189 あおいろ幻歌
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[声をかけたことで見えていなかった少女の顔が覗く>>40。
「おじー、ちゃん?」と呼ぶ声>>41。
髪色と同じく聞き覚えがあるような無いような]
……んむ?
[記憶を呼び起こそうとする間は他よりも長い。
ウミには子も孫も居らず、そのように呼んでくれるのは灯台守をしていた時に遊びに来てくれた子達ぐらい。
記憶の靄奥にある少女の面影を引き寄せた時、記憶から消えかけた歌声が脳裏を過ぎった]
(42) 2016/07/20(水) 22:50:53[街の通り]
──…おぉ、もしや。
君は歌を歌ってくれた、……あぁ、すまぬ、名前が思い出せぬのじゃ。
[件の日、名前も聞いているはずなのに、どうしても思い出せなくて。
申し訳なさそうにしながら少女に歩み寄った*]
(43) 2016/07/20(水) 22:51:00[街の通り]
…人が、誰か。
狭間に零れ落ちた、って。
多分…あたしの、せい、だ。
[呟いたコエは、呆然と、不安の、両方を携えて]*
(*3) 2016/07/20(水) 22:53:54
[>>42こちらを見る顔は、何かを思い返す様。
ゆっくりと時間が過ぎて、その表情が変わっていくのを見]
やっぱり。
そうだよ、アタシ達皆で歌聴いてもらってた。
覚えててくれたんだ、おじーちゃん。
[>>43歌を、という言葉で確信に変わり、なつかしさに破顔した後。
名前を問われて、あぁ、と頷き]
アタシもう随分海行ってないもん、仕方ないよ。
(44) 2016/07/20(水) 23:05:44[海辺の街角ふらふら]
[海岸に人気は無い。シオマネキがのこのこ歩いてるだけだ。
砂浜に打ち寄せる波の音だけが静かに...えーと、静かに?]
あっちから、聞こえてくんだよなあ...
[知っているようで知らない歌、どこかで聞いたような歌声は、海の方から響いてくるのだと、俺はどこかで確信していた]
(45) 2016/07/20(水) 23:08:07[海岸の方]
伊万里。イマリだよ、おじーちゃん。
ほら、あの子といっつも一緒だった──
[そう言いかけて、ふ、と声が詰まった。
あの子。そうだ、いつも一緒だった。
イマリちゃんって呼ばれて、アタシも名前を呼んで返して。
お嫁さんにしてねって、そんな約束もしていた──あの子は、──]
…おじーちゃんも、あのウサギに頼まれたの?
[何かを振り払うように頭を振った後、ウミに向ける笑顔は微か、強張っていた**]
(46) 2016/07/20(水) 23:08:34[海辺の街角ふらふら]
……はい?
[不意に届いた声>>*3に、上がるのは惚けた声]
人が消えた……君のせい、って?
[呆然と不安と、二つを帯びた声。
その意を問おうとした矢先]
(*4) 2016/07/20(水) 23:10:30
[しかし、これ本格的にどうなんだ、と。
そんな事を思ったその時、視界の隅を白い影が過った]
……っ!
[てんてん、てんてん、と跳ねる兎。
立ち止まったそれが綴る言葉>>#1は、見事なまでに突っ込み所しかなくて]
いやまて、それで済ませていいんかい。
[自分もてきとーな事を言ってはよく突っ込みをもらっているが。
こいつ俺の事超えてないか? なんてちょっとだけ思ってしまったのは許されろ。
なんて思っている内に消えて行く兎に、は、と一つ、息が落ちた。*]
(47) 2016/07/20(水) 23:10:42[海辺の街中]
……いや。
君の……ってか、君だけのせいとはいわんだろ、これ。
[そう思うのは、少なからぬ同調を引き起こしているが故か]
人が減れば、ってのは俺も思ったし。
連帯責任って事にならん?
[できるだけ、軽い口調で紡ぐのは。
一人で背負いこむ思考を嫌うが故の事。*]
(*5) 2016/07/20(水) 23:11:17
合唱部員 イマリは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2016/07/20(水) 23:12:06
合唱部員 イマリが接続メモを更新しました。(07/20 23:12)
[ご丁寧に海岸に落ちてる流木にまで朝顔が絡まって咲き乱れてる。
そういや、ここの朝顔って全然萎れないよな。時間も止まってるってか?
