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― 室内庭園 ―
[真ん中の噴水は、噴水というより水盆というほうがただしいのかもしれないが、上から水が零れ落ちて。
鉢にたまって周りの花壇へと流れ落ちている。
かといって通路に水がこぼれていることはなく、歩くのに支障はない]
花だけじゃなくてハーブやらもあるのか……
[花壇には色とりどりの花以外にも、ハーブだなんだとあって。
知識にあるやつならわかるが、そこまで植物に詳しいわけでもないので緑がいっぱい、だと思うぐらい。
室内に他に人影なく、一周して扉の近くに戻ったところで、さてどうするかと顎に手を当てる]
ここが例の屋敷だとしたら、噂の確認をしたいところだが。
[案内してくれたメイドを思い浮かべてみても、おしゃべりに興じてくれそうには思えない。
となると、二階ですれ違った人か、それかほかに人がいないか探しにいくか、と廊下へと足を向けた*]
[階段を一階まで降りきる。
エントランスには相変わらず、黒衣の娘が佇んでいた。
何となく話しかけにくい雰囲気に、会釈して脇をすり抜けるに止め、続く廊下の一方へ踏み込んで行き]
……さっきの展望室の真下はこっち、だよな。
[さて、この先には何があるか。
そんな事を考えながら、一見のんびり、その実、視線は鋭く辺りを見回しながら歩いてゆく。*]
……お。
[向かう方から来る姿に、瞬きひとつ]
そう、聞いて来るって事は、そちらさんは屋敷の人じゃあないっぽいね。
残念ながら、雨宿りさせてもらってる通りすがりだよ。
[愛想のいい笑みと共に向けられた問い>>44から察するに、あちらもご同輩であるらしい、と。
そう、判じたから、軽い口調でこう返した。*]
[男>>45の軽い口調に軽く肩をすくめ]
なんだ、お仲間か。
同じく雨宿りさせてもらってる、カウコってんだ。よろしく。
[屋敷の人間は、エントランスの黒衣の娘とメイドしか見かけていない。
他にいるのかどうかすらわからぬが、それは置いておくとして。
目の前の男に、軽く名乗っておく]
屋敷の人に話を聞くなら、あの娘に声をかけるしかないかなー。
[エントランスにいる黒衣の娘は、出迎えの言葉を告げたあとは口を開いていない。
なにより無表情さが、メイドたちよりさらに人形っぽく感じられてどうにも声をかけるにはハードルが高かいとばかりにため息をついた*]
はいな、お仲間でした。
俺はアルマウェル……まあ、よろしゅうに。
[名乗り>>46にこちらも名乗りで返して。
ため息つく様子に、ひとつ、瞬いた]
まあ、ここのメイドさんはよっぽど教育がいいのか、無駄話の隙もないからねぇ……。
とはいえ、あのお嬢さんも話しかけ難いというかなんとかいうか……だし。
[自分もさっき、それで避けたし、とは言わぬものの、声音には多少なりとも滲むものがある]
……助けてもらっといてなんだけど、人間味が薄いんよなぁ……。
[ぽそ、とついつい漏らした本音は、さすがに小声だった。*]
[男の名乗り>>47によろしくと軽く返し。
続くメイドたちへの言葉にはよくわかるとばかりに何度もうなずいた]
そうなんだよなー、必要なことならすらすら説明してくれるんだが。
説明したらすぐにいなくなる、という……
[続く、小声での呟きには、いままさに思っていたことだったから、一つ瞬きをし]
あー……それも、わからんでもない。
世話になっておいてなんだが、こう、ちょっと普通じゃない感じはあるよな。
[そも普通の人がこんな屋敷に住んでて、なおかつあんな手厚い対応をするのかという問題もあるが。
出てきたばかりの室内庭園のほうにも一度視線をむけて]
屋敷の中もまだ見てないところが多いが、少なくともこの部屋とかすごすぎて、
屋敷じたい、普通じゃないよなあ。
[室内庭園への扉は半分空いたまま。
中の緑が見えている*]
[ぽつりともらした本音に返る同意。>>48
自分だけじゃなかったか、と思う反面、この場所への得体の知れなさが積み重なる心地がした]
……まあ、ただモノじゃあなさそうだわな。
こんな状況でもなきゃ、関わりたくない感じ。
[はあ、とやや大げさにため息をついた後。
後ろに向いた視線を何気なく追ったなら、目に入るのは鮮やかな緑]
げ、あの下、こうなってたのか。
……強度とか、どうなってんだこれ。
[呆れ半分戦慄他半分。
そんな響きの呻くような声が零れて落ちる。
何のことかと問われるなら、三階の展望室の事にも触れて]
いやほんと。
……はやいとこ雨、止んでほしいわ、こりゃ。
[がじ、と頭を掻きつつ幾度目かの息を吐いた。*]
森の奥の屋敷とかあやしいもんなあ……
[アルマウェルの言葉>>49に、だよなー、と軽く頷きつつ。
噂の真相をたしかめにやってきた身としては、好んでかかわりに来たわけだからそこのところは、笑ってごまかした]
強度? へー、三階は展望台になってんの?
そりゃすげぇ。
二階に客室がたくさんあったことといい、不思議なつくりの屋敷だなあ。
地下もあるらしいし、そのくせ屋敷の住人は少ないっぽいし。
なんなんだか……
[三階の話には驚いて瞬き。
後で行ってみようと呟きをこぼす。
雨が止めばいいという言葉には同意の頷きを返しながらも]
まー、雨が止むまでは、ありがたく世話になるしかないもんな。
[しかたない、と肩をすくめた*]
[言われなければ気にしない、故に笑って誤魔化された部分には突っ込む事もなく。>>50]
おう、雨のせいで、今はほとんどなんにも見えんけどね。
確かに、妙な作りだよなぁ。
しょっちゅう人が通るような場所でもなさそうなのに、ここ。
[じゃあなんでいるんだ、と言われたら、事情があって、というしか無いわけだがそれは一時置いといて。
地下がある、という話題は記憶に刻んでおいた]
まーね、雨が降ってる間は、身動きとれんしねぇ。
[肩を竦める様子に、こちらが浮かべるのは苦笑い。*]
晴れたら眺めはよさそうだけどねぇ。
[実際、上からあの緋色を眺めたらそれはそれで絶景じゃないか、とは思うのだがそれも晴れていればの話]
ん、そうだな。
押し掛けてきた見ず知らずへの厚意は受け取っておきますか。
[それ自体は構わないから同意して。
どーする? と問われる>>52と緩く腕を組んだ]
んー……とりあえず、そこの庭園は見ごたえありそうだし。
ちょっと、覗いてから大広間に行くわ。
[空腹は感じているが、室内庭園と言うのも興味がある。
だから、まずはそちらの好奇心を満たす事を優先する事にした。*]
おう、それじゃ楽しみにしていよう。
[見ごたえあるのは間違いない、という言葉>>54に楽し気な笑みを刹那、掠めさせ]
ああ、んじゃあ、また。
[こちらもひら、と手を振り返し、扉の向こうに見える緑の空間へ向けて歩き出した。*]
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