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[竹篭を床で揺らして調子を確かめては手直しを加える]
少し調子の外れていようが、温かみはあろう。
[穏やかに微笑むその口からは、静かなハミングが子守唄のように*紡がれていく*]
……つれないなぁ。
[眉を寄せながらもくすぐったそうに笑った。
ふわりと微かに揺れる、白の衣]
煙草を吸うより、我慢が身体に悪い事もあるんだ。
摂生に努めるべき者がとは思うが。
[言い訳がましく言って、口元に手を当てた]
あら、今でも私はユウキさんのことを世界で一番好いているのがわかりません?
それはもう、多額の保険金を賭けるくらいに。
[ヌイの紡ぐメロディに目を細め、窓辺へと近づく。
窓枠に寄りかかり、庭に降る桜の花弁に*手を伸べた*]
きーんらんどーんすの 帯しめなーがら
はなよめごーりょうは なーぜ泣ーくのだろー
ぶーんきんしーまだに 髪結いなーがら
はなよめごーりょうは なーぜ泣ーくのだろー
[襖にもたれかかったまま、口ずさむ]
[不意に反対の襖が開き、ギンが滑り込み
袖を引っ張った。]
おお、ギン。呼びにきてくれたの?
いい子だね。[そっと頭を撫でる。]
…でも、もう少しこうしていたいなぁ。
…。
[けれど、ベックが部屋を覗き込み、
お茶の間へと呼べば、泣きそうな顔で笑い、
ギンを抱きしめたまま、ちゃぶ台に座るだろう。]
…今日はスイがご飯作ったのね。
…なんか、兄ちゃんにすごく失礼なことを
言われた気がするけれど、気のせい?
後で拳で語り合おう。
ん?大丈夫よ、ギン。
ちゃんとアイアンナックルはめるから。
15歳の誕生日に母さんが贈ってくれたのよ。
-ギン-
[からりと開いたふすまに転がり込むと、アンにぎゅうっと抱きしめられた。
アンの強ばった表情を心配しているのか締め付けられすぎて苦しいのか、にゃあにゃあと鳴く。
やがて腕の力がゆるむと、アンの頬に頭をすり寄せてごろごろと喉を鳴らす。
抱っこされたまま一緒に居間に行き。
もりもりとご飯を食べるアンの膝の上で丸くなった]
-スイ-
[>>55 撫でられる薄い背中も、ちかの背に回された指先もかすかに震えている。
こくこくと頷いて、笑おうとするがうまく行かない]
うん。嬉しいときも、涙出るみたいだね。
あったかい……。
[袖で涙を拭こうとして──シャツはミナツに渡したままなのに気が付いた。
あばらの浮いた白く細い上半身。
真っ赤になってちかから離れる]
ご、ごごめん!
おいら、着替えてくる。
[別の意味で涙目になりながら、自分の部屋に*走っていった*]
[突然謝りながら駆け出したスイに、しばし訳が分からずぽかんと]
あ、短冊・・・。
[ふと短冊を握り締めたままであることに気づき、スイを書き込んだ短冊を、ギンが持ってきた笹にしっかりと結わえ付けた。
既にみっつの丸が色褪せて見えるのを、気のせいだとばかりに頭を振って小さく唇を噛む。
部屋に戻ってしまうと、その間にまた誰かがどこかへ行ってしまいそうで、ちかは再び炬燵に。
やがてするりと睡魔が侵入してきて・・・]
― 夢 ―
「おなか、すいたな・・・」
[ちかはぽつりと呟くと、のろのろと起き上がり覚束ない足取りで川原へと向かった。
河原では、そよ風に揺れる薄桃色の春紫苑を愛でることもなく、虎杖をぽきりと折ると、地べたにぺたりと座り込んで表皮を剥いて齧りだした]
「・・・・・」
[無言で次々と手折っては齧る]
「あっ、ちかだ。またイタドリ食ってるぞ」
「やーい、イタドリー」
「もうお前、名前をイタドリに変えろよ」
[通りがかった子等が、ちかを囃し立てる]
「イタドリだけじゃないよ、ウドもセリも、いろいろ食べるよ」
[的外れなちかの答えに、どっと笑声が上がった。
なぜ笑われているのか分からないちかは、戸惑いの表情のまま俯いた]
― 夢・*了* ―
[アンを呼び、一度部屋へ戻っていた。
無言のまま、自分の部屋で探し物をする]
……。
[何を探しているのか。何を思い出しているのか。
そして何を忘れているのか]
[やがて、息を吐いて部屋を出る。
何も。見つからなかったから。]
――荘周は夢の中で。
[茶の間へ向かいながら、小声で続ける。]
――蝶になって、ひらひら飛んでいた。
[そこまで言って、息を吐き、頭を振る。
そして、茶の間の空いた襖から顔を覗かせた]
ただいま。
[それだけ言って、もぞもぞ炬燵に入る*]
-自室・スイ-
[ぴしゃりと音を立ててふすまを閉めて、そのままふすまに寄りかかり、ずるずると座り込み、膝を抱えて丸くなった。がたがたと震えている]
怖い。
あんなに小さくて細くてやわらかいから──おいらまた、壊しちゃうかと思った。
[膝を抱える手の関節は力を込めすぎて白っぽくなっているが、痛みを感じている様子は無い]
ちかはみんなが居なくなって、不安そうだった。
おいらが、ちかを傷つける前に、みんなのところに行った方が幸せなのかな。
……ちかが居なくなったら、じーちゃんもとーさんもかーさんもにーさんたちも、ねーさんも悲しむのかな。でも、みんな行くから寂しくないよね?
そうだよね……?
[誰かに聞かれないようになどという用心はなく、ぽろぽろと涙をこぼしながら*自分に言い聞かせていた*]
旅に。
[買物から帰ってきて、ユウキが残したメモを音読]
お夕飯出来たわよぉ。
[居間に運んだのは手巻き寿司の材料]
お好きに召し上がれ。
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