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ウェンディと同じ年扱いされるのはちょっと…。
[苦笑した。]
自警団長は本気なのは確かですね。お父様と何か深刻に話しあってたみたいですから。
そもそも、魔女って何なんですか…? お伽噺じゃ…。
[ああもちろん恋ではないです、とは言わずにおいて]
少し、換気した方がよさそうですね。
[もう一つ言いかけた、村の外で聞いた魔女狩りの噂も飲み込んで、集会場の窓を開けた]
この辺り、昔魔女が居たとかなんとかそういう話があるんだよね、確か。
ニーナも知らないみたいだったな。
[『お伽噺』という言葉に小さく笑う。
開かれた窓から差し込む西日が、テーブルの上の古書に注いだ]
アーヴァインは何を調べようとしていたのかな。
[開かれていたのは、処刑される魔女の挿絵のページ。
肩をすくめてヒューバートを見やる]
他の地方でもこういうの根強いんですか?
魔女が居た?
それで、この村が魔女の村だからとか言うんでしょうか…。
[窓から入る風が妙に薄寒く感じられた。]
何を調べているかは、危険だから聞くなって言われました、ね。
[集会場でまず目に入ってきたのは、
年齢をそこそこ重ねた男二人の奇妙な舞だった。]
――サバトでも再現するつもりですか?
縁起でもない…。
[溜息混じりに指摘する。
魔女狩りの再来と、奇妙な噂が飛び交うこの時期にと、
洩れる声色は、暗い。]
それに…如何見てもヴィン先生の踊りは、
恋のおまじないには効きそうでもありませんよ。
[寝ていたとの答えと否定に僅かながら安堵の息を零し。
笑顔を取り戻す。]
大丈夫よ、あんなのタダの心配性なだけなんだから。
魔女狩りなんてバカバカしい…。
[明らかな虚勢ではあるがハッキリと言い切ります。]
そうですね、年頃のお嬢さんに失礼なことを。
[>>43苦笑する娘に目尻の皺を深くして]
魔女というのは――いわゆる魔法を使うような人かどうかは……私はいないと思いますけれど。
[>>45開かれたままの本に目を落とし]
まあ、まあ、いろいろですね。
迷信から、真実が折れ曲がったものまでありますよ。満月の夜に出歩くと、人ではない者に食べられる、とか。
[空気の入れ替えと、開け放たれた窓からそよぐ風は、
どこか肌寒く、奇妙な気分にさせられた。]
へぇ、この村って魔女が居たんだ。
[次々に広げられる古書を一瞥し、
気になるものから手にとりページを捲る。
先を強請る少年の指先には、
拭い去れなかった他人の朱色の体液が、
所々赤黒く変色し、こびり付いていた*]
真実か否か、区別のつかないものだらけで……ですが、魔女狩りを神聖視している者がいる、という噂も聞いたことがあります。
まあ噂ですから真偽はわかりませんが。
[本棚から、別の本を取り出しては先をめくり]
では、我々の誰かは魔女の末裔である、とか?
[>>51サバトとため息をついた青年の声に、冗談めかして言葉を返す、本から目を上げないまま]
ただの昔話でしょ、魔女なんて。
[一蹴するが気にはなるようで本を目で追うウチにページを捲る指が目に入った。]
ラッセル? どうしたの、その手。
何か変な色に・・・?
[不思議そうに呟くと手を伸ばしてラッセルの手を取ろうとしました。]
[視線はラッセルの指先に留まり、眉間に皺が寄った]
怪我でもしたのかい?
[それは、診察室で問いかけるのと違わぬ*口調*]
? 残念─……?
[何かを言いかけ黙り込む]
あ。そうだ。
明日、私が彼の霊が「クインジーさんに襲われた」とか言い出しましょうか?
見たことがありますが、やったことはないのでどうなるかは分かりませんが。
そんなこと言って大丈夫なの?
貴女が犯人扱いされて拘留なんてことになると色々困るわ。
できるのならお願いしたいところだけど。
─裏庭─
[強い風にシーツが大きくあおられる]
かぜ、強い。
[腕で風をさえぎりながら、視線は村の中央にある集会場へ]
遅いですね。落とし穴にでも落ちてるんでしょうか。
だ、大丈夫だよっ!
――あ、ごめん…シャロ。
シャロの手を汚したら…いけないと思って。
[伸ばそうとした厚意を一蹴して。
次の瞬間、滲むのはひどく後悔をした表情。]
…ヴィン先生も、ありがとう。
ちょっと、ね? ナイフで切っただけだし。
これ位なら舐めておけば平気。
[細心の注意を払って、医者の申し出は断り。
ポケットにねじ込んでいたハンカチで、
指先の赤を乱暴に拭った。]
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