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―If昼休み・教室―
[授業が終わると、生徒達は各々好きな場所に散り、昼食を取り出した。
昼休みに気づきもせず、つっぷして爆睡している者もいる。]
(さて…どう話をつけるか)
[バクの顔色を伺ったが…昼食中に声をかけるのは無謀そうだ。]
[昼食は同じ部活の生徒と席に集まる。
バスケの話題で盛り上がりながら祖母手製の弁当を平らげた。
食事中、時折視線を感じる。
早々に食べ終えると、席を立ってその根源へと近付いた]
……で、話って?
[様子を窺っていたリウの傍に行き、徐に口を開く]
―If昼休み・廊下の隅―
[ついてくるバクを見てヨシヨシ、と頷く。
バクの左肩に左手を置き、顔を寄せて話し始めた。]
簡単にいうぞ。
ミナツとデートしておくれ。
[呼ばれたのは廊下の隅。
壁側の方を向かされ、直後肩に重さを感じた。
左腕で肩を組んできたリウが顔を近付けて来る]
……はぁ?
[至近距離となった状態でも表情を崩さず。
告げられた言葉でようやく眉根を寄せ、「何言ってんだこいつ」的な表情をした]
何で俺が。
何だよ人助けって。
[自分でなければ駄目と言われ、また訝しげな表情になる。
続く言葉にも「何だそりゃ」と言うような表情]
何で人助けが椎葉とデートすることに繋がるんだ。
[疑問は絶えない。
満面の笑みは横目で見るような視線]
[冷たい流し目を向けられた。
中々良い図だが、萌えてる場合ではない。]
題して、『ミナとタカハルくっつけ作戦』!!
[何の捻りもない。]
タカハルに、ミナへの気持ちを自覚させて二人をらぶらぶにする大作戦。
君の協力が欠かせないのだよ。
[捻りの無い題を聞いて白けた顔をした]
……んなもんに巻き込むな。
大体あいつらのことなのに何で俺が関係してんだ。
何か仕掛けるんだったら、お前らが勝手にやれば良いだろ。
[横に流していた視線を壁に向けて溜息をついた]
だってさぁ。
あたしとミナがデートしてても、タカハル妬いてくれないよ…。
[眉尻を下げ、左手の力を緩めうつむいた。
パッと顔をあげ、合わせた両手を額に付け拝むようにして]
頼む!一生のお願い!
無茶なお願いなのはわかってる。
だからっ!
[顔は上げずに一言一言頼み込む。]
お礼、あたしにできる事ならなんだってするから〜〜!
そりゃ同性同士じゃなぁ…。
[呟いたところで肩の重みが無くなる。
拝まれるような形になると困ったような表情で後頭部を掻いた]
……はぁ、解ったよ。
けど失敗しても文句言うなよ。
[大きな溜息と共に承諾の意を返す。
面倒な、と思いつつもこれだけ頼まれて嫌とはなかなか言えない]
わ、わ!
ありがと!ありがと!
ミカちゃん素敵だ。最高だー!!
[背伸びして、飛び跳ねながらバクの頭をわしわし撫でた。]
部活の日の掃除当番、しばらく代わっちゃるよ。
どーだ!
…止めろ。
[流石に撫でられるとは思っていなかったためか、少し目を丸くする。
けれど直ぐに眉根を寄せ、頭を撫でて来る手を押し退けた]
あー……変に癖にしたくないからいらね。
どうしても抜けなきゃならない時は、頼むかも。
[提示された見返りには拒否の姿勢を見せる]
んじゃいつやるのかとか決まったら教えてくれ。
[それだけ告げると教室へと戻るため踵を返すのだった]
[教室に去るバクを見送ると、サヨの姿を探して歩いた。]
サヨり〜ん。
どこいったかな。
[彼女の姿を見つけたら、駆け寄って報告する心算である。]
―Ifある土曜日・喫茶アレグロ前―
ここでミナと待ち合わせだよ。
タカハルがバイトしてる。
お願い聞いてくれて、ありがとね。
[うきうきとスキップしながら、他のクラスメートとの待ち合わせ場所に移動したのであった。]
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