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[ややあって、寺崎が近藤を運ぼうと提案するのが聞こえ、思わず袖を掴んだ]
いかないで……。
[不安そうに紡いだ言葉がどのように受け取られたのかは分からない。
しかし、諭されれば素直に手を離すだろう**]
[近藤の身体に触れようとした際、袖を引っ張られ、ん?と振り返り相手の顔を見る。
そこには、不安げな表情でこちらを見上げる村瀬の姿があった。]
…三枝さんも、近藤先生をここに寝かせたままにしておきたくないと思うんだ。
だから、隣に移さなきゃ。
[と、そこまで話してから、村瀬の頭にぽんと手を軽く置いて]
大丈夫だよ。さっきみたいに一人で別の車両に行く訳じゃないから。
須藤先生も居るしね。
[すぐに戻るから、と告げて彼女から手を離した*]
―回想―
[椎名の背をただ何も言わず見ていると小鳥遊がその後を追っていく。
しかしまるで興味が無いかのように正体を見極めようと櫻木の方を向き直ったとき…
―――視界の端で黒い塊が揺れるのが見えた。
何気なしにそちらに視線を送れば近藤が頽れる所であった。
ゴトリと鈍い音を立てて地に伏せた近藤に一人の少女が駆け寄る。
暫く様子を見ていたがやがて笑みを浮かべるかのように口元を歪ませ小さく言葉を零す。]
意外と、呆気無いものでしたね。
[口にしてから自身が実は近藤に様々な念を抱いていたことを思い知る。
憧れ、羨望、期待…何という事はない。
自身が出来ないことを軽々とやってのける彼が羨ましくて、眩しかったのだ。
いっそ憐れんだような目で少女の腕の中の近藤を見て]
残念でならないでしょうね?
ミイラ取りがミイラになる、と言ったところかな?
あーあ、三枝さんも可哀想に…
[今や中身のない抜け殻の彼は反論は愚か、自身を抱え苦しげ喘ぐ彼女を慰める術すら持たない。
そんな彼に向け小さく呟かれた、何処か他人事めいた言葉は誰かに届いただろうか。]
[須藤が近藤の死を改めて確認すれば少し近藤のそばへと歩み寄り
先程とは打って変わって皆にも聞こえるような声で、近藤の亡骸に向け]
近藤さん、お疲れ様でした。
何も力になれず申し訳ありません。
でも、おかげで良い教訓になりましたね。
これは…ゲームでも誰かの戯れでもなく―――現実だって事。
皆、理解できたと思います。
[皆の顔をぐるりと見渡し、この状況には全くもって不釣り合いなほどにこやかな笑みを浮かべ]
自分が助かるためには、誰かを殺さないといけない。
[自身の発言への反論など聞く気もないのかさっさと櫻木の方へと歩み寄れば長澤が彼女に何かした後のようで]
続け様にごめんね、櫻木さん。
手を、貸して貰えるかな?
[首元からネックレスを外し掌に乗せて彼女に差し出す。
その上に彼女の手が重ねられるともう片方の手で彼女の手を包み込んだ。]
天の秤は公平を意味し、人の魂の正邪を区別する。
キミが鬼だとするなれば悪しき心が燃え上がる…
と言っても、本当に燃えるわけじゃなくてこのネックレスが少し熱を帯びるだけなんだけれどね?
