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――楽に?
[自らを死の淵にへと手を掛けた女は、
今、自らと同じ空間に居る事に、少しだけ不思議さを感じつつ]
なぜ、そう思うの?
[純粋な興味を抱き、尋ねた。]
ニーナがただの村人、ねぇ。
[ローズマリーの声が響く。
俄かにざわめき出す生の空間を、
何処か鏡越しに眺めるような眼差しを向け、指で顎を弾いた。]
じゃぁ、まだこの惨劇は終わらない、ってことだね。
ローズマリーが、WolFの手引きをしていなければ、だけど。
名を、借りている?
[不思議そうに問い返した。]
そう言えば…――
[ふと引っかかる事を思い出し、しばし考え込んだ。
自室に仕舞いこんだ件の彼に対する、幽かな違和感。
あれはいつ、感じたものだったのだろうか。]
死んだら楽になれる、その話は幻想だよ。
死んだってしがらみから逃れられる訳でもない。
嫉妬も、独欲も、なにもかも全てが等しく存在する。
もちろん疑う事だって、ね?
生きている方がマシ、かは解らない。
でも、僕らはもう息絶えた。
それは変わらない事実でしかないよね。
[淡々と言葉を紡ぐ。
亡骸の傍に居る幼馴染の姿を見て。
―― 一瞬だけ唇を噛み締めた。]
強くは無いよ。
――ただ、
何かに責任を擦り付けるほど弱くもなければ、
自分の身に起きた不幸事を嘆くほど、弱くもないだけだよ。
[そう言って、死したばかりの魂に背を向ける。]
――理不尽な事も、死して尚、また変わらないね。
「あのひとには生きて欲しい」
純粋な自己犠牲的な考えだね。
――でも、その考えは僕は好きだよ。
綺麗で、はかなくて…美しいから。
[つい、と振り返り、看護師の瞳を捉える。]
やぁ、おはよう、ウェンディ。
お目覚めはいかが?
[まだ全てに対して曖昧な表情を浮かべる、幼顔に
首を傾けにっこりと微笑んだ。]
夢の中――、確かにその言葉は的確かもね?
残念ながら僕も判らないんだ。先に着ているけどね?
[再びニーナに向かい合う。
なぞる言葉。「強い」と称される自分と、
[弱い」と絡げられた他の者。
違う、と首を横に振り、言葉を選ぶかのように口を開いた。]
僕は強くは無いよ。
「自分」が犯人でなければ、
「他人」を犯人だと思うことは、当然の事じゃない?
他の人たちは、
人間として正しい反応に忠実なだけだよ。
「手に入らない」ものを、「欲しがらない」弁えを知る、ね?
[以前、クインジーに投げ掛けた言葉に似た言葉を引き摺り出し]
――ひとを…? さぁ?
あぁ、でも…
[思い耽るように、一瞬だけ視線を宙に惑わし、
瞬きをして再び看護師を見つめる。
妖美な色を瞳の奥に揺蕩わせて]
僕は欲しいと思ったものは、手に入れたいと思うんだ。
仮令神さえ躊躇うことであろうとも、ね?
それが…ひとを殺めることと等しくなるのかどうかは、
僕にはまだ、解らないね。
[虫の息で置き去りにしてきた、若き書生を思い出し、
くつりと意地の悪い笑みをひとつ、浮かべた*]
そう、それは良かった。
死して尚、苦しむなんてナンセンスだしね?
[特に 不自由の無さそうなウェンディに、
向ける微笑みは柔いもの。]
僕は変わらずって所かな?
でも、確かに此処は天国と言う場所とは。
程遠いよね?
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