情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了
…ああ、
[胸に手を当てて息をつく]
驚いた…さっきまで持ってらした手紙のことを、忘れてしまったのかと。
私宛の手紙も、郵便受けに。
フユキ先生の手紙は、知らない間に机の上に…
まさか、
ご自分で書いておられたりは…
[首を振る]
ユウキ先生が鬼なら、シンヤさんをシロだと言えば良かった。
私を嘘つきの鬼にしてしまえば良かった。
なら、ソラさんは?…わからない。
去年、私の占いのこと、鬼のことを聞いて、とても驚いてらした。
ああ、でも、フユキ先生は、誘拐犯を見つけて、問い詰めたがって…
[ユウキに疑いを向けるヒナに]
そんなこと言っちゃさ、
逆に自分が鬼ですって言ってるようなもんじゃないの?
何も分からないこっちからしたら
どっちも鬼の正体が分かるナゾのヒトなんだ。
ユウキセンセーが鬼なら必然的に……って考えにもなる。
だから、個人的にはふたりのどっちかが
嘘を言ってるとは思えないんだけどね。
言うとしたら、両方。
[そこで息をついて]
あとは、フユキセンセーだけど……
ふたりとも本物だったら"そう"なるかな。
だけどさ。
鬼が見つけてほしいものって何なんだろうね?
こんなことまでしてさ。
よく分からない力があるなら自分で探せばいいだろうに。
[やや場違いな問いを、独り言のように言って]
何て言うかさ、単に鬼を探すだけじゃなくて
他に探すべきものがあるような気がするんだ。
多分、鬼自身が探してほしいと思ってる何かがあるとかさ。
やってることがあまりにも遠回りしすぎて
謎ばかりに感じてしまうけど、
真実は意外とシンプルかもよ?
[腹をくくったのか、思ったことを言いたい放題言っている**]
鬼が見つけてほしいもの
鬼は、見つけたいものがあった人。
『誰が鬼だか、当ててごらん』
かくれんぼの鬼さんが、探しにきて欲しかったのは、きっと。
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了