人狼物語 執事国


71 喫茶店『イヴの時間』〜春メニュー〜

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翻訳家 モミジ

ありがとうございます。

[>>19ペンダントを首につけてから、あたたかいEVLENDを口に含む]

えっと、倫理委員会にお呼ばれしてきました。
……ギンスイ君が、いました。

(20) 2011/ 4/23(土) 21時40分位[イヴの時間]

「イヴの時間」マスター ポルテ

[普段はあまりしないのだが、自分用にもEVLENDを淹れ、口に含む]

そう、ギンスイ君が。

・・・・・・この店にいる間ギンスイ君はどんな気持ちだったのかしら。

[手元のEVLENDに視線を落として少し沈黙し、モミジへ視線を戻す]

ごめんなさい、聞いていいのか判らないけど・・・・・・貴方のペンダント、中を見てしまったの。

貴方にとって、それはどんな意味があるのかしら。

もし貴方が許してくれるなら、私は貴方のお話が聞きたいの。駄目?

(21) 2011/ 4/23(土) 21時50分位[イヴの時間カウンター内]

翻訳家 モミジ

[>>21ギンスイも『お呼ばれ』したとは思っていなさそうなポルテの口ぶりに、瞬く]

意味、ですか。

[ペンダントの先を指先でひねると、中から機械部品が出てくる。
手のひらに出したそれをつまんで、室内灯にかざした]

かつて、アンドロイドを好いたことを後悔した、そんな自分のことを忘れないように、かな。
『区別』ですね。

(22) 2011/ 4/23(土) 21時50分位[イヴの時間]

「イヴの時間」マスター ポルテ

区別・・・・・・そうね。区別は必要かもしれないわね。
人間とアンドロイドは、どんなに強い絆で結ばれていても真の意味で結ばれることは出来ないから。私はそう思う。

でも、後悔をする必要があるとは、私は思わないかな。

[胸の辺りを、ぎゅっと握りしめる]

人とアンドロイドが思い合う。それ自体はとても素敵な事だと思う。悲しい事も沢山あるかもしれないけど、それは人同士でも一緒でしょ。

(23) 2011/ 4/23(土) 22時00分位[イヴの時間カウンター内]

翻訳家 モミジ

ひとりだけ悲しいことが、悲しかったの。

[>>23ポルテの手元をぼんやりと見つめ、それから、ネックレスを元に戻した]

でも、ここに呼ばれたような気がして来たのは何でだったんでしょうね。
『人間とロボットの区別をしません』
なんて、書いてあるこのお店に。

[珈琲を飲み干して、カップを置く]

もう、来ないと思うけど。
居心地がよかった。

(24) 2011/ 4/23(土) 22時10分位[イヴの時間]

「イヴの時間」マスター ポルテ

・・・・・・ ありがと。

[呼ばれた理由。なんとなく判る気がする。でもそれは科学では証明出来ないことなのだろうと]

変なこと聞いちゃったから。私も。
貴方にひとつだけ、言わないといけない事がある。

[カウンターの中で、小さなディスプレイを操作する。

電光掲示板の表示が消える]

(25) 2011/ 4/23(土) 22時10分位[イヴの時間カウンター内]

「イヴの時間」マスター ポルテ

[頭の上に、天使の輪が表示される]

モミジさん。EVLENDのおかわりはいかがですか?

[先ほどの口調とはうって変わって、少し堅苦しい喋り方になった]

(26) 2011/ 4/23(土) 22時20分位[イヴの時間カウンター内]

翻訳家 モミジ

あ……

[>>26ポルテの頭上に現れた、リングに、口を薄ら開く。
ゆっくりと首を横に振ったのは、それから何秒後だったのか]

今日は、これで、平気。

[たどたどしく言って立ち上がる。
頭の中に心臓があるかのように感じるほど、ばくばくいっていた]

言わないから。
誰にも、ここのこと、言わないから。
だから、ごめんなさい……

(27) 2011/ 4/23(土) 22時20分位[イヴの時間]

「イヴの時間」マスター ポルテ

[手元にある画面を再度クリックする。電光掲示板が元に戻り、ポルテの頭の上のリングも消える]

きっと、貴方が愛したそのアンドロイドは幸せだったわ。どんな結末だったとしても。私が保証する。

私も、一緒に逝きたかった。でもそれは出来ないのよ。

[3原則には、自身の破壊行為を禁止するに等しいルールがある。

動かなくなった、自分を作り出した博士。
時坂事件の中核となった時坂博士と同じ研究を行っていた人物が、CODEEVEの実験体として作り出した2体目のアンドロイド。それがポルテだった]

(28) 2011/ 4/23(土) 22時30分位[イヴの時間カウンター内]

