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[いつの間にか耳を澄まし、2人の話を聞いていた。だからハーヴェイの言葉の断片が聞こえてしまったかも知れない。]
『──… えてし え。』
――!
ハーヴェイさ……
[制止しようともその姿は既に階上へ消えた後]
貴方は、何色?
―現在―
[キャロルの花嫁姿を、何処か羨ましげに見つめながらもその元へと跪き手を組んだ]
本来なら牧師様からの祝福があるはずなのですが…今が今ですので、代わりに私が務めさせて頂きますわ。
…おめでとう御座います。
[これから先の幸せなど無い、そう思うものの
魂を視る力しか有しない自分も祝いたかった]
[思い返すはあの事件、疑心暗鬼の渦の中、
誰もが誰もを信用していなかった村]
私は生き残りたかった。 ・・・他の誰をも犠牲にしてもね。
私は人狼が怖かった。 ・・・ただの村人を扇動してまでもね。
そして、君たちが憎かった。 ・・・安らかな家庭、優しい仲間、良い友人。
つまり、分かったかね?
[微かに、笑みを浮かべた]
あの事件での処刑の切欠は恐らく私だ。
村人は、旅先で出会う人々の誰よりも騙しやすかったぞ。
ははは、憎むがいいさ。はははははは!
[笑みは笑いに変わり、狂ったように笑う]
[>>66ヒューバートを抱きしめ返そうとして両手を回す。ふ、と。]
やだ、せっかくの花嫁衣装なのにブーケがないじゃない。ふふふ、うっかりしてた。
[父親の腕から優しく身を放すと]
森の空き地までちょっと行ってくるわね?
ほら、スノードロップがいつも咲いてるあの。
[話しながらヴェールをはずすと宮殿のような扉を開けて雪の中に出て行く]
心配しないで、大丈夫だから!すぐ、すぐ戻るわ。
[危ないからと制止する者がいれば。明るい笑顔で手を振り、裾を軽くたくし上げ外に駆けだした]
―なんだっけ、前にもこうやって雪の中に駆けだした事があったような…?―
―少し前―
(ユージーン>>53には、彼らしいと感心するものの、「しあわせ」なら問題なかろうと苦笑して、返答は差し控える。)
>>55 はい、残念ながら私もユージーンさんがどうなったのかは、覚えていません…。
実は自分がどうなったかのすらとんと…。
どうせろくな事にはなっていないと思うのですけれどもね…。
[と自嘲する端から>>69が耳に入り]
流れ者さんの言う通り、いずれ誰かが墓守を引き継いだと思いますが―…。
生きながらに、ここに…?ですか?
[少しぎょっとする。]
>>72ステラ
ありがとうシスター。
娘を祝ってくれて。
[例え夢のような存在でも、ここに生があるように思えた]
>>75キャロル
[キャロルからヴェールを受け取る]
一人で大丈夫か?私が取りに行っても
[言い終わる前にキャロルは行ってしまった]
…やれやれ、お前はいつもこうだったな。
>>74 ギル…??!
[豹変ぶりもさることながら、耳朶を打つ言葉に耳を疑う。]
『村人は、旅先で出会う人々の誰よりも騙しやすかったぞ。』
[これまで思い出した僅かだが、確かな記憶が一気にフラッシュバックする。
「村の総意」の名の下に手に掛けた命たち―。]
きさ――ま―…!!!
[我を忘れて踊りかかった。]
[シスターの祝福を受け父親に褒められ、嬉しげに駆けだした先には広場一面のスノードロップ]
すごい!やっぱり咲いてた!
(やっぱり?)(やっぱり?)
―あの時も、父親を喜ばそうと久しぶりに帰った家を飾る為にこうやって摘みに来た―
わ…たしが しんだ ときの こ…と?
[花を摘んでいた手が止まった]
―あの人が遠くから走って来る姿に手を振ろうと立ち上がった瞬間、目の前が真っ赤に染まったあの時―
同じように…同じ事を繰り返して…私はまた死ぬの?
いやっ!今度はせめて…せめて父さんの傍で…っ!
[花束を握りしめ、片手で裾を手繰り集会場に駆けだす]
>>74ギル
[狂ったような笑い声と、もみ合うような物音に広間へ]
>>78コーネリアス
何の騒ぎだ?
コーネリアス、なにをしている!
[コーネリアスをギルバートから引き剥がそうとするが、
怒りに任せて腕を振るコーネリアスに弾き飛ばされた]
きさま!人を何だと思ってる?!
人の気持ちを…一体なんだと…――!!
[馬乗りになって、首をぎゅうぎゅう締め付ける。
男の顔は見る間にどす黒くなってゆく。
―が、その時、脳裏に刺すのは一つのたおやかな影。]
ステラ…。
(思わず零れる名前。
隣人たちの死を、見詰めつづけて来た目。
思い出す旋律。)
>>82 …すいません、ヒューバートさん。
[よろよろと立ち上がり、仕立て屋を助け起こすと、竪琴の前に掛ける。]
思い出したよ。
母から、十字架と一緒に貰った歌を。
(いつか、あの子に歌ってあげなさい、と。
母はこの日を見越していたのだろうか?
その曲の名は、「悲しみの聖母」(Stabat Mater))
>>85キャロル
[キャロルに助け起こされて改めて状況を確認する]
いや…よくわからん。
わからんが止めるべきだと思ったのだが……。
[>>84ステラの様子から、ギルバートが何かしたと推測する]
>>86コーネリアス
……いや……大丈夫だ。
しかし、一体何が?
[竪琴の弦が柔らかな音を奏で、朗々としたテノールが部屋を満たす。]
悲しみの母は立っていた
十字架の傍らに、涙にくれ
御子が架けられているその間
呻き、悲しみ
歎くその魂を
剣が貫いた
ああ、なんと悲しく、打ちのめされたことか
あれほどまでに祝福された
神のひとり子の母が
そして歎き、悲しんでいた
慈悲深い御母は、その子が
苦しみを受けるのを目にしながら
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