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父サン、紹介したい人の居ます。
明日バスで着くカラよろしくの計らってほしいでしょう。
雪のように白いやつであって、温かい人なれば。
いちはやく家族となるでしょう。
[まどろみの中、あたたかい居間の片隅で、賑やかな声を聞いていた筈だった。ゆっくりと目を開ける]
おかーさん。ご飯は……。
……あれ?
[『おかーさん、おかーさん』と何度か口の中で繰り返すが]
誰だっけ?
[何だか全てがぼんやりとしていた]
一緒にいたい、か。
[ちかに視線を合わせて、繰り返す声は小さく]
体じゃなくて、心が痛いのかもしれないな。
だから、涙が零れるんだ。
……おかしくないさ。
わからないことは、たくさんある。
[何かを見失ったような表情で、目を瞑る。
瞑りながら、チカやスイ、皆の言葉を聞いて]
――そう。
そうだね。
[聞こえる全ての言葉に対し、ぽつり言った]
かかさま、ありがとう・・・。
[ツキハナからハンカチを受け取り、目に当てる。
真っ白な布地にじわりと涙の染みが移り、何だか悪いことをしたような気分になった]
きれいなのに・・・染みになっちゃった・・・。
ととさま、こころが痛いから涙が出るの?
どうすれば治るの?
ととさまは治すことができる?
[期待をこめた眼差しで、ユウキをひたと見詰めた]
>>22
う、うん。そうだね。
おいらしんみりしているんじゃないよね。
……そうだよね。
おいらが悲しんでちゃ駄目だよね。
[一生懸命に笑顔になった]
[ギンはちかの頬にすり寄せ、目を細めてごろごろと鳴く。
>>23 ヌイに にゃあんと鳴いた。
父さんと呼ばれている自覚はあるのかもしれない]
何してたんだっけ。
[ぼんやりとした記憶を手繰る]
何だか……凄く楽しくて幸せだった気がします。
奪われてしまったものが、全部戻って来たような……。だから私、ようやく満足して……。
……満足?
私、何を奪われましたか?
[頭を振って考えを中断する。握り締めた掌の中には、変わった模様のお金があった]
[マイペースなヌイの言葉に笑って]
嫁にいったかは判らないが。
まあ、あまり心配しなくても大丈夫だろう。
[根拠はないが、力強く言い切ってみせて、チカのことはユウキたちが優しくしているのを確認してから]
とりあえず、何も食べてなさそうなアンを呼んで来るよ。
ハンカチは汚すものでしょうに。
子供のお洋服と一緒よねぇ。
[詰め終わった弁当箱三つ。
手ぬぐいに包んで食卓に置くと、やがて目を離した隙に消えてなくなる]
そうだな。ついでに少し自分の部屋の掃除をして来よう。
いつまでもツキハナを頼っては悪いしね。ははは。
[言いながら、茶の間を出て行く。
アンを見つけて茶の間へ呼んだあとは、
一度、自分の部屋へ行くに違いない。*]
ハンカチは悲しいのを受け止めてくれたんだ、
ちかの気にすることじゃない。
[眼差しに、笑みを返しながらも、少し眉が寄る]
父さんに出来るのは、寒くないんだぞ、って教えてやることだな。
心も、寒いと風邪をひいてしまうから。
[ギンを抱き上げるちかの頭に、手を伸ばした]
辛いことがあったら、吐きだして、甘えなさい。
なにかわからなくても、甘えていい。
それが、一番のおくすりだ。
ううん、違う……
あたし、そんなつもりじゃなかった。母さんも、父さんも、困らせるつもり、ない……
[身体に向かって振り下ろされる銀色の光。滴る紅色。繰り返される、記憶]
おぎゃ……おぎゃあ……
[河原に泣き声が響いている。その姿は、時に人の形を取り、時にただの水溶液になり]
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