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[>>2:168 ちかにはにかんで頷く。
そしてみんなのやり取りを少し悲しげに見つめていた]
ミナツちゃんとパオリンが行ったんだね。
幸せに、ね。
[スイはぽつりと静かな声で呟いた。
足元ではギンがうろうろしながらにゃあにゃあと鳴いている]
[混乱にくらくらとしながら、不安に取り付かれる。
暫くずっといなかった家族の名を呼んだ。]
アンは――?
[立ち上がり、そこでチカが泣いていることに気づく。]
チカ? どうした?
>>6
おいら。できること、ほとんど無いんだ。
でも、誰かにそう言ってもらえたら、すごい嬉しいな。
[>>7チカの涙に気がついた]
ちか、おかずが辛かったか?
だだだだ、だいじょうぶ?
ギンと友だちでも、ひとりなのか?
[スイの言葉を静かに聞く]
……そうか。
ああ、寂しいな。
なあ、スイ。
[皆の注意が逸れている間に、頭に手を置いてわしゃわしゃと撫でた]
お前も、次の世で、幸せになっていいんだぞ。
わかんないよ・・・。どうして?
ここはとてもすてきな場所なのに・・・。
[みなの問いかけには、ただただ首を振るばかりでワカラナイを繰り返す。
涙は留まることなく流れ落ちる]
いやだ、ここにいたい。
みんなと一緒にいたいよ・・・。
[箸を拾うと、スイに]
ううん、おいしい。すごくおいしい。
[無理に笑おうとして、また涙が落ちた]
あ。いつものことですけれど、悪戯妖精に関連するベックの設定は吃驚するほど考えてないです。ただの人間のつもり。
祖父として二人の幸せを願ったよ。くらいです。
何じゃろね。ベックとしては願ったけど、でも絆にあんまり関係を強いるようなことがなければ良いなあ。とか思います。
縁は当人が結んだ方が楽しいよね。予定調和よりは。
[箸を拾おうとしてくれたユウキにも、痛々しげな微笑で]
ありがとう、ととさま。
おなかはだいじょうぶなの。
でも、何かが足りないの。
へんだね、おかしいね。
父サン、紹介したい人の居ます。
明日バスで着くカラよろしくの計らってほしいでしょう。
雪のように白いやつであって、温かい人なれば。
いちはやく家族となるでしょう。
[まどろみの中、あたたかい居間の片隅で、賑やかな声を聞いていた筈だった。ゆっくりと目を開ける]
おかーさん。ご飯は……。
……あれ?
[『おかーさん、おかーさん』と何度か口の中で繰り返すが]
誰だっけ?
[何だか全てがぼんやりとしていた]
一緒にいたい、か。
[ちかに視線を合わせて、繰り返す声は小さく]
体じゃなくて、心が痛いのかもしれないな。
だから、涙が零れるんだ。
……おかしくないさ。
わからないことは、たくさんある。
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