91 全米が泣いた！　はっくしょんスペクタクルロマン村

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猫車掌と　老人 ウミ

おや。
おや、おや。

［スキャナーの切符読み取りログが明滅する。
アンと、バクと、パオリンと、グリタの数値が急速に増加し、モニタから桁がはみ出して消えた］

(0) 2012/ 6/18(月) 23時10分位[時空列車]

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猫車掌と　老人 ウミ

『お待たせいたしました。
　20XX年、温泉が有名な村に到着です』

(1) 2012/ 6/18(月) 23時10分位[時空列車]

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猫車掌と　老人 ウミ

お手をどうぞ。

［左腕で車掌を抱え、空いた右手をツキハナへ伸べて外へいざなう**]

(2) 2012/ 6/18(月) 23時10分位[時空列車]

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死の花嫁 ツキハナ

ありがとうございます。

[白き女性はウミに声を掛け、汽車を降りる。
キャリーバックを手に、不釣合いな楽器ケースを肩に掛けながら]

（ここから、また――）

(3) 2012/ 6/19(火) 00時00分位[時空列車]

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死の花嫁 ツキハナ

[あの手術室のある、病院へと向うのだった。]

(4) 2012/ 6/19(火) 00時00分位[時空列車]

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迷い子 バク

[一際大きく列車が揺れ目を閉じ衝撃をやりすごす。
目を開ける前。座席の感覚が消え、ふ、と身体が宙に浮いた]

　…いて

[無感動な声。あたりを見渡せば其処は［コピー室］――]

(5) 2012/ 6/19(火) 15時10分位[時空列車]

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迷い子 バク

　コピー機…ってことは
　100年前ではなさそうだな

[頭を掻いて立ち上がる。
扉に手をかけ、深呼吸]

　…迷子にも、ほどがある

[{3}年前、いや、その起点が何時かというとよくわからないが、暫く前。扉や窓、あらゆるものが時空を超えてしまう体質に変化してしまった]

　もう慣れたし…どうしようも　……ない！

[気合を入れて扉を開ける。その向こう、広がった世界に息を飲み――**]

(6) 2012/ 6/19(火) 15時20分位[時空列車]

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　 グリタ

――時空列車内――

[スキャナーの切符読み取りログが明滅する。]

嗚呼……。

[それを見て、嘆息した。]

(7) 2012/ 6/19(火) 16時40分位[時空列車]

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　 グリタ

チョモランマにムチを喚んだと囁いたあいつ。
あいつを、追わねばならないのに……**

(8) 2012/ 6/19(火) 16時40分位[時空列車]

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猫車掌と　老人 ウミ

随分と重い荷物ですね。

[ツキハナの楽器ケースに目を細めた。
女の背中に向かって、低く呟く］

過去の自分に会ってしまうと、時空の間に飛ばされてしまうのでお気をつけて。

(9) 2012/ 6/19(火) 23時50分位[時空列車→]

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パオリン

……予定外の時間に飛ばされたね。
過去の自分に出会う可能性がゼロな
ところはマシかもしれないよ。

だけど、このままでは間に合わない……
そうね？
寄り道でロスタイムよ。

(10) 2012/ 6/20(水) 21時20分位[時空列車]

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