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え。うん。
おいら、いくらでもちかに料理教えるよ。
……あ。でも……。
[しばし言い淀んだみ、スイはポケットの後ろから、皺の着いた紙幣を取り出して、ちかに手渡した]
ちかさ、みんなが居なくなって寂しそうだから。
これ持ってミツキちゃんとか、パオリンのところに行った方が幸せかなって思ったんだけど。
[まるで準備してきたせりふのように一気に言って、間の悪さに気づいたようだった。
慌てて話題を逸らす]
目、赤いかな……。少し泣いてたから。
あ、え、と、あの……悲しくて泣いてたとかじゃないよ!
[全然ごまかせていない]
[スイが差し出した紙幣に見覚えがある気がして、小さく息を飲む]
ちかは、ミナやパー子と一緒にいきたいのか?
ここにいるよりも?
[いきたい、はどちらの字だっただろう。
チカノの顔をじっと見る。]
[スイから渡された紙片をじっと見詰めて]
ちいあにさま、これはなぁに?
[不思議そうな顔で尋ねる]
わたし、ここが好き。
ここはあったかいもの。
みんないるもの。
さびしくないもの。
それにナっちゃんやリンちゃんは、かけおちだって聞いたの。
そういうのって、えっと、えっと・・・ぶすいって、いうんだよね?
それに、わたしももうすぐ、庄屋さまがだんなさまに会わせてくれる・・・。
[複雑そうな表情で]
[チーンカチカチウイーン。と起動。]
晩御飯食べるだけのマシンの登場だよ。はっはっは。
……。あ、うん。
[真面目な話ぽいので大人しく手巻き寿司食べておく。]
えっと、わたしむずかしいことは良く分からないけれど、ナっちゃんやリンちゃんは、ここ以上の幸せをみつけたのよね?
わたし、ここであにさまたちと暮らすの、幸せだよ。
[無邪気な笑顔でスグルに言う]
そうか。ちかは庄屋さんにお婿さんを紹介してもらうのか。
[ここに居ては、そんな未来など来ないことを告げるべきなのか躊躇った。
ちかが"お婿さん"と告げたときに幸せな笑顔ではないことに気づいているのかどうか]
うん。嬉しくて泣いたんだよ。
[全然嬉しくなさそうな笑顔で答えた]
あ、じーちゃん。
おいら、手巻き作っておいたからたくさん食べてね。
か、かけおち!? 誰がそんなこと言ったんだ……。
ネギにーちゃんとじゃないよな?
[思わず浮かんだ映像を首を振ってかき消した。]
ちかは……ここにずっと居たい?
お嫁にいきたい?
[にこにこ笑う頭を撫でつつ、瞳を覗き込んだ。
釣り気味の目が細まる。
と、背後からタイマーの音。]
じーちゃん……ご飯ならさっき食べたばかりだろう。
[手巻寿司をパクつくベックに、ボケ老人ブラフをはってみた。]
ねーちゃん。
婿って……おいら、ねーちゃんやちかが嫁に行かないと安心して婿になんか行けないよ。
スグルにーちゃんの腕力にかなうかーさんみたいな強い人が居るかも心配だし。
[軽い口調で話しながらも表情は曇っている]
・・・ちいあにさま、怒ってる?
わたし、なにかいけないこと、言った?
[スイの表情に、僅かに睫毛を伏せる]
あのね、確かに庄屋さまはだんなさまに会わせてくれると言ったけれど、でもわたし、見ず知らずのだんなさまより、ちいあにさまにお料理習いながら、ととさまやかかさまたちとずっと一緒にいるほうが、楽しいと・・・。
[最後のほうは、消え入るような細い声に]
あ!
ちか全然悪くないよ!!!!
悪いのおいらだから……うん。おいらだ。
ごめんねちか。おいらが変なこと言ったから。
[ゆっくりと深呼吸をした]
おいらね。ちかがお嫁に行きたくないなら、ずっと家に居ればいいよ。
行かなきゃ行けなくても、どこかにいっても、いつでも帰っておいで。
おいら。待ってるから。
家族思いって言うか……のこしたものが、たくさんあるから。
[後半は小さくなっていく]
にーちゃんは、やり残したことがあるの?
おいらに出来ることってある?
いきはよいよいーかえりはこわいー
[細い声で唄いながら、4つの小さな手巻き寿司を仏壇へ供えた。
静かに手を合わせ居間に戻ると、皆の食事風景をにこにこと眺める]
たくさん食べなさいねぇ。
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