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本当に、死んでいるわ
誰かの女だったの?
……誰が、これ、を
[赤に染まった帽子を手に、男たちを見渡した。
いまだゆっくりと、扉はゆらゆらと揺れている。
誘うように、手招くように、揺れている]
[なんでだろ、という言葉には、またくつりと笑い声を漏らした。
そして、薄桃色を満たしたグラスを傾け]
? ……
[ふと。
その甘い香りとは別の臭いを――嗅ぎ慣れたものを――感じた。荒げられてはいない女の声が、奇妙に大きく通って聞こえた。
顔を動かす。視界の端に、赤が映った。会話していた相手が先刻ぶち撒けていた酒、一見それと同じようで、しかし異なるのだろう色が]
[刃傷沙汰は夜の世界に珍しくない。
きゃあ、なんて可愛い悲鳴をあげることはない。
それでも足から力が抜け、一歩二歩と後ずさると、その場に崩れ落ちるようにして座りこんだ。
帽子は掴んだまま。
俯いて、小さく息を吐く]
[赤の中には、一人の女が横たわっていた。幼い顔立ちの女。見覚えがある、だが名も、声すら知らないように思える、人物。
遠目にも死んでいる事は明らかだった]
……ついさっき。
座っているのを見たように思うが。
……唐突だな。
[呟いては、グラスをカウンターに置いた。
その死体を、傍らに座り込んだ女を、他の面々を、丁寧にでもなく眺めやり]
[誰かの女だったの、は首を振って否定した。
特定の女を作ってどうこう、とかいうのは、近頃あまりやっていない。
苦いような変なにおい。これが血のにおいだとはっきり認識するには、経験が足りないが。]
だいじょうぶ?
[座り込んでしまった方の女に、声をかけながら立ち上がる。
さっき一気に水割りを呷ったせいなのか、逆にこちらの足がもつれかけて、たたらを踏んだのが見られていなければいい。
結構はっきりとバランスを崩したので、難しいかもしれない。
11月3日氏が面々を見聞するのと目が合えば、へらり笑った。]
だい
ええ、大丈夫
[少しだけ顔をあげて手を差し出した。
誰へ、というわけでもないが、それを取られるのはさも当然だという素振りである]
飲みすぎたの
貴方も、そうでしょう?
[人が一人消えて、死体が一つ増えた。
ただ、それだけだ]
[差し出された手。大丈夫かと声をかけて立ったのだから、その手をとるのは当然のこと。
ただ、酔っ払いの差し出す手。心強さまでは、保証できない。]
そうだなァ。
ちょっと、否定はできないかもォ。
[飲みすぎた、には力なくそう言う。
それにしてもアルコールというやつは安上がりだ。こんなに簡単に、たった一杯で、世界を変えてくれる。]
ねェ。
あの人、どうしちゃったの。
[あの人、と影の女を指す。その姿を見て脱力した女へ、全く遠慮はしない。
床面に広がっている赤を見て、ようやくこの生臭さが血液だと理解した。
どうにも、トマトジュースではなさそうだったから**]
[差し出された手を柔らかく掴んだ。
ほとんど自分の力で立ち上がり]
ありがとう
[指をなぞる様子は夜の誘いに似て、もはや習慣のように染み付いた仕草]
あの人ね
首がぱっくりと割れていたわ
[こんな風に、と口を大きくあけてみせた**]
[誰がやったのか、とは言わない。誰か見ていないのか、とも訊かない。その女が何者なのかも、問わない。
一人の女が殺された。
その犯人は自分ではない誰かだ。
確かな事実はそれだけで]
……面倒な事だ。
[呟き、紫煙を吐くように、長く細い吐息を*零した*]
[安酒と言うわけでも有るまいが、自棄酒ならば悪酔いもしよう。
その上もともと強くないとくれば前後不覚にもなる。
スイッチの切り替えは早い方で、辺りの雰囲気に怪訝そうに顔をあげた]
…あ?
[酒気を帯びた眼の色があっという間に覚める。
感覚を戻したのはまず嗅覚から。次いでその臭いの元を視覚に留めた
…なんだ、静か過ぎる喧嘩だな?
[誰がやったのか。目を走らせるが、加害者は見当たらない。
それはつまり、しれっと殺せる者がいると言う事だ。
その人物は今、何食わぬ顔をしているわけだ]
良い手際じゃあねえか。どいつだ?
使ってやろうか、ウチは払いは悪かあないぜ、っくっくっ……。
[呑気に笑ってグラスを傾ける。一気に飲み干すと、割らんばかりにカウンターに叩きつけて席を立った。
外で待たせている部下に出入りを聞こうと]
面倒? そんなに近い知り合いだったっけェ?
[誰かが死んで面倒なのって、知り合いとか家族とか、そういうものだと思っている。
ここにいるのは"常連"だけれど、それが"死ぬ"ことそのものがどれだけのことだというのだろう。]
悪い人の方は、楽しそう。
つまり、こう、悪い人はァ、おねーさんが死んでよかったってことだしィ、悪い人が殺したの?
[名推理と言わんばかり。
叩きつけられたグラス、外に行こうとする背中に、びしと指さした。]
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