ああ、そういや「時計」が壊れてるとかなんだっけ?]
まあ、いいけど。
[流木に腰掛けて、海を眺めながら団扇で風を呼ぶ。
聞こえ続ける歌は、もう耳に馴染んで、うるさいとも感じなくなってきた]
(48) 2016/07/20(水) 23:16:35[海岸の方]
[懐の手紙を読もうという気は失せていた。
心を急かすような朱の線を引いた手紙から目も心も逸らして。
俺はあおい波を眺めてる]
そらのあお うみのあお
あしたさくはな あおいはな...
[波間から聞こえる歌に合わせるように、無意識に声が零れる。
時が止まったこの場所でなら、俺もただ、留まっていられるだろうか?]
(49) 2016/07/20(水) 23:22:07[海岸の方]
なみにゆられて どこまでも
はなをたづねて どこまでも
(50) 2016/07/20(水) 23:22:55[海岸の方]
[どこかに、他に人がいるって気はしてる。
でも、それを探す気にもなれねえのは]
『見つけないで』
[そんな声が、歌と一緒に聞こえてくるような気がするから、かな?]
(51) 2016/07/20(水) 23:27:04[海岸の方]
あぁ、あぁ、覚えているとも。
ばぁさんと二人で聴かせてもろうた。
[ウミは少女の言葉>>44に何度も頷き、懐かしげに笑みを浮かべる。
幼かったあの子の大きく成長した姿に胸が熱くなるのを感じた。
まるで孫の成長を喜ぶかのよう]
そう、そうじゃ。
伊万里ちゃんじゃ。
ほんに懐かしい…。
[名前を教えてもらい>>46、改めて言葉にすれば記憶も鮮明に甦ってくる。
幼いままの子供達の顔が次々と浮かんで来た]
もう随分と経つものなぁ…。
他の子達は元気かね?
[あの子、と示される言葉を受けて、共に歌ってくれた子達についてを問う。
けれど見れば少女 ── イマリは何かを振り払う仕草をして、別の問いを投げかけてきた]
(52) 2016/07/20(水) 23:30:37[街の通り]
[強張る笑みは現状の不安を思い出してのことと思い、案じる色を顔に浮かべながら、イマリの肩に手を添えようとする]
伊万里ちゃんも兎に会うたか。
わしも頼まれたでの、探してやることにしたのじゃが…。
どうもそこらに落ちてるのではなく、誰かが持っておるらしい。
[問いかけに答え、次いで自身が得た情報からの推測も口にした]
姿が見えなくなっとる者もおるようじゃし、早いところ探してやらんとの。
……あぁ、伊万里ちゃんは持ってはおらんかね?
[疑うと言う訳ではなく、拾ってはいないかと言う意味で口にしたが、相手にどう捉えられたかは分からない*]
(53) 2016/07/20(水) 23:30:44[街の通り]
灯台守 ウミは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2016/07/20(水) 23:32:40
化粧師 ンガムラが接続メモを更新しました。(07/20 23:35)
[>>*4呟きに返ってきた声は、最初要領を得ないようだった。
>>*5けれど、その次に続いたコエは、どうやら事態を飲み込んだようで。
軽い口調と、連帯責任という言葉。
それがゼンジの気遣いだとは、けして聡いわけでない自分にも伝わった、だから]
……………うん、なる。
[年相応よりは幾分幼さの滲む肯定を返したあと、少し、笑って]
ありがとう、善司さん。
[感謝のコエを小さく紡いだ**]
(*6) 2016/07/20(水) 23:39:02
学生 ハツネが接続メモを更新しました。(07/20 23:39)
[投げた問いに返るのは、肯定。>>*6
幼さを感じさせる声音と、笑う気配に小さく息を吐いたのは気づかれたか]
礼言われる事じゃあないと、思うけどねぇ。
[吐息は直後に笑い声にかき消され、軽い調子のまま、さらりと言葉が返される]
ま、取りあえずはあれだな。
前向きに目的に向けて進むって事で。
[消えている、隠れている理由を知る。
そのためには不可抗力も已む無しと。
それが自分の意志かそうでないかも曖昧なまま、そう、思い定めて。*]
(*7) 2016/07/20(水) 23:48:14
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