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[ニルスからの返答(>>91)を受けて、きょとん、と首をかしげ]
[何かに気づいたように、黒板に殴り書く]
『それは マティの ことか?』
[マティアスがニルスの手伝いをしている事は知っていたから。マティアスの潔白を信じている、その事への同意を求められたのだと、彼は理解した]
[自分が心配されているとは、夢にも思わず]
そう、ですよね。
長老様ももう、お年ですもの。
なんて事ない物がきになってしまわれた、
きっとそれだけですわ。
[ニルスの笑みに安堵めいた笑みを浮かべる
とは いえ
ほそりとした指の背をくちびるで噛むのは
やはり不安が勝る時の癖であり
彼の思う通り言葉は自分に言い聞かせる態]
収穫祭のお手伝いができないのも、
心苦しい、のに。
─少し前─
どこの…って。
[ユノラフに問われれば>>75更に困惑は深まった。
以前、家の手入れに煉瓦を頼んだ折に世話になったことがある。
賑やかな彼は、きっと悪い人ではないのだろうと思ったけれど、
それでも馴染みのない振る舞いは苦手のままだった。
女は、窓辺からずっと街を見ていた。
それでも彼が通りかかるのに気がつけば、
そっとカーテンの陰に身を隠してもいたものだ。
彼の記憶に残らずとも不思議ではない]
ウルスラ、よ。
[小さく名だけを告げる]
ユノラフ、君は相変わらずのようだ。
話は他でも無い。
私たちがここに呼ばれた理由について、だよ。
[職場となる建物の壁の補修を、頼んだことがある。
それ以来ユノラフとは、顔を合わせれば幾らか言葉を交わす仲となった。
彼に「相変わらず」と言っておきながら、ニルス自身にも普段と変わるところはない。
詳しく説明したところで、おおよそ理解できるとは思い難く、説明はきわめてざっくりとしたものとなった。]
いらない。歩けるわ。
だから気にせず、先に行って。
[彼の提案>>75には、すぐに首を横に振る。
女の視線は徐々に下がって、今は完全に下を向いている。
だから、彼の思惑に気付けなかった。
ふわり。と、浮く感触の直後にはユノラフの腕の中]
…きゃぁ……っ!?
[小さな悲鳴が零れた。
間近な笑みに微笑み返すどころではなく、
さりとて抵抗するには呆然として彼を見上げる。
振動を感じ、彼が歩き始めたのだと知って、
ようやく弱く握った拳でユノラフの厚い胸を叩いた]
歩けるわ、わたし。だから… …!
[いらない。と、同じ言葉を続けようとした。
けれど何を言おうと男の歩みの緩むことはなく、
なす術もないままに目的の屋敷は近づいてくる。
慣れぬことに鼓動は大きく早鐘を打ち、頬は朱に染まる。
抵抗が通じないと分かれば、帽子を頼りに涙目でまた俯いた。
結局、屋敷に着いたときには、暫し満足に口も利けない有様だった]
…、……
[下ろされて、礼も言えずに呆然と彼を見遣る>>86
杖と自分の荷物を迎えの男に渡されて、どうにか頷いた。
全ての人影が消えてから、へたりとその場にへたり込む。
荷物を抱えて、少しの間そうしていた]
……、ばか。
[上品とはいえない悪態は、去った男の背に届くことはなかった]
/*
めも。
マティアス 友達
ウルスラ 気にしている
イェンニ ウルスラつながりで顔見知り
ニルス マティアスの先生。心配されているが気づいていない
[こちらへ向くアイノの視線。
力の篭る手に僅かに此方の視線はずれたけれど、彼女の名乗りと肯定に、そっか、と小さく声が落ちた。
言葉がすぐには続かない。
少し躊躇うような間の後、アイノ、と名を呼んで]
荷物、重くないですか。
持とう、か。
[敬語なのか、それともタメ口がいいのか。
判断つかずにやっぱり迷い口調]
僕も、呼ばれたから。
少しの間、よろしくお願いします。
[ちらり、とマティアスに目を遣って。次に、居間にいる全員を見渡して]
『そろそろ ねる』
[黒板の殴り書きを見せ、部屋へと戻った]**
[そんな調子であったから、屋敷に入ったのは随分あとのこと。
へたり込んでいるところを見つかれば、
それは随分おかしな光景でもあったのだろうけれども]
…しっかり、しなくては。
あとで、彼に、お礼も。
[ここには家の者もいなければ、頼れる者もいないはず。
自らに言い聞かせて、杖を頼りに立ち上がる。
親切に運んでくれた彼に礼も言うことが出来なかった。
自らに言い聞かせるように呟いて、屋敷の広間の扉を開く]
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