ふむ、別に変化はないか。
[氷のように冷えた自身の手に彼女の手の温もりが伝わる。
しかしそれ以外に感じる熱はなく何処かほっとした様子で彼女の手を離し]
…ありがとう。
櫻木さんはは鬼じゃないみたいだね。
─回想─
[近藤の死亡を告げる須藤の声もどこか遠く、現実感なく響く。 呼吸が困難な中、『大丈夫か?』と問われて、小さく頷いた]
──ッ、……近藤、先生、は。
[──小山内くんがどうして死んだのか、知りたいって。
咄嗟に答えようとしたけれど、盗み聞いた苦い響きが思い出され、音にはならない。 苦しげに喉がひくりと鳴る]
塾の……、煌星学園の生徒に誘われ、て。
やめとけ、って……生徒だけじゃ危ないから、……って。 きっと心配して、─ッ─、けほっ。 ……えき、に、……。
[当たり障りの無い、表向きの理由を選んで口にした。
僅かに覗いた彼の深淵は、自分の胸のみに留める。
その程度の些細な秘密であれば、……許されるのではないかと]
[話している内に乱れがちであった呼気も、次第に整った。
瞳に薄く涙の膜が張っているのは、ただ過呼吸で苦しんだ故だと──見ては、貰えないだろうか]
青玲学園の噂、は。塾、ではとても流行って、いて。
本当は、先生の、……近藤先生の話していたことは、私も知っていたんです。
ただ、今までずっと──どこか、現実感が、無くて。
[ああ、と何処とも知れぬ宙を見ながら、感嘆とも、呆然としているようにもとれる、ため息をつき]
[睫毛に絡んだ雫が緩く伝い、世界が滲んで見える。
背を擦る櫻木の手や側に寄りそう村瀬の温もりに気づいて]
──ありがとう。
[と、微笑んだ。
しかしその曇り無い笑みは、死体を前にし、血の匂いの篭る列車内には、似つかわしくない]
─回想・少し前─
[三枝の呼吸がようやく安定したと思ったのも束の間、座席シートに倒れこむ前に、近藤の亡骸を移動しようと寺崎に請われ頷く。
重なる衝撃的な事象に疲労はピークに達していたが、生徒たちだけで遺体を運ばせる訳にはいかなかった。
役目を果たした後で、一時の間事切れたように眠った。
意識は、音も景色もない深淵に漂っていたが、やがて現実へと舞い戻ってくる…───悪夢のような、境遇に]
─回想終了─
[ボイスレコーダーを再生し、これまでの会話をざっと振り返る]
見る者が弓槻と長澤で、聞く者が村瀬…と。
村瀬は椎名が鬼ではないといい、弓槻と長澤は共に櫻木を鬼ではないという。
…つまり、椎名と櫻木は共に鬼ではないって考えていいんだな。
[先刻までもしかしたら、と疑った二人が鬼ではないと知って安堵する反面、鬼が他に潜んでいる可能性を考えると気持ちが沈む。
もう一度彼らを吟味し、…疑わねばならないのか、と]
で、弓槻は何で櫻木を視たんだ?
よかったら、理由を聞かせてくれないか?
[彼の声を確認したが、明確な理由は述べられてないと思う。先ほどの集計を行なってる際に聞いた、彼の希望とも異なるようで疑問が生じる]
あと、櫻木は椎名と先生を…混同しているのか?ちょっと一部、意味が分からなかったぞ。[こちらはボソっと付け足す]
…近藤さんが鬼に狙われた件については、小鳥遊先生が大体仰ってる通りだと思います…。
[小鳥遊の方を伺ってから、凄惨な有様に思わず閉口する。
あの汚れは返り血じゃないのか…もしかしたら、…───椎名の?]
[櫻木の返答を聞き、そして長澤と弓槻の出した結果をボイスレコーダーから拾って聞いた。]
どちらの結果も、櫻木さんは鬼じゃない…か。
疑ってしまってごめんなさいねぇ。
櫻木さんが引っ掛かったことについても考えてみるわぁ。
ただ、これはこれで悪くはないかしら。
結果が割れなかった理由、考える材料になりそう。
どちらが偽者でも、結果を割らなければ本物を特定する材料が増えないから、とかね。
ところで長澤君、弓槻君に後出しで櫻木さんを鬼だと告発される危険は考えたかしらぁ?
[いつもと同じ、のんびりとした喋り方で聞いた後。
座席に置いていた鞄からコンパクトを取り出し、顔に付着した血を拭き始める。**]
[皆に聞こえるようにそう告げるとネックレスを首にかけなおす。
そしてボイスレコーダーに歩み寄り呆然としていた間の録音を聴き始めた。
一通り聴き終わり一息つけば対抗だという長澤に目が留まる。
彼の空気感が苦手なのか少し苦笑いを浮かべながら言葉を投げ]
それにしても…キミが対抗だったんだね。
手強そうだな。
キミの正体が何かは判らないけれど、お手柔らかに。
[この状況にそぐわぬ様子で彼に握手を求めようとしたところに須藤から声がかかる。]
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