189 あおいろ幻歌
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[飼い猫はハツネの声>>73に振り向きはするものの、問いの答えを持たず、答える術も持たないため、僅かに首を傾いだ後に自分が行きたい方へと顔を向け、とてとてと四肢を動かした。
気ままで自由な気質はどんな時でも変わらないよう*]
(87) 2016/07/19(火) 21:21:15[展望台]
まぁなんじゃ、これも経験と思うておくのがよかろうよ。
[無茶振り云々の話>>74には笑って言葉を返しておき。
動くに動けない>>75との言葉には、頷きを一つ返しておいた]
(88) 2016/07/19(火) 21:21:31[展望台]
[問いに先ず返ったのは惚けた声。
ウミにしてみれば考えていたことの継続であるため、流れとしておかしいことは無いのだが、聞かれた側には唐突に思えたことだろう。
それでもゼンジは問いの答え>>76を返してくれる]
そうかい。
そこらはやはり人それぞれじゃのぅ。
年を経れば辛い過去も笑い話になる時が来る。
そうして話せる相手が居ったり、思い出せるうちはええのかもしれんのぅ。
忘れてしもうたら、それすらも出来ん。
残念なことじゃ。
[ウミが考えるような境地にはまだ遠い、と言うゼンジにしみじみと言った様子で言葉を向けた]
まぁ、わしら程年を食うてしまえば、忘れたことも笑い話になってしまうのだがの。
[次いで、とぼけるように笑いながらそんなことを言う]
(89) 2016/07/19(火) 21:21:48[展望台]
引き止めてしまったかの。
探しものが見つかるとええのぅ。
[ゼンジもまた兎に頼まれているのだから探すのだろうと考え、そう言葉を向けて彼を見遣った*]
(90) 2016/07/19(火) 21:21:59[展望台]
灯台守 ウミは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2016/07/19(火) 21:23:53
留学生 パオリンが接続メモを更新しました。(07/19 21:36)
[──波の音に何かが紛れ込む。
どこかで聴いた覚えのある調べ─実は下宿先の近所のスーパーの閉店前に流れる曲だった─は、少し離れたところに見える大きな木の方から聴こえてきたようだ。]
誰かいるのかな?
[そちらに向けて歩き出す。]
(91) 2016/07/19(火) 21:51:02[見知らぬ海辺]
[目を閉じて、ほんの短い間だった気がする。
熱気を孕んだ湿り気のある風。
それでも、さらりと頬を撫でてって
懐かしい、潮の香りがして
開けた視界には、それでもやっぱり住宅地。
なんだ、やっぱり幻、と落胆しかけた刹那。
気づいたのは、そっくりだけど目を凝らせばほんの少し前とは微妙に建物の並びが違って
そして眼前にぴょこりと、先程ちらりと見た―ような気がした―白兎。>>#2
今度は幻じゃないらしくて
ぱちぱち、瞬きを繰り返しても消える事はなかった。
幻じゃなくて、夢かしら、と
頭を過ぎったのは次の瞬間。]
(92) 2016/07/19(火) 21:52:54[児童公園]
…こんにちは?
[当たり前のように目の前の兎が口を開いて
ふしぎと、理解できることばで
思わず畏まって挨拶を返してみるけれど]
鍵?空間?
[早口に、器用に発せられる声の紡ぐ内容はてんでわからない。
帰れない、だなんて困っちゃうけれど
―帰るって、何処から?
彼もわからないのならあたしはもっとわ
からない。]
(93) 2016/07/19(火) 21:53:31[児童公園]
…あっ
[そうして首を傾げているうち、あっという間に飛んでって。
なんだったの、と疑問符だらけ。
追いかければどこか、不思議の国へ行けるかも、なんて飛び去る姿を眺めては]
…何処かしら?
