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よごしてもいいの?こんなにきれいなのに。そっかぁ・・・。
[涙を綺麗に拭い取って柔らかなギンの毛並みに鼻先を埋めながら、ふと炬燵の端に置きっぱなしていた自分の短冊を見つける]
あ・・・結ぶのわすれてた。
[手を伸ばして取ると、指の先で丸をなぞっていく]
ネギあにさま・・・ナっちゃん、リンちゃん・・・。
・・・あれ?
[思わず、ぎゅ、とギンを抱きしめる。
申し訳なさそうな目で、スイを見た]
ごめんなさい、ちいあにさま・・・。
誰か泣いていますか?
[声を頼りに河原を歩いていくと、赤ん坊が泣いている]
……あいや。
[泣きじゃくる子に、躊躇いがちに手を伸ばそうと]
よ、よしよし?泣いてはいけませんよ。
ええと。母さんはどうやって抱いていたでしたか……。
[ずっと遠い記憶を辿って母の姿を思い出している]
いたいなら、いてもいい。
だが、捕らわれてしまい過ぎないようにな。
誰の泣く姿も見たくはないが、泣かないと余計に辛いぞ。
泣くのは、想いが強いからこそだな、悪い事じゃない。
……忘れていること、か。
あるんだろうな。
……あんぎゃあ、あんぎゃあ
[伸ばされた手に、泣く声を高め。やがて泣き疲れたか、声はだんだん小さくなり]
うにゅ……う
[小さな手を握りしめたまま、河原にこてりと転がる]
[>>39 ギンは大げさににゃあんと頷いた。
>>40 チカの鼻が頭に当たってくすぐったそうに頭をふるふるとしている]
え?
[スイはちかの謝罪に首を傾げる。
手元の短冊を見て、自分がそこに居ないことに気づいたけれど、にこりと笑った]
おいらはいいよ。
ギンも描いてくれたんだね。ちかは優しいな。
わたしが泣くと、ナっちゃんさびしいの?
それはいやだな。
[ヌイの言葉は良く分からないが、ミナツのためにも頑張って泣かないようにしようと思った]
はんかち、すごいね。
かなしいの吸い取ってくれるの。
わたしのこころ、かぜをひいたの?
甘えるのが、おくすり?
・・・・うん!
[笑って、ギンごとユウキに抱きついた。
間に挟まれたギンは、ちょっとくるしかったかもしれない]
だめなの。
ちいあにさまもいっしょなの!
[ペンを引き寄せると、短冊に丸を描き始める。
しかし空きがなくて隙間を縫うように描かれた丸もどきは、やはり伸びきった輪ゴムみたいになってしまった。
よく見ると、ギンの丸と正確な鏡像になっているのが、分かったかもしれないが、ちかはそんなことにも気づかないまま、水色の色鉛筆でスイの丸に色を塗った]
ほら、できた!
何も泣くような事は無いのですよ。
もうここまで来たのです。
……ここまで?
[何気なく口にした言葉を自問する]
ここ、どこなんでしょうね?
[台詞とは裏腹にどこか確信めいた、安心した表情を浮かべつつ。赤ん坊を抱き上げる]
あぁ。泣き疲れましたか?
よしよし、ですよ。
>>46
え!?
[スイはちかの剣幕に気圧される。
一生懸命に自分の分の丸を描いてくれている姿を見て、なんとも言えない表情になり、ぽろぽろと泣き始めた]
あ、あ、ありがとう。ちか。
[出来上がった短冊をまぶしそうに見つめた]
バスは明日着こうが早く着いても聞き分けられようが。
[窓の外を気にしていたが]
ここまで行ったれば皆も安心するがよかろう。
俺は籠を編めば落ち着いてのが良い。
[竹籤を炙って曲げては器用に*編みこんでいく*]
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