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◆エピアンケ(全部任意です)
□1.未設定村のイメージと、実際やってみての感想
□2.その他
あれ、アンケとして掲げるほどじゃない…?
―― 挿話 / 船頭衆との会話 ――
船頭に なりたか 理由 …?
[人形店のボタンからの差し入れ――いつもの握り飯を
喰いながら、見習いの男はキクコの父の問いを反芻した。
村の川下りは、穏やかな淵から豪快な急流まで楽しめる
起伏に富んだ流れが売りだった。
まだまだ未熟な見習いは、昼飯時までに既にずぶ濡れ。]
…
三途の川じゃ、
もう渡し舟は 営業しちょる らしかで…
川下りなら 目新しい て
仏さんが わらって くるっか ち 思うて。
[頬についた飯粒を行儀悪く舐めとった朴訥な見習いは
はじめて「魚道」を突いて越えたばかりの堰を見遣った。]
[緑蜂はキクコの願いを。――「 早く 暖かくなれば 」
白蜂はネギヤの願いを。――「 もぎゅもぎゅ……。 」
黄蜂の別なる群が担う、ボタンの願いは何だったろうか。
青蜂は助手席の女の願いを
――(/*こわい考えになってしまった*/)]
[橙色の蜂の願いは――未設定。*村の人びとへ託された*。]
ラジオ体操第一。
ちゃんたらーららららーたらららららららー♪
(略)
[ふんどし一丁になった化粧師は、増水した川へ飛び込んだ]
[流されている**]
[常よりはやい、川の流れ。
薄く濁った水のなか、身を投げたタカハルが見え隠れ。
少年を押し流さず留め、追う高瀬舟を追いつかせるのが
『堰』なる岩だとは知らぬまま――男は船底に膝をつく。]
――沈むな、タカハル !
[ ご ごごう ]
[奔流に揉まれそうになる舟が、『堰』を通り抜ける瞬間。
移民の男の手が…タカハルの脇下へ潜り学生服を掴んだ。]
[意識をなくしたタカハルを、引っ張り上げる。
その間に舟は流れ流れて、目の前に次なる瀬の大岩が迫る。]
…っ !
[濡れた身体は重い。然しためらいは無く。
男は、細い舟の上へ自らも仰向けに転びながら助け上げた。
拍子、舳先が跳ね上がり――ちいさな舟は岩を飛び越える。
誰かの声が。リコーダーの音色が。…きこえた気がした。]
[みじかい浮遊感。天気雨。飛沫に虹。
跳ね起きた移民の男は、長い櫂を掴む。
何分、見習いの身。この流れの中、岸へ寄せるのは至難。
舟が着水すると同時、櫂の先を濁流のなかへ突き立てる。
――がくん。 櫂に絡む「何か」。しろく棚引く長い布。]
?!
ええ え
ンガムラさん… ?!! !
[舟は、直後 流木に乗り上げて――おおきく傾いた。]
[ ざっぱーん ]
[高く、宙へ。
しかし運良く、弾みで岸のほうへ。
投げ出されるタカハル。白が絡む櫂を握る移民の男。
そしてふんどしで一本釣りされるンガムラ――
あおい蜂の群れが、帯になってぶうんと横切ったのは
きっと倫理上、束の間隠すべきものが*あったから*。]
タカハル……!
[届かない叫び。届いてもどうにもならない、叫び]
だ、誰か……ンガムラさん!
[ふんどし姿の男が飛び込み、そして流される様に、またしてもただ叫ぶのみ]
何やっとるんじゃー!
ああ、もう!ヌイだけが頼りじゃ!
[速い流れに漕ぎだしてゆく、見習い船頭の姿へ。何度目とも知れぬ祈りを託す]
[そして、放物線を描く、舟。人。ちいさな虹。真っ白な、長い布]
おおーい!
タカハル!ヌイ!ンガムラさん!
大丈夫かー!おわ!
[駆け寄る足を滑らせる、河原の丸い濡れた石]
い……て……
顔、まともに打ってしもうた……ん?
何で、打つんじゃ?
[左の手をじっとみつめ]
[右の手でそこらの石を掴み上げ]
……透けとらん。
[ンガムラまでもが流されるのには、もうどうしたらいいのか、というような顔をしたが。ヌイが彼らを救出するのを見ると、息を吐いた。それから。ふと、聞こえてきた声に振り向き]
……あ、……
[消えていたはずの姿が見えれば。まず、驚愕し――すぐに、泣きそうな笑みを浮かべた。へたりとその場に座り込み]
……良かった……。
[呟くと、そのままうつ伏せになる。切れた緊張の糸。近付けば、静かな寝息が聞こえる*だろう*]
[ぼんやりたゆたう、闇の奥。
響いてきたのは、誰かの声]
「――沈むな、タカハル !」
[とおいような、ちかいような。
ただ、なんとなく──それから、遠ざかっちゃいけないような。
なんでか、そんな気がして。
ゆらり。
闇の深い方へ堕ちかけていた意識が、少しだけ、光の方へと動く]
(……沈まなかったら……)
[何か変わる?]
(……沈まないなら……)
[何処かにいける?]
(……オレは……)
[どこに いって なにを したい?]
(……わかん、ない……)
[意識はもう少し、彷徨いの内**]
[スクリーンいっぱいに、ぼやけた映像が広がるのを想像していただきたい。
カメラが引くにつれて、乳白色の世界のピントが合っていく。
そこに現れるは誰かの胸の谷間。
カメラはもっと引く。黒いバニーガールの編みタイツ。うさ耳。
そしてバニーの顔――]
ボタンさん!??
[カッ!!と目を開いた。
頭がくらくらする。爆音が聞こえる。
それがロケット花火の音だと気付くのに時間はかからなかった]
ぶえっくしょん!
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