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>>55>>62メイ
……すまない、メイ。
私がふがいないばかりに鍋が、鍋が……。
[両手で顔を覆って、うわ言のように『鍋が』と繰り返す]
[おそるおそるといった風に指の隙間から鍋を見やる]
!!!!!!!
奇跡、か、これは。
[そこには元気に料理となった野菜たちの姿が!]
[食器をメイに頼み、自分は大鍋を広間へと運ぶ]
今日は良い日だ。皆食べてくれ。
[誰かが毒m……口をつけるのを見届けてから、自分も食べ始める]
うむ、旨い。
そういえばいつだったか……。
娘が「お父さんのごはんおいしくない!」と家を飛び出したことがあったな。
今となっては良い思い出だ。ははは。
[娘の逃亡先はお隣さんの食卓だった。
お隣さんの名前は―――]
(はて、『コーネリアス』という名だったか?)
[わずかに残る違和感]
―厨房―
[厨房から顔だけ出して様子を伺っていたヒューバートと共に惨状・・・もとい料理場へ]
おっちゃん鍋放っておいたの!?
ちょ、焦げちゃう焦げちゃう!っていうか凄い煙なんだけど・・・なに入れたらこんな魔女の鎌鍋みたいになるのよー!
[当のヒューバートは顔を両手で覆いながら「ナベガーナベガー」と呻いている]
・・・今度きっちりと料理教えてあげるからね。
でーぃ、蓋を開けてみれば分かるよっ!
「パカッ」
[鍋の中には―――新しい生命の息吹、野菜鍋(ヒューバートワールド)―――が奇跡的に存在していた]
うん、すっごい意外だけど普通の鍋料理だね・・・
[「スモーク」がいつしか馥郁たる料理の香りを乗せている。]
うわぁ、ご飯の時間ですか?
僕も配膳手伝いますよーー!
[実のところ、真っ先に食事にありつきたいだけなのであるが、>>62メイの背中を追いかける。]
[ぐらりと]あ。
また。眩暈…だ?
あれ以来食事は『コーネリアス』の世話になっていたな……。
……いや……?……ここ数年は自分で料理を……。
[料理の腕が上達したわけではない。何度か鍋をダメにした覚えもある]
(娘が料理をしていたわけでもない……何故だ?
娘も「おじさんのごはんがいい!」と言っていたのに……)
[記憶の中の食卓。
テーブルの向こうに娘が、いない]
―広間―
[食事の準備を終えて皆で鍋料理を囲む]
さーて、ご飯できたよー!ほらほら、きちんと食べないと全然元気出ないよ!
結構量があるからジャンジャン食べてね。
ほら、ギルにーちゃんそんな端っこにいない!
ユージンさん食べるのちょい待ち!ステラさんと一緒に食事のお祈りを済ませてからだからね!
ってこら、ハー君摘み食いしない!・・・まぁ、毒見役って事で許してあげるけど。
[ワイワイと準備を整えながら暫し食事タイムへ]
(こんな風にかつて、もっと小さな背中を追いかけたことがあったか―?)
―もはやいつかは解らない時―
「ねえねえ!おおるばんがーさんちに赤ちゃん生まれたって!」
うぉーるばんかーさんちだろー、―テラ?
「それもちがう気がする…。」
で?男の子?女の子?
「男の子…だったかなあ…。」[その声は少し不満げに響く]
やったっ!弟だあっ!
「違うよぉ、――ネリアスのママの赤ちゃんじゃないじゃなあい!」
えー?ちがくないよーー!
[と、走り出す少女の背中を追いかける。]
[>>73のメイの声に石像が息吹を取り戻す。]
あれぇ?配膳手伝うつもりが…。
まいっか…。
僕にもよそってくださぁい!!
あー、なんか懐かしい味だなぁ。
僕この村初めてなんですけど、何もかも懐かしいですー。
ああ、こう見えて僕も料理得意なんですよ。当番制にします?ご飯?
[ヒューバートの様子には丸で気づいていないようだ。]
──腹、へってない。
僕は部屋にいるよ。……静かなところに。
[一瞬視線がコーネリアスの上を過ぎる。
そうして返事も待たずに、歩き始めた。]
[『娘がいない』――そんなはずはない。
ずっと一緒にいたのだから。
なんとなく分かっている。実感はないが納得している。
私は『こちら側』にいるのだと]
もしや、『向こう側』に何かを置いてきてしまったか。
>>78コーネリアス
まだ「他人ごっこ」を続けているのか?飽きないヤツだな。
いや、また私が作ろう。どうやら料理が上手くなったようだ。
突然上手くなることもあるのだな。うむ。
[自慢げだが、次も成功する見込みはない]
―現在 集会所―
[昨夜の会話を端っこで聞いて、現状は把握できたらしい]
お、鍋かね。実は暫く何も食べてなかった物でね。
ヒューバート殿の鍋、潔く頂くとしよう。
[奇跡という言葉に怪訝な顔をしながら食べる]
・・・あぁ、温かい味だな。
>>81ハーヴェイ
む。口に合わなかったか?
やはりまだまだか……。
修行が必要だな……。
>>83メイ
『一つの冒険』?
それは『新しい発見とスペクタクル』ということか?
楽しんでもらえるならまた作ろう。修行にもなる。
……一人の食卓は寂しいものだ。
皆と一緒のほうが箸も進む。
[メイの皿にこんもりと料理を*取り分けた*]
[温かい食事、温かい家庭、昔に望んでいたが、
気づけば遥か遠い出来事にしていた頃を思い出し]
・・・あぁ。昨夜のカーミラ君はそういう、事か。
ふふ、飯を食べている最中に物事に思いふけるものではないな。
嫌な思い出を思い出してしまった。
[食べ終わった頃に、ハーヴェイがほとんど食べずに部屋に戻るのを見た]
ふむ・・・?ハーヴェイ君は腹が減ってないのかね。
しかしせっかく用意された物をまともに食べないのは感心しないね。
しょうがない。少し借りるよ。
[魔法瓶に鍋料理を少し頂き、ハーヴェイの部屋の前にでも置きにいったかもしれない*]
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