人狼物語 執事国


99 白鳥の歌

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内科医 ユウキ

早朝:海辺

[声は、届くことはなかった。
或いは、届いたところで何かが変わるわけでは無かった。
鎌田に続いて行方不明になっていた田中の死亡が朝、確認される。

或いは、もう一人…、確定は出来ずとも、命の灯火が吹き消されようとする患者があった。


ぐらりと、足許が揺れる。よろけながら砂浜を、歩んでいく。


誰も、救えない。
誰も、治せない。

誰かを、追い詰めるだけの、存在。]

(4) 2012/12/14(金) 03時30分位[海]

内科医 ユウキ

 僕の、……せいじゃない……、

[責任転嫁思考、だった。
尤も、自分ひとりの力の所為で救えなかったのだと自惚れる程の能力もなかった。

けれど、柏木と鎌田を追い詰めたという自覚は存在していた。]

 ……助けたかった  ?

 ……違う、……死んでほしくなかった、だけだ。

[何故?


『怖いから』だ。]

(5) 2012/12/14(金) 03時40分位[海]

内科医 ユウキ

[『死』が怖い。
あたたかな血が通い、そこに存在する『生』が、ただの無機物になってしまうのが怖かった。
『壊れたものを治せなくなる』ことが、怖かった。
永遠の孤独を迎えるものを、見るのが、怖かった。]

[自分は、医者になるべき人間ではなかったのだ。]


 ―――…医者? はは、死神だろう、僕は。


[波音が、呟きを掻き消していく。]

(6) 2012/12/14(金) 03時40分位[海]

内科医 ユウキ

[ふらふらと酩酊するかのような足取りで、波打ち際へと近づいた。

ふと前方を見つめると海の中で、白いものが浮いていた。衣服が濡れる事も気に留めずそれへと近づき、手を差し伸べる。]

 ……、あ、……、


[それは、田中がいつも抱いていた人形だった。
岩場に打ち付けられたのか頬は傷だらけで、服は砂と泥で重みを増していた。金色の髪に絡まる藻を、指先で取り除いていく。]

 チョコ、食べたんですか……?

[田中に問いかけるように、そっと呟いた。
潤んだ目尻を落とし、眩しそうに人形を見つめる。]

 今、治してあげますからね……、

[人の病気を治せず、心を病ませるだけの死神。
人形ならば、治せそうな気がして。
人形を手にしたまま、院内へと戻っていった]

(7) 2012/12/14(金) 03時40分位[海]

内科医 ユウキ

当直室

[ほんの少し砂浜を歩いただけだと言うのに、息切れしていた。
動悸が酷い。けれど今は、手の中の人形を綺麗に直すことで頭がいっぱいだった。

だから、入口でぶつかった女性の焦燥の理由にまだ、気づけていなかった。

人気のない当直室に戻り、給湯室で人形を洗い清める。
顔の汚れを丁寧に拭うと、セルロイドの肌が綺麗に甦った。
服を乾かし、化学繊維でできた髪を整えると、田中が抱いていた時と変わらぬ輝きが、戻ったような気がした。

田中が、逢えぬ孫と同じくらい大切にしていた人形。
肌地に描かれたその瞳を暫し見つめ、軽く瞼を伏せる。

  僕が持っていてはいけない――

自分が持っていたら、人形を、田中の希望を穢してしまうような気が、していた。
誰に委ねるべきか。思案しながら、病棟へと向かった]

(9) 2012/12/14(金) 04時00分位[海]

内科医 ユウキ、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2012/12/14(金) 04時00分位

内科医 ユウキは、おさげ髪 チカノ を投票先に選びました。
内科医 ユウキは、ダイイングメッセージを記入しました。
『―――死の無い世界へ。』
内科医 ユウキが「時間を進める」を選択しました。

【独】 内科医 ユウキ

/*
最初に慌てて書いた願いとは180度変化した願いです。
自分の設定貫くのが苦手という…、いつも(といってもRP村は初めてですが)周囲との接触でPCの思想が変化していくタイプです。

問題は、どうやって死ぬか?
A案:狂って自殺(当初の設定)
B案:急性心筋梗塞

(-4) 2012/12/14(金) 04時10分位

内科医 ユウキ

[あてもなく、人形を託すべき人間を探す為にエレベーターではなく階段を使用した。
動悸がやけに酷い。落ち着ける為、幾度か手摺に捕まり呼吸を正す。
その間、廊下の奥手から看護師の会話が聞こえて来た。

