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=回想=
[ご飯を食べ終わった後も、しばらく
ギンを膝の上の乗せてぼんやりとしていた。]
あ、そうだ。
アイアンナックル探してこよう。
[ギンを膝からおろすと、自分の部屋に行き探しにいった…
けれど、どうしても見つからない。]
ただいまー!!
[どれくらいの時間が経ったのだろう。
常と変わらぬ声でがらり、戸を開けて玄関に踏み出す。]
んあ?
なんだか静かだな、今日は。
昼寝の時間だっけ?
[乱暴に靴を脱ぎ捨てると、どたどたと廊下を歩く。
どこで紛れたのか、黄色い蝶が背後から追い越していった。]
[少しだけ歩みを緩め、蝶を見送る。
ご飯だと呼ぶツキハナの声がしたから、居間の戸をあけた。
ちゃぶ台の上の手巻寿司セットを見、複雑な顔をした。]
かーちゃん、スイのご飯よりも手間がかかってない……。
でも、手巻寿司は好きだ。
[いつものように座り込んで、料理に手をあわせれば、鼻に食べ物ではない匂い。]
……線香?
[不思議な顔で、仏壇を見上げた。
仏壇には煙が三本。]
[赤ん坊が笑うのが嬉しくて、自分もにっこりしてしまう。やがて寝息を立て始めたのを見ると、ホッと息をついた]
あったかいです……。多分。
[少しずつ、生きていた頃の感覚は薄れていって、痛いだとか寒いだとか、そういう事はわからなくなっているのだけれど。腕のなかの子どもは、確かに温かい気がした]
[大きな足音に、意識が眠りの淵から浮上する。
まだ半分寝ぼけまなこのままあくびをしようとしたが、半分くしゃみに変わった]
ふぁ・・・ぁっくしゅん。
[炬燵から顔を上げると]
あにさま、どうかしたの?
[不思議な顔をしているスグルの姿を見つけ、尋ねてみた]
お、ちか、炬燵が暖かいからって、こんなところで寝てると風邪引くぞ?
[小さなくしゃみにはっと意識を引き戻された。
顔にはいつもの笑み。]
や、なんでもない。
ちょっと寝ぼけてただけだ。
[言いつつも、食事を終えると仏壇に手を合わせた。]
[涙の引いた顔を上げて、自分の手のひらをじっと見下ろしている]
おいらが、この紙幣を渡すことで、みんなが次の生で幸せになれるんだよね。
新しい自分かぁ。先にいけるのかな?
送ってからじゃなくていいのかな………。
とーさんも怖いんだ。……ほっとした。
-自室・スイ-
[どれくらい泣いていただろうか、のろのろと部屋の隅においてあった白いシャツを着て、居間に向かう]
こんばんはー……じゃないや。
ええと、おはようじゃなくておそようじゃなくて……。
……ただいま?
[はれぼったいまぶたのまま、釈然としない表情]
うん・・・でも、ここだとみんながいるから・・・。
あにさまもねぼけるの?
わたしもなんだか、寝起きがはっきりしないことが多いの。
[スグルが食事をしているのを見ながら、自分は食べずにいる]
・・・あ、ちいあにさま。
おかえりなさい・・・?
おかおがいじけているの。
どうしたのかな。
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