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[それ程遠くではない場所から聞こえた銃声に、しばしその場でうずくまる。
音は二発?]
もうやだ、おうちに帰りたい。
[半泣きになりながらも、銃声が聞こえた場所へ、吸い込まれる様に歩いて行くだろう。
何故なら、おいしい匂いー血の香りーがするから。]
…匂いがする……。
何処か、懐かしい、匂い、と血の匂い。
鉄錆た、……――――――…
[手を、ゆっくりと持ち上げ口元に這わせる。]
[その場を去ろうとしたその時、自分に向けられた視線を感じる]
……ん?
[振り返り、それは錯覚だと知った。
視線の先にいる男の、両眼は布で覆われ隠れている]
なーんだ、さっきの薄汚れたニンゲンね。
[こっちの声は聞こえていたか。
先程の嘲笑と同じ声とは気付かれただろうか。
翼はためかせ、ビルの隙間を縫うようにすると、男に確実に声の届く距離まで近付き]
どうしたの?
さっきの女の子の傍にいなくていいの?
[掛ける声にはからかいの響きがあった]
[大気の流動。小気味良い翼の羽ばたきの音が耳朶を打つ。起こした風か元から街に吹く風か、その双方かが前髪を揺らす。]
……何故?
[有翼人の嘲笑も、先の音>>22が遥か高みからだとしても――何らかの意識が向けられる切っ先を感じていただろう――、何処か自意識から遠い所で、間近の存在と同一のものであると感じられた。]
傍に、何故?
[問いに、問いを返す。有翼人の位置から、地べたを這う生き物の声は聞こえるのだろうか。]
[何故? と問い返す声。
かつては街燈だったであろう柱の上に足を乗せ、羽音を止めると、目隠しの男に向き直る]
べーーーっつにー。
あの子、イケニエでしょ? 死んじゃうんでしょ?
可哀想に思うなら、見送ってあげればいいのにーって。
[男と供犠の娘がどんな関係なのかは知らない。
からかいの種さえあればいいのだ]
それとも、あんたも「救い」とか信じて彼女を捧げたクチだったりする?
[にたにた、と口の端を上げ意地悪く笑う。
相手には見えぬだろうが、口調から伝わるものはあるだろうか]
[>>54 何だと問われ、身体をビクンとさせる。]
あ…、あの。その人たち、死んでいるの?
あなたが殺したの?
[泣きそうな表情で、相手を見る。怖い目、訛りの強い喋り方、すごく怖い。]
[既に口元のそれは会話により消えている。]
見送る。 [否] 送る
[音をリピート。胸中の容にならないものが型をとる。残りのもの>>46全てが、この型ではなかったが]
……――――
[沈黙は一拍、二拍、そして三拍目の合間。]
仲間じゃないよ、この人知らない。
[質問には即答で答える。]
僕はベルンハードって言うんだ。
お家に帰るはずなんだけど、お家がどこか分からなくて歩いていたら、銃声が聞こえた。
あなたもお腹が空いたから、この人殺したの?
[澄んだ目で問いかける。人はお腹が空いたら人を狩る事を疑問視していないから。]
ふうん?
[三拍を空けて同意した男に、半目の視線を送る]
人を食ってみたり、哀れんでみたり……。
ニンゲンにとって、同族って何なのかしら。
[前者は眼前の男を指して言ったことではないが、どう伝わろうが気には留めない]
ま、あんたもじゅうぶん「かわいそう」よ。
アッハハ!
[言葉とは真逆に高らかに笑う。
そして、しばし遠巻きに男の様子を眺めているだろう]
[帰ってくる答えに、驚きとそれ以上に呆れを向ける。]
家ェ? 迷子って、お前……
[しかし、最後の言葉には、息を詰まらせた。
そうして、それを自分なりに理解する。]
……そうダナ、俺は、生きるタメに殺す。
[冷えた声が肯定する。
澄んだ瞳は、この世界に狂う証。
それを哀れむ事も、拒絶する事も、賛同も勿論、しない。
それは逃げた弱さであると同時に、順応した強さでもあると思うから。]
俺はモウ、十分頂いタ。
残りが要るならやるガ?
[こちらに敵意が今のところだけでもないのなら、軽い警戒を解いて。]
[高らかな笑いに反応なく、有翼人の遠慮ない視線にも、緊張する様子はないようだ。]
おちて、何しに、来た?
[何時か聞いた言葉の記憶を、
指先でなぞるように、たどたどしく問いかける。]
生きるために殺す、じゃあ僕と同じだね。
でも、僕はお腹いっぱいだから、それはあなたにあげる。あなたの獲物だもの。
[相手も食べるために殺したと思っている。]
にいさまがね言ってたよ。お腹が空いたら食べてもいいけど、無闇矢鱈に殺したらだめだよって。
食べ物が減るし、狩ろうと思って返り討ちに遭う事もあるから。だから、あなたも気をつけてね。
[相手の事を怖いと思っていた事はすでに忘れた。この人は美味しいかな?今はお腹が空いてないから関係ないけど。]
[亀裂の端へ片掌を置く仕草は無造作のようでも、
指先を吸い付かせ、見えない罅を宥める手つき。
階段の途切れる下階から体を引き上げながら
男が空き手で放るのは、封切らぬ酒瓶が一本。]
( ― 2012年 ― )
[ラベルに書かれた年代を、相手に確かめて。]
( ― それ なにがあった年? ― )
[尋ねたいような空惚けたような面持ちで紡ぐと、
暫し執行人の横顔を眺め…ふしと煤煙を漏らす。]
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