『小児科の、チカちゃん』
『そう、元気だったようだけれど、昨夜急に……』

三つ編みの似合う少女の顔を思い描く。
今まさに、生死を彷徨っているところだと、鼓膜へ伝う。

人形を手にしたまま、背筋を伸ばした。
田中と沢渡に接点があったのかは解らなかった。けれど、彼女ならばきっと、田中がそうしていたようにこの人形を大切にしてくれるだろうと、咄嗟に感じた]

(12) 2012/12/14(金) 04時50分位[病棟]

内科医 ユウキ

[314号室には医師や看護師が集まっていた。医療機器を運ぶ技師達の不思議そうな視線をよそに、母親らしき人物へと近づく。先程、擦れ違った人物だった。]

 沢渡、さん……


[寝台に横たわる沢渡の頬には血の気が感じられず、まるで精巧な人形のようにも思えた。
胸の奥に、ちり、と痛みが走る。]


 沢渡千夏乃さんの、お母さんですか…?

 もし、良かったら……、この人形を、……彼女に託しても、良いでしょうか…、

[努めて平静を装うも、息切れて掠れた声音で女性にそう*告げた*]

(13) 2012/12/14(金) 04時50分位[病棟]

内科医 ユウキ、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2012/12/14(金) 04時50分位

内科医 ユウキが接続メモを更新しました。(12/14 05時00分位)
内科医 ユウキが「時間を進める」を取り消しました。

内科医 ユウキ、おさげ髪 チカノに話の続きを促した。 [飴]

2012/12/14(金) 11時50分位

内科医 ユウキ、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2012/12/14(金) 12時00分位

内科医 ユウキ

[沢渡の傍に佇む母親へ、浅く会釈を返す。
驚いた様子は尤もだった。横たわる沢渡を一度、見つめる。
そういえば彼女も、いつも同じぬいぐるみを抱き『弟の次に大切だ』と言っていたのを、思い出した。]

 この人形……、奇跡的に、……戻って来たんです。
 沢渡さんならきっと、大切に、してくれると思いまして。

 ……元気になるように、…願掛け、染みたものですが。

[さらり、金色の人形が零れ落ちる。
そっとそれを母親へ差し出した。]

(15) 2012/12/14(金) 12時10分位[病棟]

内科医 ユウキが接続メモを更新しました。(12/14 12時20分位)

【独】 内科医 ユウキ

/*
人形が→人形の髪が

(-12) 2012/12/14(金) 12時20分位

内科医 ユウキ、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2012/12/14(金) 12時30分位

内科医 ユウキ

[反芻される『奇跡』の言葉。
奇跡に頼る他無い現状を課せられた少女の運命が、余りにも酷だった。
母親へ人形を手渡すと、これで良かったのだ、と安堵する心が存在した。

母親が少女の傍に人形を置いてくれたなら、酷く穏やかな表情でその光景を見つめただろう。


人は死んだら、そこで生涯を閉じる。
霊魂になって生者を見守ったり、天国へ向かう、という思想は持ち合わせていなかった。

けれど、せめて。
この病院で起こったすべての死に誘われた者達が、残されたこの少女が淋しくなければ良い、と。]

(17) 2012/12/14(金) 12時50分位[病棟]

内科医 ユウキ

『柏木先生、急患です。応援をお願いします。』


[不意に背後から耳打ちされ、我に戻る。]

 申し訳ありません、――僕は、これで。


[沢渡の母へ会釈し、一階へと*戻っていった*]

(18) 2012/12/14(金) 12時50分位[病棟]

内科医 ユウキが接続メモを更新しました。(12/14 12時50分位)

内科医 ユウキ

階段:踊り場

[静かに沢渡の部屋を後に、急いで搬送室を目指した。
目指した、つもりだった。

このところ、録に眠れていなかった。
精神的に不安定な為、数種の薬を服用していた所為もあっただろう。

冷たい汗が額を滑る。眩暈で地面が揺れる。
胸が、締め付けられるような痛みに襲われた。
壁に凭れて胸元を、強く掴んだ。]

(37) 2012/12/14(金) 18時00分位[院内:廊下]

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内科医 ユウキ(6d)
37回 残10721pt

処刑者 (4)

画家 レン(3d)
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学生 タカハル(4d)
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学生 コハル(5d)
2回 残11954pt
おさげ髪 チカノ(6d)
19回 残11493pt

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社長 ヘイケ(3d)
1回 残11972pt

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歌い手 オトハ(1d)
18回 残11589pt

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