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ある時、屋上で。
男は手すりにもたれて校舎の外の景色を見下ろしている。
「無かったことになんて、なりませんよねえ」
――歴史は。
男の他には誰もいない屋上で、男は誰へともなく微笑だ。それから、持っていた紙切れに目を落とす。
そこには左肩が上がったくせ字――男の字だ――で書かれた一文がある。しばらくそれを眺めて、男はおもむろに細かく破きだした。細かく、細かく。
やがて男の指ではちぎれないほどの紙片になりはてたものは、開いた手から、風に乗って散っていった。
[赤のノートにはこんなのが書かれていた。
最後の戦い、テシオを加えた王国軍によるヴィルコラク攻城戦がはじまる。
ヴィルコラクにたつ旗はシュテルをはじめ守将に森の熊さん。そして隠者。
三将の内二将の旗は見つからずどこかに潜んでいると思われていた。
そして攻城が投石の音とともにはじまる。
杭を内、更にテコの原理をこの当時から利用して守られた城門は容易く落ちることはなかったが、兵力差などは歴然としていた。
ゆえに普通に攻め、普通に落とす。
というのは表の戦。
王国軍は同時に影の戦。ローウェルによるシュテル暗殺の指示を出していた。
元よりヴィルコラクは彼らの城。道は熟知している。
そしてローウェル率いる少数精鋭はその暗き刃をシュテルへと向けたとき、その人物がシュテルではないと気づく。
それは嘆きのイレアナといわれ、ローウェルの妹、オイナ一族族長の娘、三つの顔を併せ持つ影武者≪半身≫
兄妹として違えられた道は切り結ぶことによって凄絶な交わりをみせるのであった]
[一方、シュテル
それに猛犬と暴れ馬の二将は少数の兵と、ポーンザインの本軍を加え、オイナ一族の案内のもと、ピアボンド山より、執着王の首都、ピジュへの奇襲を結構していた。
シュテルであり第三王子のマッテオは熟知していた、城の内部を、どこが弱点であるかを。
波をがさざめくような静かさとともに進軍。
オイナ一族の力を借り、ローウェルを出し抜いた瞬間であった。
だが好機とともに不運が存在していた。
それは森の熊さんと黒獅子のピーコック会戦の折りに交じわせた言葉。
ごくごく個人的な約束であったその言葉は敵と繋がってることを疑われたとも、またはそれとはまるで関係なく、連戦で軍の機能が著しく低下したためなのか。
黒獅子は一時首都への帰還を命じられていたのだ。
一度目は軍で、二度目は馬上で、三度目は生死をもって、矛を交えることとなった。]
[後に、熊との約束を破ったことによる自責の念か、それとも別の感情なのか。黒獅子はポーンザインへと様々な援助をしており、後世において、黒獅子の紋様が残ることとなるがそれはまた別の話]
[また、執着王、ローウェル、そしてイレアナの関係のはじまりは謎が多い。
ローウェルは執着王より賜った名であるが、本名はトゥナの兄弟の誰かではないかとは思われている。
二人が孤児であったこと、オイナ一族との関係。そもそもオイナ一族に多くの謎が残るのではあるため確固たる論はない。
だが当時、執着王の他にも欲にのった権力者が一度、オイナ一族の秘法欲しさに攻めるという事件が起きている。
それは結局お互い犠牲者をだしながらも彼ら一族のその特異性より決着をどこかに置き忘れた形で終わっているが
その時期と、執着王とローウェルにイレアナとの出逢いの時期が被るためこの戦の際の逃げたのかなどして身寄りをなくして拾わえたという説もあるが、やはり真相は定かではない]
[またシュテルがマッテオであるという説
周囲からは情けないといわれているマッテオであったが、生来から気性は穏やかであり、動物…特に馬に好かれていたといわれている。平和な世であればよき統治者となっていたであろうといわれている。
だが時は戦のはびこる時代。戦場にて彼は一体何を見たのか。
そして外の世界にて何を感じ取ったのか。
そこについては想像するに堅くないが、その名を棄てたことより、弱気自分を捨てたとも、または、王権をもっての戦いにせぬ志を抱いたともいえる。
転機は戦場にて、危機的状況に陥ったとされた際のジェミナイとの出会い。
流れの軍師の策に従い、また守るべき重責とその意味をイレアナに教わった彼は軍を生き物のように動かした。
その時、隠者は驚愕に顔を歪め、イレアナは当たり前だというように誇らしげな顔であったという。
これにより自信を持てるようになったのが本当のシュテルが産まれるきっかけであったのではないかといわれている]
[また、ジェミナイも、自分の使える主であり、自分の知に法った戦運びをできる指揮官を探していた。
ワドリックの戦いにおいて、火計をもって黒獅子を追い詰めるも逃がしたのは、黒獅子の指揮能力に加え若狼の情報能力もあったが、隠者の指示についてこられるだけの隊がいなかったというのも大きな原因の一つであったのだ。
そして二人はであった。
マッテオ…シュテルが自分の味方を探していたように、ジェミナイもまた自分の知で支えるものを探していたもの同士がぴたりとはまり合うように]
[買い物の袋を下げ、ぞろぞろと部屋へ戻った]
はいお待たせ、アイス買ってきたよ。
えーっと、これ誰のだっけ。
ポテチとかチョコレートも買い足して来たから、食べて食べて。
[注文された品物を配る]
ラウリはぶつけたとこ大丈夫?
やっほー、ミカ
[マジックハンドで手をふりふり]
買出しありがと。
今はレヴィングダットの攻防の後半戦から決戦に移るところかな
ただいまー!
アイス買ってきたよう。はい、どーぞ。
あ、適当に取ってってねー。
[大雑把に配りながら、バニラアイスをドロテアに。
そして「刺激100%!スッキリすっぱい恋するレモン」も一袋姉に渡した]
はい、いつものねっ。
あ、じゃあヨリアストラの鎖の話は過ぎたとこかな。
いえいえ、どういたしまして。買い出し楽しかったよ。
……マジックハンド、体の一部になってるね。
さて……俺はコレ、溶けないうちに、チャレンジするかな。
マカダミアナッツ入りアイス、魚市場風。
[意を決して、一口。味は[凶]]
あー…………
…………。
最初はね、マカダミアの香ばしさが効いてて「ああそうか、アーモンドフィッシュみたいなもんだ」って思うんだけど、後から魚の生臭さが襲ってくるよ……。
おすすめしないけど、サーディひとくち食べてみる……?
[一応聞いてみた]
[ぐらぐらしているピラミッド――なんとなく、既に一本柱の様相じゃないだろうか――に、そっと手を添えつつ]
ん。みんなお帰り。買い出しご苦労さまでした。
サーディありがとう、これこれ。
[「刺激100%!スッキリすっぱい恋するレモン」を受け取り微笑んだ。
ちなみにこの商品、皮をむいたレモンを蜂蜜に漬けた後、乾燥させて絞り豆の陽にした商品である。故に恋するように甘酸っぱいが売り文句だが、やっぱり酸っぱい一品だ。
ちなみに、つまんでも手が汚れないのが一番の売りだと思っている]
おかえりおかえりー。
続々と帰ってくるわね。
[サーディがもってきたアイスのうちバニラを器用にマジックハンドでとってみる]
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