺的には、ズイズイ推奨です。
[集まっている面々に、そんな挨拶をしてから]
皆さんも招待状みたいなの貰ってきたんですか?
脅迫状っていうか。
これ、俺がターゲットのドッキリじゃないですよね?
[色々と尋ねつつ、手近な席に*腰を下ろした*]
やべえ、wiki役職伏せだった。
いや、どっちなのか迷ったんだよね……。
キャラとしてCO禁止なのか、中的にも禁止なのか。
勘違いですみません。
うおお、三河屋さん!? マジで!
やべ、モノホンが出てくるとは思わなかった。やべー。
どうぞ宜しくお願いします!
[三河屋だと名乗るダンケには驚いた様子で言っただろう。ピエトロから名刺を受け取ると]
どうもどうも。
俺は……あー、免許と……中学の学生証しかないわ。
なんでこんなもん持ってんだ? 俺。
[ズボンのポケットを探り、学生証らしきものを出しては首を傾げた。ついでにハガキを取り出し]
利き酒? ガチャガチャ……
え、俺、秘密をばらされたくなかったらーっていう。
脅迫状みたいなの来たんですけど。
ほら、こんなの。
[その場にいる面々にハガキを見せる]
「あの秘密をばらされたくなければこの山荘に来い。
時は○月×日。
境遇を同じくする者達が集うだろう。
尚、ハリセンを持参の事。」
[そんな文面と、この山荘の地図と写真があり。
文面は新聞記事の切り貼りらしく]
もしかして俺だけですか?
てっきり怪しげな集会だと思ってたんですが。
いや、ある意味怪しげですけど。
[トルソーにきょとんとしつつも、目を輝かせてメダルを受け取り、いそいそとガチャガチャに近付いて]
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