情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了
[1] [2] [3] [4] [5] [6] 絞り込み / 発言欄へ
あんた、ばーちゃんだったの。
ふーん。
[バンビの瞳を眺めて、手を伸ばす]
おぶってやりたいのは山々なんだけど、
汗だくなんで。
立てそうか?
[ヒューと高い音を立てて、次の花火が上がった*]
― 1963・神社―
覗いてみたい だって?
……へえ。
貴方の、その興味の所為で
[この相手が何者であるか
観察する間がしばし置かれたのち――
溜め息と、微かな苦み帯びた笑気が零れる。]
どうやら。ワタシは、去らねばならない らしい ね。
結城。
[マフラーを巻き直す。眼鏡をかける。
頭へ刻み込む態で、代々続くその家名を一音ずつ、声にだして。]
……。
どうも、わからないね。
そんな興味に意味があるか が。
[やがては、踵を返した。
風の中に紛れるように、小さくなりゆくレンの後姿。*]
―1963 向日葵の迷路―
[濃厚な草いきれ。土の匂い。
沢山の、太陽を思わせる大輪の夏花。]
[向日葵迷路の入り口を、
ごくごく微かな足音をたてて過ぎる。]
[して。
逆に舞う人の影を、遠くにのぞんだ。*]
[ひまわりの花。引き返せない、想いの迷路。
手招かれて、誘われて、
引きずり込まれたもの達が集う、夏畑。
あるものはいまだ手を伸ばし続け、
あるものは真実と空嘘の狭間で揺れ動く。]
でも、本当に欲しいものは――
[迷わずとも己の目の前に
いつでも差し出されているのではないだろうかと
ひとり語散る。
迷っているのは、迷おうと自身が決めていて。
歩むべく道へ、自ら目隠しをしているような。]
でも、本当のところは判らないわね。
かみさまが、なにを以ってあたし達を誘ったのか。
[ふわり。風が吹く。
夏の終わりを告げる金色は、
未だキラキラと輝いて――]
―― 2012.8.11 ――
[ふいに訪れた眩暈は、身を崩すほど
強いものではなく。]
あ、……ごめんなさって、大丈夫?
[反射的に差し伸べられた手が、
薄物に触れたかと思うと。
今度は相手の姿が身を崩しそうになっている。
暑さの所為か。それとも――]
かみさまに、誘われたのかしら…?
[自分の一人称に不思議そうなまなざしを向けていた
着飾った姿をやはり反射的に支え。
口先から漏れるのは、この村に伝わるらしい昔話。
先程、通りすがりの村人から聞いた話を思い出す。]
人狼童子…だったかしら?
[夏のまよいみち、かみさまがいざなう
古いふるい、伝承ばなしを*]
―― いにしえのひまわり迷路 ――
ヒナせんせ。
あの村の神社にいる神様は、お願い事をよく叶えてくれるらしいですよ?
[右の手で左を、左で右を引っ張って後ずさり、迷路の中へいざなう。
そのまままよい道を進んでいけば、さかさまの祈りが*耳に届くはずだ*]
― 1963 ―
[袖が在ればふわりと広がるだろうけれども。
赤のワンピースは袖がない。
扇子を持たぬ手で空を示し。
その手が始まりの形に戻る]
……。
[ふう、と息をつく。
濃厚な草いきれ。土の匂い。
それから感じる、何かの気配]
[おおかみの面をとれば、視界は一面黄色の花]
あら?
[振り返る。そこも一面、黄色の花で]
えっと?
[舞いの面の視界は狭い。
しなれぬ舞いにどうやら――]
ここ、どこ?
[向日葵の迷路に迷い込んだことに気づくには、そう時間はかからなかった*]
―現在―
[向日葵畑に沿って歩くと、
祭囃子はどんどんと大きくなっていく。]
そう、クルミ。
レンさんっていうんね。
うん、レンさん。覚えた。
[ひらひら蝶々、夏の風に乗る。]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了