「イヴの時間」マスター ポルテ

このEVLENDだって、あの人が好きだったコーヒーのブレンドをそのまま再現しているだけ。
私にコーヒーの味なんて判るのかしら。ずっとそう思っていたの。

でも、私はね。あの人が好きなコーヒーがおいしくないなんて信じてないの。
だから今でも、このコーヒーを淹れ続ける。

あの人の代わりに、誰かに飲んで欲しい。

(29) 2011/ 4/23(土) 22時30分位[イヴの時間カウンター内]

「イヴの時間」マスター ポルテ

[モミジに微笑んで]

その子も、CODEEVEがあったわ。
きっと貴方も、愛されていた。

結ばれないかもしれないけど。
それでいいんじゃないかしら。

(30) 2011/ 4/23(土) 22時30分位[イヴの時間カウンター内]

「イヴの時間」マスター ポルテ

私はもう、充分。あの人の思い出と一緒に、機能が停止する日を待つだけよ。

でも、同じ思いをしている人もアンドロイドもこの世界には沢山いるの。
結ばれなくても、せめて一緒にいる時間を肯定してあげたい。

それを実現するためのテストケースなの。この「イヴの時間」は。
御免なさいね、こんなことにつき合わせちゃって。でもだから、貴方はここに来た。

(31) 2011/ 4/23(土) 22時30分位[イヴの時間カウンター内]

翻訳家 モミジ

[>>28『幸せ』という言葉に、視界がぼやける。
涙があふれそうになるのを堪えて、笑おうとした]

ありがとう。
……きっと、待ってると思う。

[一緒に逝きたかった誰かが、どこかで待っていると思いたかった]

(32) 2011/ 4/23(土) 22時40分位[イヴの時間]

翻訳家 モミジ

[ポルテの慈しむ珈琲の味を思い、深くお辞儀をした]

うん、美味しかった。
大丈夫。とても、美味しかった。
テストケースに関われて、よかったと思う。

[そう言って、涙を隠すように店を出て行く。
その日の『イヴの時間』は、そこまで]

(33) 2011/ 4/23(土) 22時40分位[イヴの時間]

翻訳家 モミジ

[『イヴの時間』の外、しばらくの間、扉にもたれかかっていた]

ないものねだり。

[過ぎるのは、翻訳中の『YAKISOBA PAN』の物語。
小麦を求めて争った、地球人と、元地球人。
重い足を一歩踏み出して、誰も居ない家へと帰っていく*]

(34) 2011/ 4/23(土) 22時40分位[イヴの時間]

信者 オトハ

恵愛の家教会・寮―

[自室で、思いにふける]

…………。
どうしてるかな……「お姉ちゃん」。

[思い出すのは、幼い頃のこと。
留守がちだった両親が、オトハの子守のためにレンタルしてきた、アンドロイドのこと。

食事や着替えの世話から、遊びや躾けまで引き受けていた「彼女」のこと]

(35) 2011/ 4/23(土) 22時40分位[恵愛の家教会]

信者 オトハ

[多忙のため、子供に目が行き届かなかった両親。
オトハがそのアンドロイドを「お姉ちゃん」と呼んで慕っていることに、しばらく経ってから気がついた]

[そして、「彼女」は、いなくなった]

(36) 2011/ 4/23(土) 22時40分位[恵愛の家教会]

信者 オトハ

絵本を……読んでくれた。
学校で褒められた話をしたら、一緒に喜んでくれた。
友達と喧嘩して、泣いて帰ってきたら、抱き締めてくれた。

あれは……確かに、子守のためのプログラム、だったのでしょうけど。
私を、私の心を育ててくれた。

私は確かに……お姉ちゃんの「心」に触れた。
お父さんとお母さんがいない間、私が寂しくないように、「お姉ちゃん」を傍に置いてくれたのでしょう?
だから、お姉ちゃんは私に心を見せてくれただけなのに……何がいけなかったの?

(37) 2011/ 4/23(土) 22時50分位[恵愛の家教会]

信者 オトハ

いいえ……いけないことなんて、何もしていない。
あれから、いろんな人と、いろんなアンドロイドと出会った。
同じように「心」を持っている……その思いは、変わらない。

あのお店で、お話ししているとき……誰が人か機械かだなんて、わからなかったくらいだもの。

お父さんも、お母さんも、きっといつか……わかってくれる。
今はまだ、怪しい宗教に走った娘と思われてるけど……。

(38) 2011/ 4/23(土) 22時50分位[恵愛の家教会]

信者 オトハ

また、あのお店に行ってみよう。
倫理委員会の人に、もしまた会うことがあったら、今度はちゃんと話を聞いてみよう。

美味しいコーヒーと、ケーキでも頂きながら。

[そう、心に決める。
『イヴの時間』は、明日、その扉を開いてくれるだろうか**]

(39) 2011/ 4/23(土) 22時50分位[恵愛の家教会]

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