人狼物語 執事国


87 風の音・刻の音・ワスレモノ

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村民便り(村建て人)

[呼ばれた兎はこてり、と首傾げ。
その手に懐中時計はなく、代わりに銀色に光る鍵一つ]

『ワスレモノは見つかった?』

[こてり、と首を傾げた兎が笑う。
けれど、答えを求める風ではなく。
金色の螺子に手を伸ばし、それを受け取ったなら、くるり、とその場で回転し]

『……ねぇ、時間屋さん』

『なんで、この『時計』は想い出で動くと思うー?』

[言葉と共に、ふわり、その場に現れるのは黒い柱時計。
投げた言葉は、問いの形を取ってはいるけれど。
けれどやっぱり、兎は答えを求めない。
鍵を使って硝子の戸を開け、かちり、きりきりと音を立てて螺子を巻く]

(#0) 2012/05/06(日) 22:00:03

村民便り(村建て人)

『想いの力は、ねー』

『誰もが持ってて、何よりも強い、力だから、なんだよ』

『……時間屋さんは、知ってそうだけどねー?』

[螺子を巻き終わった兎は、楽しげにこういうと、硝子の戸を閉め金と銀をどこかにしまう]

『……さぁて、それじゃあ』

『想いの流れ、刻の音』

『風の音に乗せて、響かせよう』

『それで、時間は戻るから──』

[楽しげに、歌うよに、兎は告げて。
柱時計の文字盤を、ぽん、と、叩いた──]

(#1) 2012/05/06(日) 22:00:17

村民便り(村建て人)




[──ボーン……]

     [──ボーン……]
 
 
 

(#2) 2012/05/06(日) 22:00:39

村民便り(村建て人)

[響き渡る、音。
始まりの時にも響いたそれと同じ──でも、それよりも軽やかな音はきっちり12回、響き渡り、そして]


[──どこからか、柔らかい音色が響いて、消えた]


[響いた音色、それを奏でるものは人それぞれに異なって。
オルゴールだったり、鈴の音だったり。
けれど、奏でる旋律、それだけは同じもの。

その音が消えた後──再び、世界は、ぐるりと、回り]

(#3) 2012/05/06(日) 22:01:21

村民便り(村建て人)




[──広がっていたのは、良く知った時間の、良く知った風景──]
 
 
 

(#4) 2012/05/06(日) 22:01:32

村民便り(村建て人)





──『おかえりなさい』と。

いつもと変わらないはずの日常が、囁いた──

(#5) 2012/05/06(日) 22:01:54

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