情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
[通りがかる人よりも、店を構えている店主に聞くべきかと。
良い匂いを漂わせている焼き鳥屋を見た。
焼き鳥屋の暖簾をくぐるときに、帽子とマフラーで顔を隠した人を見かけて一度視線を向けた。
芸人をいつか雑誌に載せたことがあったかもしれないが、顔を隠されていればそうたやすくは気づかない。
どこかのビルの一室に明かりがともったようで、路地裏にまた一つ光源が増えたのを背に、焼き鳥屋へと入った**]
[焼鳥屋の角を曲がるときに、
眼鏡と髭が印象的な男の顔が見えた]
前にインタビュー受けたときの
編集者さんに似てたけど……。
……まあ気のせいだよな。
仮にあの人でも、さすがに目的まで
同じってことはないだろ。
[自分に言い聞かせるように呟き、歩を進める]
[社に向かう途中にあったタバコ屋。
老婆が店番をし、年期を感じさせる
自動販売機が鎮座するその店先に視線が止まる]
大丈夫なのかよ。
[法律的な意味で。そんな言葉は飲み込む]
どっかで正体ばれて
「言うなよ、絶対言うなよ!」という
くだりはやりたいが、いかんせん人と会わない。
[というか正体ばれないと話が進まない]
呑みたいときに呑めるって、幸せなことよね。
[焼き鳥屋のカウンター。
目の前には空になりかけの安酒が、
コップの中でおとなしくしている。
もう、何杯目だろう?
疑問に思わない問いを頭の中で思い浮かべた。
時間の経過を示すかのように、
剥かれた串が皿の中でばら撒かれている。
確か自分より先に居た黒い背広の男が出て行く時に、
(01)回目のおかわりを要求した。]
─ 探偵事務所 ─
[懐から、厚みのある茶色い封筒を取り出すと、腰かけている机の上の黒い電話のダイヤルを回す。]
あー、もしもし?来々亭さん?探偵っすけど。
青竜定食に、エビチリつけたの持ってきてくれるかい?
……あはは、大丈夫、がっぽり報酬もらってっからよ。
んじゃ頼むぜ。
[電話を切り、煤けた室内を見回す。
流行らぬ探偵事務所としてはこんなものかという風情の調度。]
……まあ、こんなもんなのかねぇ。
[呟いた口元には、薄く苦い笑みが浮かぶ**。]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了