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よし死んだ。寝よう。
色々忙しいので、プロで死ねるならそれしかねえなって思った次第でした。
もうちょっと色々絡みたかったんだけど、どうも無理そうだったので急ぎ足すみませんでした。
ここからは適当に幽霊してよう。
[夕暮れ時。
少し早い夕食に慌しい院内に、どこからか歌が聞こえてきた。それはいつも、中庭で、ラウンジで、談話室で、誰かの病室で。歌われてきた、透明な声。
聞こえても、知らんふりしていた人もいた。
耳をふさいだ人もいた。
聞こえない人も、いた。
けれど、今だけは―――]
ああ。
もう夕焼けですね。
緑から、橙へ。クリーム色から、焦げ茶へ。
[変わりゆく空を、それにより共に移ろっていく周囲の様子を、一望して頷いた。冷たさを増した風に、カーディガンの開いた前を少し狭める。
途中、結城に教え示されて、上階を、其処にいる姿を見上げた。歌い手たる女。日々この病院に通う彼女の歌は、それだけによく耳にした。柔らかな色が重ねられた、良い歌声だと思っていた。
彼女に向け、男もひらりと手を振って]
有難う御座いました。
また。
[やがて病室まで送り届けられれば、去っていく結城に散歩の礼を言い、その姿を見送った。それから男は病室へと戻り――筆を取って、キャンバスに向かった]
優男みたいな、……
ちょっぴり爺さんの若かったころに似てる先生なら
きっと良いって言ってくれる はず
あらやだ
浮気じゃないってば
[一人と一体で今後の話をしながら、散らばってしまった布を集め、抱え直した。]
[救急車のけたたましいサイレンが聞こえてきたのは、男の耳に歌が届いたのとどちらが先だったか。
ああ、まただ。
"また"なんて言葉は本当にろくでもない。
そのうちきっと、息せききって駆け込んでくる人がいるのだろう。そうして記入された名前に男は二度三度、瞬くことになる。
「音羽」―――ああ、またか、と*]
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場所表示のやつって どうやってやってるんだろう
[ラウンジ]
<<自宅>>
<ばあちゃんの部屋>
{ばあちゃんのベッド}
どれかあたるか
[キャンバスに筆を走らせる]
[緑が駆ける。
赤が叫ぶ。
青が引き裂く]
[柔らかな色が、響く]
…… 、
[ふと。先程聞いたばかりの歌声が、また聞こえたような気がした。またその色が見えたような気がした。筆を浮かせ、男は暫し、閉ざされた窓を見つめていた]
こんにちはー
今度は中庭聞きに行きますね
[届いてなくてもいい。ただ笑顔でオトハに挨拶をした。その後の検査は、まああまり気持ちのいいものではないけれど、もう慣れっこだった。
病室に戻って、パジャマに着替えた。
入院着は嫌いだから、パジャマを数点持ち込んで、元気なうちは洗濯もしていた。今日は真っ青な地に白の水玉がとんでいるものだ]
さって、本でも…読もうかな
[枕元の電気をつけて行儀悪く寝転がった。夕飯前のざわめきも、心地いいBGMだ。ああ、誰か歌っている。ふ、と笑みを零すと眼鏡を外し枕に顔を埋めた。
入院初日にしては、上々だ。
あまりおいしくないご飯を食べて、二重丸くらいの一日をまたひとつ、やりすごした*]
病室
[割り当てられていたのは、個室ではなく4人部屋、その窓際の寝台が老人のスペースだった。
ゆっくりと身を沈め、セルロイドの古い人形を簡易棚に戻す。その場所には他にも人形が数体、鎮座していた。セルロイドではなく、手作り人形作家の手に掛かったにふさわしい風体をして、座り込んだままでいた。]
おや、まあ。
[窓の外は橙色が支配し始めていた。それももうじき、藍に変わる。
微かに見える、煌めく赤い海。日の光を反射して、木々の緑を染め上げ、病院の壁に色を投げる。]
もう こんな時間だったねェ
潮風が、――……
――――……?
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