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どういうカラクリですか?
[不可思議な景色に顔を顰めてアンに尋ねるが、彼女は不敵な笑みを浮かべただけだった]
あたしそんなに寝てたの?
[視線を月から外して、いつの間にか隣に居たギンスイに漸く気付いた]
あれ……ヘイケさんは……? あと、板前さん……じゃなくてガモンさんは?
[大広間ががらんと感じられるのは、人がいないせいだと気づく]
『どうやら黒の魔法使いが紛れ込んでいるようね。数年に一度生まれる突然変異の……』
『その証拠に、ほら、月が赤い。奴らが居る限り夜が明けないのよ』
[アンの言葉に不思議そうに首を傾げる]
これ、分化会じゃないんですか……?
この時間ならこんばんはかねぇ……?
[まぁ些細なことさね、と呟くと、先ほど水晶からわずかに聞こえたような少女の言葉を思い出し。]
どうだい?お嬢ちゃんも一緒に食べるかい?
[ふわりと微笑んだまま、茶会の場から少し拝借したスコーンをルリに差し出した。]
たっだいまー。
お菓子まだありますか?
[元気に大広間に戻ってくる]
あれ?
どうしたの?
[難しい顔をして水晶玉を眺めるアンと、不安そうなキクコ、ヒナの姿を認めて首を傾げた]
ヘイケさんと、ガモンさんも、いないし。
帰っちゃったのかな?
…??
[まくしたてるキクコ>>15にきょとんとしながら自分の眉を擦っていたが、ヒナがこちらへ気づいたよう>>16なので、ぺたり額に手を当てて、首をかしげた。
頭痛は大丈夫かと問いたいらしい]
よ、ただいま。なんか増えたぞ。
[それだけでゲンゾウの説明を切り上げ席に座った。
アンの説明を聞きながら落ち着かな気に膝を揺する。
不安定に瓶のリボン達が結んでないのに羽ばたいた。青い蝶々だけが飛んでいる。]
まゆげコアラ、それは確かに尋常じゃないな。
[キクコの叫びに重々しく頷く。
顔は真面目だが頭の中は蝶々が飛んでるぽい。]
[>>15キクコに会釈]
コアラのお菓子なら鞄に入ってるけど……。
[神妙な顔で水晶玉を覗くアンの言葉に小さく訊ねる]
黒の魔法使い?
魔法使いって普通黒い服着てるんじゃないですか…。
セーラー服とか、スーツとか、板前の格好とかイメージと違います。
うん、こんばんは。お姉さん。
お姉さんは、魔女さんなの??
[スコールを差し出され、たちまち笑みがこぼれる]
うわあ。うん、食べる。食べる。
[言うが早いか、あっという間に食べつくす。満面の笑み]
幽閉塔ってあれですか?
[ヘイケ達3人が向かったであろう塔を指差して訊ねると、アンは頷くことはせずに肯定の言葉を零した]
あなたも痛いの?
[>>19ギンスイの額に温い指先を伸ばす]
痛いの痛いの飛んでいけー。
[熱はないのを確認すると、髪の毛を撫でた]
…?
[落ちつかなげなムカイの様子>>20に、背をぽむぽむしていたが。
ちょっと気の毒になりそうなもの>>22を発見して、その手をゾウサクの頭に移した。ぽむぽむ。
分化会については首かしげ]
黒の魔法使い。魔法使いは男女兼用だよな。
黒って見た目に出るのか?
[呼び方にまだ拘りを見せながらゲンゾウを見る。
単にお肌が一番焼けてるせいだ。]
夜が明けないのは大変だしな。
夜が明けないと…明けないと昼寝もお茶も出来ない!
[あまり大変さがわかってない。]
あ……あのう……。
おじさんも魔法使いの分化会に、参加される方なんですか?
[ゾウサクに勇気をだして質問した。リウの影から]
ああ。私は魔女だよ。『紫の魔女』ヘイケ。
夢かはたまた現実か。お嬢ちゃんの心次第さね。
信じれば本当。信じなければ幻想。魔女とはそんなもんさね。
[スコーンを食べて満面の笑みを浮かべるルリに]
喜んでもらえて何よりだよ。それはとても上等な料理人が作った菓子さね。
外は冷えてきただろう?部屋で暖炉をつけて温かいココアでも飲んみながらゆっくり休もうか。
[どこか上等の部屋は…と記憶を辿り。]
お嬢ちゃんは高い所や高い部屋は怖いかい?
…
[夜が明けないと、花が枯れてしまうから。
困る、と俯いていたら、額にほんのり暖かみ>>25が触れて]
…、…。
[問いへはふるりと頭を振ったが、撫でられ、にこりと笑った]
[散歩に行く面々を見送り、
茶会の跡を欠片も残さず片付けた。
銀のトレイに茶器等を乗せ、台所へ向かう。]
あ?子供?
おったと?どこに?
[洗い物の手を止める。
語りかける先は、戸棚の脇の鏡。]
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