[よくよく見たら、やっぱり違うその場所に
とりあえず、ちょっと歩みを進めてみる。]
(94) 2016/07/19(火) 21:54:02[児童公園]
[進む先。曲がる角のあちらこちらに花が咲いてて。それも、朝顔。
夏を彩るようで、心が踊る心地。
そうして足を進めては、気付いたら大きな道路に。 ]
………、此処…―――
[海だった。
目の前いっぱいに、視界を埋め尽くすコバルトブルー。
吹き付ける潮風、遠く遠く広がる空。
瞬きしたって、確かに其処に。
同時、胸に埋まった記憶が溢れ出すような
とにかくいっぱいで、満たされて、ちょっぴり苦しいくらい。
その懐かしさに、ただ呆然と海を見つめて。]
(95) 2016/07/19(火) 21:54:37[児童公園]
[ミモリは気ままな猫らしく、いつの間にか姿を消していて。>>87
小1時間に及んだ初音の演奏を聴いていたのは、
大きな木陰を作るタブノキだけだったかもしれない。
最後の音を長々と引っ張りながら、初音は息を吐く。
この近くには誰もいないのだろうか。
ヴァイオリンの音が途切れると、海の音、波の音しか聞こえなかった。
初音はヴァイオリンの弦を緩め、弓を緩めて手早くケースに仕舞う。
ケースと学生鞄を提げると、木陰を離れた。]
(96) 2016/07/19(火) 21:57:07[海岸近くのタブノキの下]
[海岸から見上げると、灯台は丘の上というより崖の上の印象だ。
初音の片手は荷物でつねにふさがっている。
戻って、あの人ひとり分がやっと通れる幅の、急な階段を上がる気にはなれなかった。
町のほうを見やり、初音は考える。
ウミが推測したような過去>>38の町になっていても、
大きな道は変わらないのではないだろうか。
学校を出てからそうしたように、
展望台へと続く遊歩道を上がっていけば、またウミに会えるだろうと思い、
向きを変えた瞬間、黄色いものが目に入り、驚く。
若い女性の衣服だった。>>91
相手は初音に気づいただろうか。*]
(97) 2016/07/19(火) 22:09:54[海岸近くのタブノキの下]
学生 ハツネは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2016/07/19(火) 22:12:18
[木の方に近付くうちに、木陰に誰かいるのが見えた。
どうやら女性のようだ、と気付いたあたりで、メロディが途絶える。]
……楽器を弾いていたのかな
[誰かが、しゃがみ込んで何かをしまうような動作の後、立ち上がって木陰を離れていくのが見えた。]
あ。
[どうしたものかと一瞬迷って]
(98) 2016/07/19(火) 22:13:09[見知らぬ海辺]
(99) 2016/07/19(火) 22:14:09[見知らぬ海辺]
若旦那 ゼンジが接続メモを更新しました。(07/19 22:15)
[「お ー い !!」>>99
という女性の声に、初音は相手が幻覚ではないと知る。
思わず空いている片手を上げた。*]
(100) 2016/07/19(火) 22:16:56[海岸近くのタブノキの下]
[手を振って、立ち去ろうとする女性に向かって走り出した。
走りながらスカートの裾を気にする動作はともかく、呼びかけた声は、どうもうら若い娘らしからぬものだったのが少々残念である。]
(101) 2016/07/19(火) 22:17:42[見知らぬ海辺]
学生 ハツネが接続メモを更新しました。(07/19 22:18)
[駆け寄ってきた相手>>101は、初音より少し年上くらいの若い女性だ。]
あのう、もしやあなたも……
不思議な兎を見たんじゃありませんか?
[そう問いかける。]
わたし、丘の上の灯台へ行く途中だったんです。
青い波のようなものが迫ってきて、それで気づいたら、ここに……
[相手も同じ経験をしているのではと推測し、先に説明した。*]
(102) 2016/07/19(火) 22:22:31[海岸近く]
経験、か……確かに、滅多にできる体験じゃあないですよねぇ。
[むしろ頻繁になんてしたくねぇ、そう言うのはぎりぎり耐えて。>>88
こちらの答えに返る言葉>>89に、僅かに目を細めた]
年をとれば、かぁ……。
[未だ二十代半ばの身には今一つピンとこない、というのが正直なところ。
それは、どこか気のない声音にも滲み出るか。
それでも、忘れた事も笑い話になる、という言葉ととぼけたような笑いにはつられるように口の端を上げていた]
(103) 2016/07/19(火) 22:30:21[展望台]
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