[小姐は、歩きながら裏山を見遣る。]
[裏山が何の「裏」かは、ふだん語られないが
村での暮らしが長い者なら誰でも知っている。
――旧家である餅肌屋敷の「裏」だ。
当主のネギヤはいなくなったままで、
見つかったという話はやはりなかった。]
[順繰りの連想。
彼が見たという流れ星の軌跡へ思いを馳せて…
小姐は、夕焼けの薄れゆく村の空を見上げる。]
きっと もう 帰れる場所なんてないのに。
どうして、こんなに…
…――――――――
[折に、滑る視線が通り過ぎゆく裏山の中腹には
立入禁止のほこらがあるが――雇い主たる男が
草むらに足を踏み入れているなど知る由も*なく*]
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オーナーが祠の真相に迫る…期待!
自分は墓下組をちらり見かけたいのと、
ニキに逢いたいのとを目指して動くかな。
個人お題もあとひとつ残ってる!
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苦手なのはみんなで延々と飯食って駄弁るRPだもん
見せつけながらひとりで平らげるのはいいんだもん!
[なんかこう、行動意義的にね]
つまり…真実とは団子…
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村設定お題はひととおり触れてはいるよね。
消化でいいものもあれば、昇華が必要なものも
あるのかなといったところ。ざぶとんくれよ。
よし ログに取り組もうね
―― たそがれどきのかえりみち ――
[すこし時間は遡る。帰る道行きの途中。
広いスイカ畑の向こう側を歩む人影を見た。
小姐は、眦の切れ上がった双眸を細め
やや距離を置いて歩く2つの其れに目を凝らす。]
… ライデンくんと、ミナツ坊…かな ?
[年下のふたりは、此方に気づく様子もなく――
怪訝そうにしながら、小姐は声をかけようとする。]
おーい、どこ行く…――――
[ぞくり、と小姐の背筋が凍った。]
[――――「あっちへ行こう」。
なんのことだかなんの声だかわからないというのに。
「こちらにおいで」ではないことが無性に怖かった。]
[やはり小姐に気づくことなく歩いていくふたつの影。]
[スイカ畑の中に立つ古い電柱に、ツタが巻いている。
上まで伸びて電線にまで絡んで覆う鬱蒼とした姿は、
両腕をおおきく広げて立ちはだかる怪物にも見える。]
「 あっちへ行こう 」
[引っ張る力さえ秘めるその声を、]
―――― 行かないっ
[振り払うように叫ぶと、小姐は身を翻し走りだした。]
あっちに行こう。
あっちって、どこ。
いやだよ、行かない。あたしは帰るの。
[星のかけらが秘める思いと自らの其れが入り混じる。]
帰るんだ、…ッ
[闇雲に走った。
くずれるふるさとから逃れてきた、流れ星のように。]
はあ、はあ、はあ…
[やがて走り疲れて、わらう両膝を掴み
肩で息をする頃には――――裏山のなか。
とうに蝉はなきやんで、まばらにりりと鈴虫がなく。]
ここ、どこだろ。
あれは…
オーナーと。ニキ坊…… ?
[祠へのほうに分け入る背中を見かけて、
がくがくする足を ゆるり そちらへ運んだ*]
立入禁止… だっけ、ここ。
[さくりと草を踏んで、祠前のふたりのもとへ。]
ライデンくんとミナツ坊も、
いなくなっちゃった…
ここが、忘れられてたから…なの ?
[寂れてもなお清浄な空気を壊さぬように、
声は自然と辺りをはばかる態にささやいた。]
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延長ひゃっほう。
どちらさまもこちらさまも
お疲れさまでございました。
素敵な時間をご一緒できて光栄です。
また機会がありましたときは是非に
宜しくお願いいたします! 愛。
残り時間、突っ走りましょうー!!