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[生憎、例の記者は不在のようで。]
そうですか。では伝言おねがいします。
えぇ、槻花寫眞館です。はい、来月から。
それと――…
[当たり障りのない言付けを告げて。
少し残念そうに電話を切った。]
―― 夢美堂 ――
こんにちは。お邪魔しますよ。
こちらに、タケさんていらっしゃってますかね?
[ノギ巡査部長、警邏の途中で立ち寄る店先。]
ご内儀さんから、頼まれましてね。
入れ歯忘れてるから、届けてほしいって。
[差し出す入れ歯ケースは透明なアクリル製。
ゆらり、剥き出しの入れ歯が水中に揺れる。]
どういたしまして、はいはい。
[ご隠居が照れ笑いしながら歯を入れる間に、
改めて店主ゼンジへ会釈するノギ巡査部長。]
アレですか、今どきの
「見せる収納」ってやつですかね。
お持ちするにも、おっかなびっくりでしたよ。
[容疑者リストに載っていた彼の面を無遠慮に
見詰めながら、世間話めかし唇の端を引く。]
まるで標本か…
「遺留品」みたい*で*
[微熱のからだは辛いが、黙っているのはもっと辛い。]
ねぇ、おかあさん。わたし少し出てくるね。
うん、…やだっ、むかしの話じゃぁないし。
こども探偵だなんて。ただちょっと気になるし。
それにデンゴ君にも招待状、渡さないと。
[少年の名前に反応した白猫を抱きかかえ、
しっかり防寒した身で外へ。]
[歩きなれた道を静かに踏みしめながら、
考えることは、やはりあの空き地のこと。]
記者さんは、なぜ今になってと言っていて…。
作家さんは、関係ない仏さんまでと言っていて…。
[熱の所為か。独りごとはたどたどしい。]
[そして無意識に向かう先は、空き地。
昨日と同様、ブルーシートが張り巡らされていて、
物々しい。]
これじゃぁ、確認どころか。
ますます中に入れないわね。
[ふっと溜め息を洩らした視線のさき。
見慣れた立看板に、落書きのあと。]
あら? こんな落書き、前からあったかしら?
[よーく目を凝らすと、読めないこともない文字。
まるでヘビかミミズが這ったかのような。]
えーっと、「よつんばいならおっけーです」?
[猫の喉をさすりながら、首をかしげた。]
一体だれが書いたのかしら?
「よつんばいならおっけーです」って。
よつんばい…よつんばい…
よつんば…
あ、あ〜…! なるほど。
[何度か繰り返しているうちに、
何かがぴかっとひらめいたらしい。]
あぁ! ミヤったら!
だめでしょう? 立ち入り禁止の場所に入ったら!
[大げさに声を上げると、
猫を追い掛ける振りをして、
空き地の中へと突き進んだ。]
あぁ、今度は…背骨だったのね。
[捜査員を尻目に、ブルーシートに並べられた、
真新しく発見された骨を見つける。]
でも、一体だれが。
連日このようなことを、するのかしら。
[てこずる振りをして、ちらりちらりと観察する。
もともとの性格なのか。それとも好奇心が勝ったのか。
怖さや不快さは感じない。]
――あら? でもこの背骨…
おかしいわね? 一つ少ないような気がするの*
……おー、連日大賑わいだねぇ。
[新聞めくり、目に入った記事を眺めて小さくぽつり。
同時に、煎餅ぱきり]
さって、んじゃ、ふらりと眺めに行きますか、ね。
みょーな『お知らせ』の事も、気になるし。
[口調だけは呑気に呟きながら、かん、かん、と階段を降りていく。
下には例によってというか、大家と階下の住人の姿]
おはよーございまー……って、何かありました?
[妙に深刻にも見える様子に、こて、と首を傾げて問いかける]
……子供が一人、姿が見えない、って?
ちなみにその子の名前って……。
[何となく嫌な予感を覚えて問う。
返る答えは、予測通り]
……え? ああ、いやいやいや、なんでもー。
[一瞬、深刻な表情をしていたのを訝ったのか、どうしたのか、と問う大家に手をひらひらと振る]
いやほら、こないだも女の子いなくなったばっかりだし……って、その関係で、警察が動いてるらしい?
……奥さん、どっからそんな話仕入れてくるんですか……。
[失踪事件の捜査のために、警察も本腰入れてるらしい、とは、階下の主婦のひそひそ話]
[そんなんまだまだ表沙汰になってねぇだろ、と突っ込むのはやめといた。
おばちゃんの情報ネットワークは侮れないものなのである。信憑性は時に応じて、だけれども。
ただ、既に誰か連行されたらしい、という話を聞いて。
いつもよりも細く、目を細めた]
……ふーん。
あ、んじゃ、俺ちょっと買い物行ってきますんで。
[口調は変わらず呑気なまま。
ひら、と手を振り、歩き出す]
……行方不明が増えて、お巡りさんがお仕事、ねぇ。
『お客さん』の『お知らせ』って、この関係なんかなぁ……。
[何か事件があると、気まぐれに要領を得ない情報のようなものを落としていく『お客さん』。
そんなモノと付き合い?があるものだから、幻想怪奇系のモノカキなんて職についた……というのは、全くの余談]
……おー。
今日も、賑わってるなぁ。
[やがてたどり着いた空き地の近く。
一度足を止め、小さく呟きながら、煙草を出して火を点けた]
おーばーちゃん、出来た?
[蓄音機の隣で声を上げる。
くしゃくしゃの伝票を机の上に乗せた]
うん、ばあちゃん首長くして待ってるって。ありがとう。うん?
[奥から出てきたおばちゃんが渡してくれたのは、写真だけではなくて]
いらっしゃいませー。
あら、あの時の……。
[客は以前に見た様子のおかしかった男>>18
今日も様子はおかしいが、それを気にするでもなく]
……そうみたいですね。
呪いって話も聞きましたけど。
[人がいなくなった、の言葉に眉根を寄せて相槌を打つ]
でもそれで仕事を休むわけにもいかないですよね。
大丈夫ですよ。
普段から自転車だからそうそう捕まらないですし
こういう言い方もなんですけど、いなくなったのは
若い子ばかりですしね。
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