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イェンニの見せ場を是非に見たいな。
これは見て反応すべきすべき。
よし、しよう!!!
幽霊だしな、移動はきっと出来るのに違いあるまい。
けどアイノもこれは拾いたい気のするところ。
……。何を、しているの…?
[どこかうつろで、感情の抜け落ちたかの声。
それへ僅かに眉を顰めて傍へ寄る。
移動は滑稽なほどに容易で、生前の不自由とは比ぶべくもない]
そんなところで。
[そこは死のはじまりの場所。
彼女の事情の仔細は知らず、女は僅かに首を傾げた]
夢……?全部が?
[独語のように響く言葉に、
鸚鵡返しに問い返して、口を閉ざす。
思考する少しの間。先の自分を、思い出した]
夢…、ああ。
あなたも死を──…夢だと、思っていたのね。
[声の後半は僅かに低くなる。
過去形で語られるならば即ち、彼女の夢は破れたのだろう]
何をしたら……、
[呟かれた言葉に、心が痛んだ。
目の前に佇むのは、生前消極的な殺意を向けた娘。
彼女を死なせた罪は女も負うものだ。
けれど同じく死者として相対せば、
自責よりも哀れみが情としては、より勝る。
或いは贖罪でもあるのかも知れないけれども]
…、あなたには大切なひとは、いないの?
…そう。
[鏡を見ているようだった。
現実を拒絶した彼女の姿は、あたかも昨夜の自分のよう。
それでも、あの時自分はまだ生きていた。
温もりをくれる人が傍らにいた。
けれど終わってしまったと口にする、彼女の絶望はなお深い。
女は言葉を失って、口を噤んだ]
ごめんなさい。
[小さく囁くように口にして、その場を離れる。
居間に向かわなければならなかった。
胸騒ぎがする。──ひどく不吉な予感がして*いた*]
[沈黙に沈んだアイノを置いて、居間へと意識を向ける。
ざわざわと胸騒ぐものがあった。
女の姿が居間に現れたのは、丁度ニルスが問いを発した頃>>4:62で]
先生……イェンニ、
[淡々と交わされる会話に息を呑む]
[彼女は違うと思っていた]
[そんなはずは有り得なかった]
[彼女が、ここに呼ばれないように願っていた]
[彼女がいたから安心をした]
[危険だから][危険なのに]
[傍に寄り添った][傍に居てくれた]
[───人狼は人ではないもの、と。
自ら発した言葉の意味を、目の当たりにする]
クレスト……っ、
[イェンニの言葉を、もう少し聞いてみたかった。
言葉の響き>>4:70の向こうの意味を、
ドロテアを失って嘆いていた想いの向こうを、
そして共に居てくれた、彼女の心を、]
[けれどクレストの手に握られた刃>>6が、イェンニの喉を切り裂く。
生きていて欲しいと心の奥に願った人が、
もう一方、大切に思うひとの命を奪う。
止めようと手を伸ばした。
けれど彼に手が届くことは、当然、なくて]
───…イェンニ…
[血の海に彼女の身体が沈みこむ。
優しかったひと、この心を慰めてくれたひと。
はじまりのきっかけは、些細なこと>>+10
それを機に、時折イェンニが訪ねてくれるのが楽しみだった。
最初の頃、わざと作業を遅らせて彼女を引き止めた。
慣れてからは自然と、お茶を淹れて会話を交わすのも約束になる。
女は窓辺で縫い物をしながらも、窓を閉めることをあまりしない>>0:11
人恋しかった。
窓越しに垣間見える村の日常を、女は愛した。
二度と帰らぬ、穏やかで暖かな日常を]
…そんな、
[一度顔を伏せる。
クレストを責めるつもりは、元よりない。
己の手を止めてくれた彼の手を、血に染めてしまったこと。
それへ向かうのは、傷つけてしまった時と変わらぬ謝罪の念。
じっと俯いて、泣き出しそうな思いを堪える。
届かずとも彼の手を握り締めたかった。
なるべくイェンニの死体を見ないよう傍に寄って、
固まったような手指>>13に透明な手を添える。
音も涙もない、沈黙の慟哭。
それを破ったのは、マティアスの小さな悲鳴だった>>+15]
……、ユノラフ…!
[血飛沫あげて倒れる男と、灰の狼>>11
そうして現れていた桔梗の毛並みの獣に、目を瞠る。
非現実的なほどの赤に染まる視界。
悲しみよりも先に衝撃が来るのは、己もまた死したが故か。
いつしか意識は逸れて、女の視線は真っ直ぐに、
ただ桔梗の毛並みの狼へと注がれていた]
[生者らが争う様子は耳に届いている。
けれど今この目に映るのは、桔梗の色の狼と、]
…イェンニ?
もう、戻れないの?
そのままでしか、いられないの…?
[レイヨの視線>>+29が薙いでいく。
けれど目をそちらに向けることはしないまま、
嫌悪とは違う静かさで、女は桔梗色の獣へと問い掛けた]
イェンニのふりをしていた、獣……
[マティアスの声>>+32に首を傾げる。
包帯をなくした男は、かつての姿を取り戻している。
それへ反応を見せることを今はせずに、口を閉ざした。
脳裏に、イェンニの言葉がある>>4:70]
…目覚めたと、言っていたわ。
…イェンニ。そのままでは分からない、わ。
あなたまで言葉を失ってしまったの?
そんなの、ずるい。
[返る瞳の色は、変わらないまま。
だから声は僅かに湿り気を帯びてしまう。
かち合う視線を逸らすように、少し目を伏せた]
…ずるいわ、イェンニ。
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