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[一瞬の違和感。身じろぎをして起き上がり、そのままふらりとベッドから降りる。外は静寂。そして窓ガラスに映った子供たち]
…あれ?
[その違和感に、振り返ってみたのは]
…!
[反射的に部屋を飛び出す。何かに追われる夢のように。階段を駆け降りると、家も飛び出し、走る。そして、村の中央に差し掛かったころ]
誰か……!
[とっさに人の声のした方に駆け込む。それが自衛団の中であることは確認もせず]
あれ…?
看護婦のおねえちゃん。
…ラッセルにい?
[それは自分の目の前で命を落としたはずの。
言葉を交わしていた二人を呆けた様子で見つめた]
こんばんは。
[反射的に答えて、我に返る。じっと、看護婦の顔を見つめて]
ここって、どこ?
夢の中?
[扉に手をかけたまま、問うた]
死んだ?
[一瞬、飲み込めず瞬く。そして、足に目を落とし、再び看護婦と隣の青年を見比べて]
…ウェン、死んじゃったの?
[もう一度繰り返すが実感はなく。考えて、さきほどの部屋の風景を思い出した]
…あ…。あれ…。夢じゃないんだ。
[独り言のように呟いた]
[言葉を飲みこんだ看護婦をじっと見つめる。
青年に微笑みかけられ、そちらに視線を移した]
ん…。
[いかがと問われて、スカートの裾をあげてみたり、手を開けたり開いたり]
よく、分からないけど。悪いところはないみたい。
ラッセルにいは、お元気?
[一昨日の晩、対峙していた二人の様子を不思議そうに眺めて]
天国、だとしたら思っていたところと違うわ。
死して尚…。お兄ちゃんは苦しかった?
今はもう苦しくないの?
[首をかしげて問うと、支えていた扉から離れて、
一歩だけ2人に近づいた]
ママは死んだら天国に行くのだと言ってたのに。
本当は違うのね。
ママも、嘘をついたりするの、ね。
…おねえちゃんも、嘘をついたの?
[楽になりたかったというニーナに問うた]
たくさんの…うそ。
[繰り返して、彼女の答えを聞いた]
…どこに、いくの?
何を見届けるの。
パパ達はまだ、狼を探しているの?
まだ終わってないの?
[問いには答えぬまま彼女は外に出る。
閉じる扉を見た後に、残された青年を振りかえる]
ウェンも、行くね。
[誰も訪れない、この場所をあとにする。
父を捜さねば。当てもなく駆けだす。]
パパ…!
[彼を止めようとしたその声は、届かない*]
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