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[ホズミの腕の中でくてりと眠ったままで]
……どこ さまよ てんのかな
窓硝子にうつ たアレも …駄にな ちゃったし ……
[蔵から出るよりも前に、そんな言葉が小さな口から紡がれるが、それが猫の口からのものだと人間が気づくかは――*]
あたしに、今、わかるのは……
あいつが、アンちゃんやあたしをどーにかしたんじゃない、ってことだけだね。
なんという情報不足!
ま、なまじ真相に辿り着いたとしても、ホズミねーさんたちに伝える術がないわけで。それは余計に胃に悪い気もするね。もう、胃とか無いけどさ。
……声を無くした人魚姫は、やっぱりそういうやきもき気分だったんだろーか。
いや、柄じゃないから。
[視線を落とせば、制服のスカートから、見慣れた自分の足がのびている]
…ん。
[ぼんやりとしたまま何度か瞬く]
あれ、ここどこだっけ?
[茶屋の娘と話したあとの記憶があいまいになったまま思い出せない。あのまま寝てしまっただろうか]
― 診療所 ―
[待合室のソファで寝ていると、ドウゼンにぴしゃりと額を叩かれた]
……大丈夫だ、馬鹿は風邪ひかないっていうし。
[もそもそ頭を掻く。
肩をすくめるドウゼンに、苦笑を返した]
[もう一度ガラス窓を覗き込むが
暗い雨空の下では鏡のように
ホズミ自身が映っているだけ]
さまよっている何かが、映ってたっていうのかな?
……。
[どうにかしたくても、手掛かりになるのは
抽象的で現実離れしすぎる話と、アンの形見の貝殻だけ]
―― 診療所 ――
[静かな、薄暗い部屋でワカバのそばに居る。
新たに運ばれてきたのは――つめたいロッカ。
扉越しには、つめたくなった者らの親族と
ドウゼンとの涙声混じる話し声が聞こえ。
――その声もやがては絶える。訪れる静寂。
ヘイケは、眉根をきつく寄せて両腕を組んだ。]
……
あ…れ?
[するり、と手が皿をすり抜ける]
あ、あれれ?
[幾度か挑戦するも、結果は変わらず。助けを求めるようにヘイケを見るも彼女の視線はこちらに向いていない]
どーなってるんでしょう…?
[診療所のドアをがらりと開ける]
……こんばんは。
[フユキの姿を確認すれば、
ロッカについて語る事は既になく。
しかしワカバの顛末を聞けば]
――ワカバちゃんも、ですか!?
そう、ですか。
[短い返答。
心が少しずつ麻痺してきてるような、そんな気がした]
此処にこうしてあり続けることに意味があり。
[右の掌を見て]
何かが足りないから雷神さまが怒っている。
[左の掌を見る]
両方同時に成り立つんかね、ロッカ。
[答える少女は、もう居ない]
[困り切った様子で、手元に視線を落とす]
ん、手?
[自分の手に重なるようにあった、それを視線で辿ると]
うわわわー。幽体離脱…!???
ちょっと、なに、これは夢!?夢なの!?
[勢いよく後ずさって、ぶつかる感触は得られないまま壁にぶつかる。そこは真っ黒に焦げていて]
え、と…これは。
[ナオと一緒だ。と頭の中に昨日の光景がよみがえる]
え、なにそういうこと?
[ずるずるとその場にしゃがみ込むと、やがて来るドウゼンらが自分の周りで話すのを茫然と見つめていた]
[壁際で腕組み、フユッキーたちの会話を傍観中]
どうなんだろうね。この事件。
合理的に考えると気になることが幾つもあるんだが、
合理的に考えて良いのかな? これ?
何か僕たちのルールの外の話な気がする。
[待合室に姿を現したヘイケに、小さく右手を挙げて挨拶して。
次いで診療所を訪れたホズミに左の手を挙げる。
ワカバの顛末を聞いて言葉を失うホズミに、自分も押し黙った]
…わらうことが出来なくなるわけでは、
[視界にはフユキがドウゼンへ向ける苦笑。
耳にはウミを抱いてきたホズミの僅かな声。]
ことばが尽きるわけでは、
ないのね。
[ほろり 感慨を漏らしてから其々へ目礼を]
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