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[扉脇に背をつけて携帯を取り出した。
画面を見て眉を寄せ、あれこれと弄る]
ここも廃屋か。
[慣れない操作に悩みつつメールも一つ送信する]
『赤屋根の廃屋に居る。近づくなら連絡しろ』
[家捜しは反応を少し待ってからにもしようと、そのまま壁に*寄りかかった*]
(混乱の中ならどんなささいな情報でもいいからほしい…くそ。)
………。
好きにしろ…。
[小林の思わぬ発言に驚く]
…まだお前は使えるからそんなこと気にするな。
[俺なりの励ましたつもりだった]
そいや、さっきなんか来てたよな。
[来ていたメールを確認する。
殆どは既に知っていたことだったから、眉を顰めながら画面をスクロールさせ]
……へ?
[最後に書いてあった“知らせ”に、動きを止めた]
[強張った表情で、ミナツを見た]
お前……
……“赤”なのかよ。
[低く掠れた声で言い。
荷物をしっかり持ち直して、じり、と*後退る*]
……ぐっ!
[自然と銃は向ける気にならなかった]
(…情が移ったか…?)
[一気に言われ動揺するが、小林に聞こえるぐらいの声で叫ぶ]
…ったく、なんだ。
解りたくも無いな、そんな乙女心には!
…俺には無縁だ。
[銃を構え直して、小林の後を歩いたり、走ったりしながら*追いかけた*]
[携帯の着メロで眼を覚ました。少し寝すぎたことを後悔しつつメールを見た]
くそ、何が【生存おめでとう!】だ!殺し合いをさせといてふざけたこと言ってやがるぜ。追加でデイバッグが支給されたみたいだが取りに行くのはやべぇな・・・今からじゃほぼ確実に待ち伏せにあうだろうしな。
さっきつくった弓も2〜3回ぐらいしか射てないだろうし、まいったな・・・
仕方ない、明るくなるまで待って仲間を探しに行くか。一人で生き延び続けるには無理がありすぎるぜ。
[体力を温存するために再び横になった。]
[横になりながら色々と考えている。降ってわいたような不条理に憤りを通り越して泣きたくなってきた]
(アンが死んだのか・・・良い奴だったのに・・・本当は何かのドッキリで板かなんか持ったADでも出てくるんじゃねえの?って淡い期待もあったんだが、どうやら本気で殺し合いをしなきゃいけないらしい。
くそったれ、何がプログラムだよ!俺たちを殺し合いさせて一体何の意味があるってんだよ!しかもバッグの中身がコンニャクって何の冗談なんだよ!こんなもん何に使えってんだ・・・
昨日までは部活やって帰りに蓬莱軒でラーメン食って、帰って風呂入って寝るって平和な毎日だったのに何でこんなことになっちまったんだ・・・)
[色々と考えているうちにいつしか深い眠りに落ちていった]
ぶぶぶぶ…
[歩いていると、再び携帯が震えた。
ヤスナリからのメール。]
『TO ヤス
そちらに向かってるよ〜。
近くについたらまた連絡するね。
できれば合流したいな。』
[とりあえず、『自殺』の危険は回避した。
リウとヤスナリが生き残る道は、勝利ではなく脱出・もしくは首輪の破壊。
その話は、監視が予想される携帯ではできなかった。]
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