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[情報屋の問いかけに、そのマンホールからでは無く、近くの建物から、ひょこひょこと小さな2つの影。
全く同じ顔をして薄汚れたボロを纏う子供は、情報屋の『目』『口』の一つ、いや、二つ。]
――地下を通じて噂を流ス。
『異形ガこの街ヲ異形ノ楽園にしようと狙い、
数名の偵察を向けタ。
偵察ヲ殺サねば、
この街ハ異形に乗っ取らレルだロウ。』
ミョイネン爺の知恵ヲ借りれバ、もっと臨場感溢れル噂に出来るダロウ。
[チャリチャリ。
差し出された薄汚い手に、それぞれコインを数枚落とす。
この街で最も信頼する2人の頷きを、にたりと哂い見送った。
あとはこれで、一般人が『異形弾圧』に動くのを見守ればいい。
――これが、『情報屋』の戦い方。]
[砂塵の街の鳴動。
―――…其れは何時から生まれたのか。
神へ生贄を捧げようとしていた夕刻よりも、ざわつく大気。狂想ではなく、滲む恐怖に彩られた狂騒。
一つの狂信に支えられた教団に比べ、種々な想い渦巻く代わりに根底にあるのは共通した意識。砂塵の街への帰属意識より来たる感情。自らの棲家を護るという結託感。]
…――――……、
[有翼人の矢から逃れ、ベルンハードの元へ戻ろうとしていた男は廃墟の中で身動きせず、少しずつ変わり始めた街の気配を全身で感じようとする。]
[今は未だ大きなうねりではない。
だが時を置けば、街を呑み込むうねりとなるだろうか。]
[正気ある者をも駆り出すには、
何も狂気に堕とさずとも良い。
その良心や不安を煽り刺激してやれば良いだけだ。
其れだけで羊の群れすら地を踏み鳴らす暴徒と化す。
隣人との緩やかな繋がりが、見えぬ大海へ漕ぎ出だす羅針盤となる。喩え星が見えずとも。]
[ウルスラとの応対を終えると
街に数か所ある隠れ家の一つへと向かう。
武器庫の鍵を開けて手にしたのは馬鹿デカイライフル。
ウェザビー・マグナム…アフリカ象やサイを一撃で屠れる程の破壊力を持つ銃で、
クジラの密漁等にも使われ話題になったか。]
……化け物には化け物用のライフルネ。
木端微塵にして報酬がぽり貰うですヨ。
[馬鹿デカイライフルを肩に背負い、
腰には愛用している2本の小太刀。
苦内数本と手榴弾、etc…
軽装が常の女がいつになく重装備なのは、
獲物に対する恐れもあってか。
それでも、持ち前の機動力を損なわないように
気をつけてはいるのだが]
……ホントは待ち伏せして、クレイモア畑に誘導して
影も残らないくらい爆殺するの一番けど
行動見えない化け物にそれ、無理ネ。
[カウコに囮にでもなってもらえばよかった
そう思いながら、異形を探し街を彷徨い歩いた]
[最初に浮かんだのは、身を潜めやり過ごす事。
だが、真実はどう在れ、ベルンハードを「完成品」だと感じていた。その為に、動かぬ思考の中で緩やかな逡巡をしている。]
……―――……、
[身体に凭れ掛けさせながら、弓型のような槍を持ち、その上でもう片方の手で拳を作ると、ぐぅっと開くようにする。
槍はばらばらに解け、砂塵は零れ落ち、硝子や金属片は渦巻くように漂う。
ゆら、ゆら、と指先を上下させ、
この先如何するか定まらぬ侭、瓦礫に背を預け、]
[壊れゆく世界の端は、何処にあるか知らず]
[夜盗よけのバリケードが築かれたアリーナ
瓦礫の裡に歪んだ鉄扉閉ざす地下駐車場跡
乱雑に積まれた廃コンテナのうちのどれか
囁かれる噂、突き合わせられる額、目配せ。
ざわめきを感じ取る頃合より――時は戻る。]
― 回想・砂塵の街 ―
[砂塵に足元取られる、静寂の廃墟。
岩塊に凭れ、漸うに立つ軽業師の姿。
深呼吸。サンテリの剣を疵ある胸に受け、
深くひしゃげていた気管が僅かだけ戻る。
ヒュウヒュウと吹子(ふいご)になっていた
呼気の荒さも苦しさも次第治まっていく。]
は、ッ…
[完全燃焼状態を脱した体内の「炉」が、
また僅かに燻り始め溜息が煤煙となる。]
[熱源に寄生するいきものは、
ぐしゃりと前髪を掴み俯く。
隙間から覗く硝子玉の如き瞳。
来る何者かへ向けられる視線。
――軽業師は未だ陽炎を纏い、
見るものの視界裡へ*揺らぐ*。]
謝る?僕は壊していない。鳥が壊した。
謝ってほしいなら、あいつに言えば。
[変化を解き、体を起こしながら悪態をつく。この臭い、この嫌み臭い声、聞き覚えがあるが...、もしや?]
お前、マティアスと同じ臭いがする、嫌な臭いだ。
お前も...実験体ーきょうだいしまいか?
[手元の肉切り包丁をぐっと握る。傷口は血が止まらず、組織が壊死し始める。いざとなれば喰うしかないが、相手の雰囲気が強襲を足踏みさせる。]
[もう片方の手で、
抱き寄せていた酒瓶の表面をなぞった。
――――2012
有翼人にぽつり投げかけた時>>37>>65の気配の変化。その変化に引っ掛かりを憶えながらも、行動への還元は思い浮かばず。]
……―――…、…行か、なきゃ……。
[心地良い路に潜り込むナイトウォーカー《みみず》のように、ベルンハードと別れた場所へと向かい始めた。*]
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